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ジャック・エリオット(ミスターベースボール)パワナンバー【パワプロ2022】

ジャック・エリオット(Jack Elliot)

ニューヨークヤンキース(???? - 1991) - 中日ドラゴンズ(1992) - デトロイトタイガース(1993)

ワールドシリーズMVPの成れの果て

 ニューヨークヤンキースで中軸を務め、ワールドシリーズMVPにも輝いた男。「ヤンキースの背番号48といえば俺」と言わんばかりの性格、若手の靴紐に放火することが趣味、口を開けば相手を煽るようなジョークばかりと性格面に難しかない男だった。そんな男が打率.235まで落ち込んでしまえばもはや契約先が見つかるはずもない。さらにスキャンダルでキャリアを汚し、夢の中でひたすら空振りし続ける恐怖に苛まれるほど追い込まれた彼はリッキー・デイビスの台頭によりチームの構想外となりなんと中日が獲得することに。
 中日は当初別の選手を獲得する予定であったが中日の監督を務めていた内山監督が映像を見て「まだエリオットの全盛期は終わっていない」と判断し球団に獲得を直訴した。
 その性格と日本を見下した性格から内山監督はフォームの欠点を指摘するも聞く耳を持たなかった。開幕当初は猛打に守備と大活躍を見せるもフォームの欠点が明らかとなった後は徹底したシュート攻めにより不振に陥り打率2割と一気に数字を落としてしまう。さらに死球からの乱闘騒ぎで出場停止処分を受けどん底に落ちる。
 しかし内山監督の娘と交際し内山監督と和解したことで改心、日本球界への劇的な適応を見せ増えていた体重を減らし打撃フォームの改善に勤しんだ。その甲斐あってか後半戦は猛打が復活、数年間不振に苦しんでいた中日ドラゴンズは読売ジャイアンツを撃破、エリオットは優勝の立役者となったのである。
 中日在籍後は内山監督の娘とともに渡米、メジャーリーグ復帰を果たした。

 右投げ左打ちの一塁手。背番号はヤンキース時代は48であったが中日移籍後は54本塁打打つことを期待され背番号54に変更された。

査定について

 正直シーズンでの成績に関する描写が少ない映画だったのでかなりイメージ査定しました。ヤンキースではかなり頑張っていたようですがおそらく年齢的には峠を過ぎてると思いますのでパワーはちょっと低めです。シーズン終盤の大活躍で打率3割に乗せたことを評価しミートを高めに、スラッガーが率を残すバッティングを覚えた感じでいかがでしょうか。
 走力に関しては走塁意識は非常に高いのですが膝に爆弾を抱えていること、そして劇中でも決して俊足ではなかったことを考えEとしました。
 守備に関してもかなりうまいようで守備で貢献していたとの報道もありました。メジャー出身の一塁手は守備がうまいイメージもあるのでうますぎない程度に破綻しない守備力を持たせてあります。

 打力だけで言えば文句なく主力ですが年齢的には峠を過ぎています。しかし安定した守備力にムード〇、間違いなく一軍にいてほしい戦力です。

プルヒッター、三振

 映像を見ても逆方向への当たりはほとんどないです。とにかく引っ張って打つタイプでホームランもライト方向安定。そういうバッターだったので穴が大きかったわけですが打撃指導で逆方向に打つようになるというわけではなく内山監督はエリオットの打力を残したまま欠点を克服させています。素晴らしい。
 本人がかなり三振に対しトラウマがあったようにもとから三振が多いタイプであったことは明らかです。打撃スタイルもあまり変化しているとは思えないので三振はつけておきました。

インコースヒッター、リベンジ

 みなさんはシュート攻めと聞いてどう思うでしょうか。そう、インコースの厳しいところをシュートで突いてくるようなイメージでしょう。しかし実際作中では右投手のアウトコースの逃げるシュートを見逃し三振という感じです。当時助っ人外国人のゾーンに対しかなり広めにとられていたという背景を考えてもボール球だったのではないかという感じはありますが、まあとにかくインコースは打てるということです。
 エリオット覚醒後の姿を再現しているのでリベンジです。リベンジに燃え、必死のトレーニングを重ね、欠点を克服して打ちまくった姿はまさにリベンジがふさわしい。

悪球打ち

 シーズン終盤、エリオットは内山監督が現役時代に記録した日本記録、7試合連続本塁打を記録し記録更新が騒がれていた。そして優勝争いかつ記録更新の試合で巨人バッテリーは徹底した敬遠攻めでエリオットに打撃をさせなかった。しかしエリオットは敬遠球が甘いと判断しその敬遠球を見事にセンター前にはじき返す。天才のバッティングと言ってもいい。しかしバッターボックスから足が出たことによりアウト、内山監督必死の講義も実らなかった。

走塁D、ホーム突入

 敬遠で歩かされたエリオットだったが次のデュボアが放った左中間を割る打球で必死の走塁を見せる。決して走塁が速いというわけではないがとにかく必死の走塁からのホームへのヘッドスライディングで中日反撃の口火を切った。

チャンスC、決勝打、バント〇、チームプレー〇

 とにかく印象的な活躍が多い。開幕直後もそうだし、優勝決定戦でも大事な場面で必ず仕事をする。チャンスBよりもチャンスCの決勝打です。
 そして優勝決定戦の最終回、中日は1点ビハインドで満塁のチャンスを作る。打席にはエリオット。バントをさせ確実に点が欲しい場面であったが内山監督は記録更新を期待しエリオットに自由に打たせる。しかしエリオットは自分の判断でスクイズを決め逆転ツーランスクイズで中日は優勝を決めた。シーズン序盤バントのサインにブチギレてサインを無視した男はそこにいなかった。バント〇です。

ムード〇

 序盤のエリオットなら間違いなくムード×。でも改心した後だから。逆にエリオットの靴に放火するイタズラされたりとか闘将・管理野球の内山監督を改心させて明るいチームの雰囲気を作ったりとか、終盤の中日の快進撃の中心にエリオットがいたのは間違いない。

固め打ち、調子極端

 一気に打率2割に落ち込んだところから3割まで持ち上げたのはひとえに打ちまくったから以外の何物でもありません。一気に打って一気に冷える、そういう選手を目指しました。

怪我しにくさE、回復E

 膝の古傷要素。いっつもアイシングしてるぐらいだから膝は相当痛いと思われる。

総評

 映画を見たイメージなんですがエリオットは7試合連続本塁打を打ったりかなり印象的な活躍をした一方でシーズン通しての成績で言うとそこまでじゃない気がしました。打率3割に乗せたりとかメジャーと契約したりとかいろいろうまく行きましたがそれもこれも本人の能力が元から高いのに腐ってしまったことが原因で日本球界に環境を変えることで覚醒することを期待されての移籍だったのではなかろうか。そしてそれが見事成功した。
 でもヤンキースに戻れたわけじゃない。移籍先はデトロイトタイガース。リッキー・デイビスが台頭したヤンキースにエリオットは不要だったのでしょう。なんかこう、弾道4ミパBBのベテラン一塁手ってエモいじゃないですか。そういうことなんですよ。

 個人的に再現度がかなり高いような気がしてます。なんでかはわかりません。

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