パワプロ2020 オリジナルチーム 三嶋グラディエータース
はじめに
前回の帝國化繊ナッターズの記事はこちらです。
帝國化繊ナッターズは我が国のプロ野球の中でもかなりブラックな噂に包まれた球団でもありました。
今回紹介していく球団は三嶋グラディエータース、20年前に両リーグ16球弾まで拡張された際に新たに創設された球団の一つで大リーグに所属する球団です。
チームの詳細・歴史
三嶋グラディエータースは20年前に新規参入した球団であるということは先ほども触れた通りである。親会社は大手ゼネコンの三嶋建設であり、三嶋建設は紀洲コンツェルンとの関わりが深い企業であり、紀洲スイフツのスポンサーも務めていた。しかしリーグ拡張計画により自前で球団を所有したいという会長の意向もあり参入した。
一年目は当然ながら戦力不足があり、ドラフトでは新規参入球団に対し優先指名権が与えられ当時大卒ナンバーワン外野手と呼ばれていた松木に使命が集中、くじ引きの結果三嶋グラディエータースが獲得した。大学球界屈指の人気選手の獲得で順調な滑り出しを見せたが開幕してみれば当然連戦連敗、一年目は同じく新規参入チームである大島田ペンブロークスにも負け8位というどん底からのスタートであった。救いがあるとすれば.303 14本塁打で新人王を獲得した松木ぐらいのことであった。
翌年のグラディエータースは驚きの発表をする。大卒ナンバーワン外野手松木を2年目にして選手兼任監督とすることを発表したのである。これは主に監督の年俸を抑えるための策であったと言われ、勝利することよりもまずチーム財政の健全化を図ったものであった。当然チームは勝てるはずもなく3年連続最下位、翌年7位に浮上するもまた2年連続の最下位とチームは低迷を続けた。その一方で松木は選手兼任監督ながらリーグ最高の打者の一人として君臨し、低迷するチームの希望となった。この20年間の平均順位は6.76とほぼ最下位確定チームであるが松木の力でチームの経営には成功したと言ってもいい。
しかしその松木にも衰えはあり、2013年からは主に代打で起用され「代打オレ」は流行語大賞となる。しかし2013年には松木をスタメンから欠いた状態で歴代最高となる3位浮上を果たす。優勝が期待される2014年は再び最下位に転落する上、同じく新規参入球団である大島田ペンブロークスは初優勝を果たすなど明暗が分かれるシーズンとなった。
再び優勝のチャンスが巡ってきたのは2016年でこの時も3位につけたものの一位帝國ニッケルの独走状態だったともいえ、プレーオフでもいいところはなかった。その後2018年から2年連続の最下位に低迷、松木はついに引退を表明した。一方で監督に関しては続投要請があり松木が20年連続で監督を務めるという長期政権となっている。もちろんこれはプロ野球史上最長記録となっている。
2020年のペナントレースでは3年以内の高卒若手を積極的に起用するなどしてチームの再建を目指したもののやはり低迷しチームは3年連続の最下位となってしまった。20年で11度の最下位は日新ヴァルカンズに次いで2番目の数字である。
基本的にFA宣言した場合には引き留めないことが多く、人的補償で獲得した選手が活躍するというパターンも目立つため一概に育成能力が低いというわけではない。
選手紹介 投手
グラディエータースの低迷については以前より様々な語られ方をしてきたが、その謎は「個々の選手のポテンシャルは高い」というところが一番の問題とされている。選手の能力は高いもののそれが数字に結びつかない、結果に結びつかないという問題を招いており20年の長期政権によるお友達内閣とも称される首脳陣が問題であるという指摘もなされる。
21 矢野
チームの柱でもあるイニングイーターだが昨シーズンは防御率3.93とまずまずの数字にまとめた。しかし勝利数は伸びず7勝13敗で大幅に負け越し。再び二桁勝利を掴みたい。
48 両角
高卒ルーキーにして1年目から谷間のローテを任され防御率3.03は素晴らしい数字を残す。5勝4敗と低迷するチームで貯金を作ったことも評価できる。球界のエースを目指す。
20 門間
右のエースとして期待される本格派は規定投球回にわずかに届かず。一方で防御率は改善傾向にあり7勝7敗も矢野、北浦とともにチーム内最多勝。三人で唯一負け越さなかったことは評価したい。
30 北浦
左で150km/hの速球には魅力があるが直球の被打率の悪さが目立つ。スタミナは十分、変化球も良いだけにもう一つ武器が欲しい。防御率4.39で7勝12敗は十分な数字とはとても言えない。
18 新川
グラディエータースが誇るレフティーエクスプレスは防御率3.20でまずまずの活躍を見せる。一方で勝ち運には見放され5勝11敗と大幅な負け越し、エースとして覚醒が待たれる。
22 建山
「弱小チームの抑えはただの便利屋」発言が物議を醸した昨シーズン、通算300セーブの鉄腕もここ数年は低迷が続く。ノルマの30セーブはクリアしたものの7敗は守護神としては情けない。2年連続80イニング登板の勤続疲労が祟ったか。
12 辻村
勝利の方程式の一角を任されるものの数字は思ったよりも伸びず苦しんでいる。切れ味鋭いスライダーは伝家の宝刀なだけにそれを生かせる投球術を身に付けたい。
63 安室
多彩な変化球を操る天才は勝利の方程式として最高のピッチングを見せたもののクローザーへの転向は失敗に終わる。今年こそはクローザーの座を獲得したい。
19 新里
将来のエース候補として期待されていた男も今となっては谷間の先発、中継ぎの便利屋と立場は微妙に。数字はまずまずなだけに先発ローテへの復帰を目指す。
41 阿南
中継ぎエースとして急に頭角を現した男が阿南であった。多彩な変化球に抜群のコントロールは安室とともにリーグ最高の中継ぎ陣への期待も高まる。
32 米澤
敗戦処理投手として起用された中で防御率2.74は素晴らしい数字。球界最高のチェンジアップを武器に勝利の方程式定着を目指す。
選手紹介 野手
松木がもちろん歴代最高の野手としてこのチームに君臨した後は打線の再構築が急務になっている。4番を務める塚越は松木の全盛期も知るベテランであり、高卒若手野手の積極起用に将来の打線を託す。
2 李
一時期は4番も務めた強打のキャッチャーもついにベテランの域に突入しつつある。昨シーズンは規定打席未達、二桁本塁打も未達と数字は物足りないがしぶとい打撃にはいまだに衰えは見えない。
7 辻内
目標は300本塁打と語る男は現在通算293本塁打。まだまだ監督の信頼も厚く対左の切り札として期待される。今年は怪我なくシーズンを終えて大台に到達したい。
24 井野
高卒2年目ルーキーは今年もスタメン起用されるが2年連続で打率1割台と苦戦は続く。初の二桁本塁打を糧にチームの主軸として飛躍を目指す。
27 須貝
守備の要にして打線の要でもある男は長打を狙うバッティングで初めての20本塁打を記録、一方で打率出塁率には不満もあり長打と確実性を両立させた打撃でチーム浮上の切り札となる。
55 栗原
ショートから三塁に転向したことでその守備力を遺憾無く発揮するチャンスを得た。以前より評価されていた守備力に加え打撃力も向上し確実にスターダムを駆け上がっている。
8 榎下
栗原と同期入団ながらなかなか出場機会には恵まれない。代打の切り札として期待された昨シーズンは勝負強い打撃でチームに貢献、ショートのスタメン奪取を目指しまずは守備力向上を。
25 茂木
「大卒ナンバーワン野手」と呼ばれたのは松木と同じ。松木の後輩、右投げ右打ちと共通点は多い。松木と同様に活躍することが求められたが今のところは控えに甘んじている。
4 塚越
打って守って4番ショートができる男はこの男以外にいない。38歳にして衰えを見せない守備に対して打撃ではスランプに陥り数字を大きく落としてしまった。「4番を任せられるのは塚越だけ」と監督の全幅の信頼を寄せる男は復権を誓う。
10 塚田
高卒一年目に.257 19本塁打で新人王を獲得したが昨シーズンは徹底マークに遭い数字を大きく落としてしまった。強打の2番、そして松木の正統後継者を目されるだけに今年は結果を残したい。
6 我妻
チームの暗黒時代を支えてきた中堅ももはやベテランの域に辿り着きつつある。対左のスタメンなど限られた場面ではあるがきっちり結果は残し10盗塁も盗塁王ペース。泥臭いプレースタイルでチームを支える。
5 宮本
帝國ニッケルから人的補償で移籍した後本塁打王を獲得するなどチームを支えた主砲。対左の切り札となってからも力強い打撃に衰えはなく低迷するチームを支える。
まとめ
一昨年にヴァルカンズが優勝したことで16球団で唯一優勝経験がないチームとなってしまったグラディエータース。ヴァルカンズは平均順位が7.05とグラディエータース以上に悪いものの優勝経験の有無で16球団最弱の烙印はグラディエータースのものとなってしまっている。
チームの浮上の鍵は打線の復調にあり、若手の奮起が特に期待される。トッププロスペクトを抱えるだけに爆発の日は近い。
ということで、今日はこんなところで終わりとさせていただきます、ありがとうございました。
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