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一場靖弘(2006年・東北楽天ゴールデンイーグルス)【パワプロ2024 パワナンバー】

一場靖弘
いちば やすひろ

東北楽天(2005 - 2008)
東京ヤクルト(20099 - 2012)

楽天初代暗黒エース

 桐生第一高校では正田樹に次ぐピッチャーとして2年時から活躍すると、3年次にはエースとなり甲子園出場も果たす。さらに明治大学進学後は戦後最多となるシーズン107奪三振に最速154km/hと圧倒的な活躍で、プロ入り後即活躍間違いなしと言われていた逸材だった。当時のドラフトでは一場、那須野、野間口の三人は活躍間違いない即戦力投手として大社ビッグ3とも称された逸材。
 一場の獲得競争が過熱したことで各球団が栄養費の名目で裏金を渡していたことが明らかになり、ナベツネのオーナー職を奪ったことでも有名。この一件もあり各球団は一場の指名を控える結果となったが、唯一楽天だけは一場との繋がりがないこと、さらに投手不足だったこともありドラフト一位で指名。楽天という球団の歴史最初のドラフト一位投手であったが、入団記者会見ではメジャー挑戦を語るなど入団前から悪い意味で話題になった選手。
 1年目の2005年から先発ローテ入りしたがプロ相手には通用せず、炎上に炎上を重ねた。しかし二軍再調整後の西武戦では西口文也の完全試合を阻止する9回無失点ピッチングを見せるほか、オリックス戦では9回2失点完投勝利でプロ初勝利をつかみ取った。
 2006年はチーム事情から開幕投手を務め、6回3失点とまずまずの投球を見せたものの敗北。その後もとにかく投げ続け、プロ入り後初の完封勝利もつかみ取るなど序盤はまずまずのピッチングを見せる。しかしその後は疲労もあってか徐々に打たれる場面が目立ち始め、結局シーズンが終わってみれば7勝14敗と大幅に負け越し。最多敗戦、最多被本塁打など不名誉なタイトルを獲得。とはいえ、30試合に先発し193.2回を投げた一場の存在は当時の楽天にとっては貴重な存在だったと言える。
 それ以後は中継ぎに回るなどしたが課題の制球難を解決することは出来ず、野村克也監督からも厳しい言葉をかけられるなど苦難のシーズンが続く。2009年にはヤクルトへとトレードされたが、こちらでも結果を残すことは出来ず2012年に戦力外通告。
 引退後にはマンションへの投資が失敗して自己破産するなどのトラブルも起こしているが、YouTuberをやりながら野球の指導者として活躍中。頑張ってほしい。

パワナンバー : 12100 40006 56064
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査定について

 上記のブログを参考にさせていただきました。1年目は154km/hを記録しており、完全試合阻止など話題も多いですが、やはりキャリアハイというべき2006年を再現。
 制球難というところは最後まで解決できなかったというところもあり、コントロールはこんな感じ。とはいえ193イニングを投げたスタミナ、さらに30試合に先発したということもあり、スタミナはかなり高めにさせていただきました。
 変化球はやはりスライダーが使える時は非常に優秀と言った印象なので、スライダーを強めにしました。あとはこんな感じで。

荒れ球、ノビC、球速安定

 この年の登板を映像で確認したのですがストレート自体は非常に走っていて、武器として機能しているように感じます。速球で押すピッチングというところでこんな感じで。

対左F

 左打者には被打率.296、13本塁打と滅多打ちにされている模様。球種の構成的にも左打者に対する武器が足りないという感じは否めず、やむなし。

根性〇

 100球超えの登板が23登板もあり、苦しいチーム状況を背負ってとにかく長いイニングを投げる続けたという意味での根性〇です。

スロースターター、乱調

 とにかく初回の失点の割合が多く、立ち上がりに不安。また、3回4回6回と中盤での失点割合も多い。乱調やむなし。

尻上がり

スロスタと乱調を乗り越えた先に待ち受ける尻上がり。根性〇との組み合わせで試合終盤には本領を発揮してくれます。知らんけど。

抜け球

 一発にするか抜け球にするかはかなり悩んだところではあります。一発でも良かったような気もする。でもストレートで押すピッチャーがゆえにストレートが抜けて甘くなる、それがロマンと言ったところではないでしょうか。

ひとこと

 あの頃の楽天の暗黒エース、一場靖弘。実際チームにいたとして、楽天だったからこれだけ投げたのであって楽天じゃなければもっと登板数は少なかったとは思う。ただ一場の援護率は割と高くて、奮闘する一場をなんとかして勝たせてあげたいというチームの意思を感じなくもない。そう考えると一場という存在を忘れることは出来ないんじゃないかと。

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