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ゲイリー・サンチェス(2022年 ミネソタ・ツインズ)【パワプロ2022 パワナンバー】

ゲイリー・サンチェス・ヘレーラ
Gary Sánchez Herrera

NYY(2015 - 2021)
MIN(2022)
NYM(2023)
SD(2023 - )

悩める大砲

 ヤンキース時代はその才能を高く評価され、あの松井秀喜氏もサンチェスの遠くへ飛ばす能力をとにかく買っていたほど。当然マイナーリーグではその打棒が炸裂。
 2016年には早くもメジャーデビューを掴むと、捕手では史上初となる月間MVPと月間最優秀新人の同時受賞を果たし、たった53試合で20本塁打を放つとんでもない才能を見せつけた。フルシーズンとして考えれば60本塁打も期待できるペースだった。
 2017年は正捕手として迎えたシーズンであり、田中将大の女房役というところで見たことがある人も多いだろう。ヨギ・ベラや、ホルヘ・ポサダの作ったヤンキースの捕手としての最多本塁打記録である30HRを更新、歴史に残る正捕手たちを越えていった。シーズン通算で.278 33HRは立派すぎた。
 しかしここからがサンチェスにとっては苦難の始まりだった。2018年も正捕手を務めたが、負傷離脱を経験した上に打率が2割を切る有様。
 2019年は通算100本塁打をライアン・ハワードに次ぐ歴代2位の速度で達成。34本塁打でキャリアハイを更新し、ヤンキースの捕手としての本塁打記録も更新したが、打率は.232と低迷。
 2020年は短縮シーズンの中で打率が.150をも切る低迷を見せ、シーズン終盤には起用機会が大幅に減少。カイル・ヒガシオカの台頭など、厳しいシーズンとなった。
 2021年は23本塁打を放ち、パワー面ではまだまだ勝負できることをアピールしたが、打率.205とやはり低迷。カイル・ヒガシオカはこの年ノーヒットノーランを手助けしたりと、守備面でのアピールに成功したこともあり、立ち位置が怪しくなっていった。

 2022年、開幕前にヤンキースが大型トレードを実施。ツインズはジョシュ・ドナルドソンアイザイア・カイナー=ファレファ、ベン・ロートベットを放出。ヤンキースはジオ・ウルシェラとともにサンチェスを放出。一時代のヤンキース正捕手を務め、球団記録も作った男が放出されることとなった。
 ツインズ移籍後は課題だった守備面に改善が見られ、暴投やパスボールを減らした。一方で打撃面の低打率っぷりは相変わらずで、16本塁打を放ったもののOPSは.659と寂しい数字に終わった。
 それでもドミニカ代表で正捕手を務められるのはこの男しかいない。WBC2023では初めてドミニカ共和国代表として出場、捕手登録はフランシスコ・メヒアとサンチェスの二人だけだったが、結果を残すことはできず。
 さらに2023年はなかなか居場所のないシーズンとなっており、ジャイアンツとマイナー契約したがオプトアウトして自由契約。メッツと契約しニューヨークに帰ってくると、メジャー契約を結ぶことにも成功したがわずか3試合でDFA。ウェーバー公示を経てパドレスへ移籍したが、現状不振であることは変わらない。

2022年成績 .205 16HR 61打点 2盗塁

パワナンバー : 10100 31618 71605
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査定について

 ホームランバッターだったんですが……性質として弾道は3ですね。フライの割合は高くないのが特徴です。
 足は遅く、守備面にも課題を抱えていましたが、ツインズ時代はかなり悪かった守備の数字が改善した年でもあり、キャッチャーやらせるのにそこまで抵抗感はなくなってはいます(なお打力)。肩の強さには定評があり、盗塁阻止率は高いシーズンが多いです。

扇風機

 471打席419打数で136三振、まあどうしようかと思いましたがサンチェスの粗さも出るかなと思い。

初球〇

 これでストライクを取られれば取られるほどにミートが大変なことに。追い込まれたら終わりです。

チャンスB

 得点圏OPS.880、チャンスで非常に長打が目立っています。

対ストレート〇

 サンチェスの不振の要因はこれですね~。ストレートをしばきまわしながら変化球も打ててたんですが、変化球がどんどん打てなくなってしまった。今ではもうストレートしか打てないおじさんに……。

対左F

 対左OPS.554、これはいかん。

盗塁C

 一応2盗塁して盗塁死0。

ひとこと

 一応成長タイプ早熟にしてます。復活することを期待してはいるんですけども……。仕方ない。守備面の成長とかはすごくいいなと思うんですが、やっぱりバッティングがどうにかならないとちょっとね……。


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