パワプロ2020 オリジナルチーム 大島田ペンブロークス

いつもの

 パワプロ2020でペナントを回してできたオリジナルチームを紹介していくシリーズ、7本目です。前回の帝國ニッケルスパローズの記事はこちらです。

 今回の球団は大島田ペンブロークスです。三嶋グラディエータースと同じ2000年に大リーグに新規参入した球団です。

チームの詳細・歴史

 大島田ペンブロークスは20年前に参入した球団で親会社は時計の製造会社である大島田電算機であり、計算機分野から半導体などに手を広げ拡大をしている企業である。
 新規参入球団の問題点としてやはり一年目から戦力不足があることを予期していたが、ドラフトで大卒ナンバーワン外野手松木のクジを外し三嶋グラディエータースに獲得されたこともあり、ペンブロークスは大学ナンバーワンショート喜多を指名することとなった。
 薄い戦力でも勝てるチームを作ることを目指し監督にスパローズ出身の永山正之を据え、常勝球団のメソッドを教え込むこととなった。永山はスパローズの全盛期を支えた内野手でスパローズが新規参入した頃を知っていることもあり、弱小球団を強くする方法を知っている監督とも言えた。
 永山監督の方針は徹底した管理野球であり、そもそも弱小球団なのだからとにかく練習して実力をつけるしかないという練習第一主義を掲げ、軍隊式とすら呼ばれた。

 軍隊式管理野球の影響もあり一年目は7位に沈んだものの翌年には4位に浮上、さらに翌年には2位に浮上し新規参入球団の中では最も早くプレーオフ進出を果たした。2003年には最下位に沈むものの2004年2005年と3位に浮上するなど新規参入球団の中では好成績を記録しており平均順位は5.43となっている。2014年には初めての優勝を果たすなど堅実に順位を上げているかと思われた一方で2009年からの9年間で7度最下位に低迷するなど近年は成績の乱高下が激しい。優勝経験はあるがプレーオフを突破した経験はなく永山は「ペナントレースの魔術師」と呼ばれることとなった。
 2015年の最下位の責任を取り永山監督は辞任、後任には一年目のドラ一内野手喜多が就任することとなった。通算1500安打でチームの草創期を支えた喜多監督は管理野球に加えてバントを減らすなど新しいスタイルの野球も導入した。
 2016年から2年連続で最下位になったものの2018年4位、2019年3位、2020年2位と順調に順位を上げておりこのペースで行けば来シーズンには優勝の可能性が噂されている。

 戦力の他球団への流出は多く層は厚くないが用兵戦術に定評がある。残した成績は大したことがないのになぜか上位争いに絡んでいる、そう言った不思議な球団とも言われておりペナントレースの魔術師とはまさにその用兵戦術に凝縮されている。

選手紹介・投手

 永山監督が先発投手を引っ張る方針であったのに対し喜多監督とペンブロークスの全盛期を支えた越智投手コーチの方針により先発を引っ張らずに中継ぎでつなぐ方針に変化した。また先発と中継ぎの役割を柔軟に切り替えるなど状況に応じて運用を切り替えることなども光る。また中継ぎ投手のローテーション制度も積極的に運用している。
 越智コーチの手によりかつてのプロ野球で多く使われていた変化球「ドロップ」が復活しペンブロークスの投手陣はドロップを使う投手が多くいる。新しい戦術と伝統の技術をミックスして勝利を目指す。

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53 秋元 通算2.59 15勝19敗
 4年目にしてエースと呼ばれる圧巻の投球で170イニングを投げ切る。「変化球ならなんでも投げられる」と語るほどの器用さで巧みな投球術を見せるが8勝12敗と負け越しに終わったことが悔やまれる。

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42 亀田 通算2.54 26勝29敗2H
 ダブルエース亀田は今シーズンも圧倒的な投球で無双を見せる。威力のある速球に巧みなコントロールは誰もが求めていたエースの姿。入団以来活躍を見せるも二桁勝利の味を知らず昨シーズンも9勝7敗に終わってしまった。「自身の勝利よりチームの勝利」と語るが二桁勝利を掴みたい。

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36 西 通算2.57 40勝29敗
 昨シーズンはグラディエータース相手にノーヒットノーランを達成、チーム初めての快挙となった。アンダースローから放たれるカーブはいまだに攻略の糸口を掴ませない。隔年二桁勝利のジンクスで昨シーズンは6勝6敗におわり巻き返しが期待される。

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47 飯野 通算3.41 9勝21敗1H
 先発も中継ぎも柔軟な起用に対応しながら自己最高の数字を記録、規定投球回には届かなかったがその実力を確かに示して見せた。一方で5勝7敗と負け越しは悔しい結果に。勝利に貪欲になっていきたい。

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30 須田 通算2.65 40勝41敗26H
 チームが誇る左のエースは昨シーズンから中継ぎエースに転向、勝利の方程式に定着しつつも谷間の先発もこなす万能っぷりで50登板89イニングを投げ切り7勝2敗17Hを記録、人間ピッチングマシンはさらに人間離れしていく。

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59 板倉 通算4.43 1勝5敗
 監督期待の秘密兵器は7年目にして初の一軍登板を経験するも大きく負け越しほろ苦デビュー。亀田を憧れの選手に掲げる男は直球を磨いてエースとして台頭できるか。

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58 中川 一軍出場なし
 球界最速の男はついに160km/hを突破。レーザービームとすら称される速球を武器に二軍では最多奪三振に輝く。打撃センスも高く二刀流の可能性も示唆される天才は一軍昇格への期待が高まる。

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19 平尾 通算1.94 13勝16敗87H1S
 「中継ぎのプロ」を自負する男は防御率1.23と流石のピッチングで勝利の方程式を支える。メンタルの弱さを乗り越えて球界の頂点へ上り詰めたい。

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37 廣井 通算1.80 34勝22敗224H4S 新人王15
 2年連続90イニングを達成すると防御率0点台で圧巻の投球、さらに11勝1敗で中継ぎ投手ながらチーム最多勝を記録し絶対的な存在感を示した。勝利の方程式からビハインドの場面まであらゆる局面で支配的な投球を見せる。

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46 丸山 通算1.67 15勝6敗138H3S
 昨シーズンから左のワンポイントに配置転換されるもその安定感には曇りなし。どん底を知る中継ぎエースはチームの勝利に飢えている。

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41 宮國 通算2.58 26勝23敗124H17S
 廣井と並んで90イニング登板コンビを組み特に同点時には防御率0点台の投球を見せるほどの勝負強さを見せる。6回を任せられる男は宮國以外にいないと監督も語る。

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11 椎野 通算1.58 4勝7敗31H1S
 2018年の大乱調から立ち直りを見せつつある鉄腕。少ない登板機会ながら確実に結果を残した。伝家の宝刀スライダーはまだ錆び付いていない。

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48 K-TOJO 通算2.49 15勝22敗156H67S
 登録名を変更して挑んだシーズンだったがやはり安定感抜群の投球、クローザー転向して2年ながらもはや守護神のイメージは東城。フォークとすら呼ばれるシンカーは球界屈指の魔球。

選手紹介・野手

 豊富な中継ぎを背景にした投手起用に対し打線は他球団と比べても層の薄さが際立つ。右投げ左打ち野手を育成することにかけては定評があるものの打線に左打者が偏っているという問題があり、スタメン全員左打者などもあった。それに対して左キラー野手も揃えプラトーン運用で対応し用兵戦術の巧みさを見せる。
 6回ビハインド状態での勝率がリーグ最高の.187、逆転での勝利数がリーグトップの25勝と粘り強さに定評がある一方、完封負けが22度と極端な試合が目立つ。

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2 藤城 通算成績 .209 258安打39本塁打105打点
 球界屈指の強肩を誇るも出場機会には恵まれず苦しみ32歳となった昨シーズン、正捕手の座を掴み取ると盗塁阻止率.376で活躍を見せる。打撃面でも打率こそ悪いが開幕当初は四番打者として活躍、最終的に五番キャッチャーに定着し主砲としてチームを牽引した。

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61 梅木 通算 .300 1691安打57本塁打517打点 首位打者11 B9 11〜15
 ベテラン梅木は藤城の控え兼対左投手の切り札として起用され高打率を記録しベテランの意地を見せる。一方で盗塁阻止率は.000と守備面における衰えが激しい。優勝に向けて梅木の復活は必須だ。

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65 美濃口 通算 .202 190安打33本塁打98打点
 2016年には12本塁打を放つなど活躍するが捕手としての信頼は獲得できず一塁手での起用に終わる。捕手として勝負を続けるも昨シーズンも一塁手としての出場が全てであり最後の勝負をかける。

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31 林 通算.183 350安打71本塁打212打点
 8番一塁と打順には不満があるが結果として恐怖の8番打者として活躍しスタメン一塁手の座を掴み取る。美濃口との一塁手争いを制したい。

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4 三村 通算.220 80安打8本塁打20打点
 即戦力社会人野手としてドラフト1位で入団すると3番セカンドとして111試合に出場するもプロの壁に苦しんだ。目指す数字は3割20本、目標は高い。

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8 中原 通算.276 321安打10本塁打81打点14盗塁
 数少ない右打ち野手は左キラーとして高い存在感を見せる。三村とは同い年だが高卒入団、同世代での激しい争いを抑えてスタメンの座を掴み取りたい。

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43 大口 通算.221 479安打11本塁打110打点47盗塁 GG17,19
 2番打者として定着するも打撃成績は低迷し一軍定着以来5年ぶりとなる規定打席未到達に終わってしまった。三村の三塁手コンバートも検討されており三塁手の座は盤石とは言い難い。

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5 永沼 通算 .249 427安打11本塁打95打点11盗塁
 一番ショートに抜擢された昨シーズンは不本意な結果に終わってしまった。一方で132試合に出場し藤城と並んで数少ない規定打席到達者となりチーム最多安打を記録しチームを支えた。守備範囲には定評があるが失策数20の守備の不安定さを拭えるか。

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25 高橋 通算 .253 1083安打19本塁打245打点103盗塁 GG12,13
 33歳で迎えたシーズンは対左専用機としての起用にとどまり出場機会に恵まれず、さらに成績も大きく低迷してしまった。まだ老け込むような歳ではないだけに復活が待たれる。

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51 金子 通算.292 56安打3本塁打25打点4盗塁
 喜多監督本人が「自身の後継者」と名指しする天才打者はシュアな打撃で活躍を見せるも出場試合数は59試合と物足りない。対左打率は.429で左キラーとして期待される。永沼の壁は高いがショートスタメンの座を掴み取りたい。

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28 臼居 通算.167 11安打3本塁打10打点
 二軍の帝王は昨シーズン初めてスタメン出場機会を得るも一軍の投手の壁にぶつかり苦戦し低迷した。誰もが認めるパワーに確実性が身に付けば間違いなくチームを背負う主力となりうる。ロマン砲からの脱却を。

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24 野地 通算.260 705安打47本塁打244打点40盗塁 新人王14
 不動の3番センターを長く務めるも2年目2015年を全盛期に打撃成績は低迷し続けている。昨シーズンはここぞでの打撃センスが評価され3番から4番に打順変更されライトにコンバートされるも数字は伸び悩む。一方で犠牲フライは自己最多となり監督からは「ランナー三塁での野球を知っている」と信頼感は変わらない。

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39 山川 通算.230 1417安打300本塁打854打点2盗塁 本塁打王14,17 打点王14 B9 13,14,17
 昨シーズンも対左専用機、7番打者としての出場がメインながら二桁本塁打を達成、12年連続二桁本塁打となった。37歳となっても衰えを見せない長打力はベテランの星。

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38 谷村 通算.250 789安打29本塁打268打点 GG15〜18
 膝前十字靭帯断裂の怪我を乗り越え復活を果たした昨シーズンは規定打席未達ながら過去最高の打率を記録し復活を遂げ、左右を苦にしない打撃で安定感を見せる。定評のある守備も怪我明けながらセンターでの出場を伸ばし万全をアピールした。

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7 小田切 通算.258 901安打106本塁打364打点27盗塁
 一昨年は20本塁打を記録し恐怖の8番打者を務めたが昨シーズンは出場機会を減らし数字を落とす。一方で対左打率は4割を超え左キラーとしての地位を確立しベテランの意地を見せる。

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9 中井 通算.223 112安打15本塁打49打点
 一昨年に.249 7本塁打を記録し頭角を現すも出場機会を大きく増やした昨シーズンは数字が伸びず苦しんだシーズンに。左打席では.239を記録するも右打席では.160と大きく低迷、左投手へのアプローチに問題を抱える。

まとめ

 助っ人外国人の獲得に対しても消極的で大型補強もないがプロスペクトを抱え育成能力に定評がある。しかし戦力の流出の問題もあり安定して結果を出し続けることが難しい状況にある。
 来季優勝を掴めるかどうかは選手の運用と打線の復活にかかっている。

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