パワプロ2020 オリジナルチーム 紀洲スイフツ
いつもの
久しぶりにこのシリーズを書こうという事で、今回は8つ目のチームとなるところなわけですが、まあ今までのシリーズについては下に貼っておきます。簡単にいうとパワプロで30年ペナントを回したチームをオリジナルチームとしてアレしたやつです。
今回紹介していく球団は紀洲スイフツです。我が国を代表する野球チームだったこの球団の歴史と現状を紹介していきます。
チームの詳細・歴史
紀洲スイフツの歴史は我が国の野球の歴史と同じと言ってもいい。1890年代、当時国内で流行っていた野球の実業団チームとして発足したスイフツはプロ野球リーグの発起人となり、現在の大リーグの基礎を作った。親会社の紀洲コンツェルンは紀洲鋼鉄を中心としたコングロマリットであり、「ゴミ箱から軍艦まで」と言われるほどの複合企業であった。
1955年のリーグ発足以来紀洲スイフツは強豪チームとして君臨しており、黄金期と言われる時代を築き上げた。1961年から1966年には6連覇を達成し、「不沈艦隊」と呼ばれるほどの豊富な投手陣を生かした戦術でリーグを支配していた。
さらに主砲田中誠を擁した打線は上位打線のしぶといバッターが出塁し田中誠のホームランで決着をつけるという手堅い打線であり田中誠はリーグを代表する強打者として367本塁打を記録し全盛期を支えた。
しかし1970年、帝國ニッケルが大リーグへの参入を希望、帝國ニッケルは200億を払ってリーグに参入した。これ以降大リーグは6球団制となり、以後2000年まで職業野球協約は1リーグ6球団までとすることが定められた。
帝國ニッケルスパローズの参入当初はスパローズを相手にすることはなかったがスパローズは一年目から快進撃を見せ、以後スパローズの成績が向上するにつれライバルチームとして認識されるようになり、帝國ニッケル対紀洲の試合は「因縁の一戦」として高い視聴率を記録し始める。それと同時に紀洲鋼鉄の業績悪化も伴い紀洲スイフツ全盛期が終わりを迎える。1970年代は紀洲スイフツの暗黒時代の始まりとも言われており、スター田中誠を監督に迎えたものの初めての5位、初めての最下位転落を記録するなどチームの成績は低下の一途を辿った。一方で伝統的にファンが多いことから因縁の一戦は今もなお高視聴率を記録している。
すでに球界の盟主の座はスパローズが手にしたとすら言われているがそれでもスイフツの影響力は大きく、理事会においても発言力が大きい。
1990年代以降はチームの再建に努めた結果2000年代にその結果が出、2004年と2006年に優勝を掴み取る。しかし主力選手の流出も相まってその後はまたも低迷、過去20年の平均順位は5.14とBクラスに止まっており、大リーグでは新規参入球団である大島田や三嶋といった球団に上回っているのみでやはり低迷期から脱出することに苦しんでいる。
通算優勝回数も2017年に帝國ニッケルが23度目の優勝を果たしたことで優勝回数最多という記録も奪われ、チームの再建が急がれる。
かつては潤沢な資金を使っていたが親会社の不振により現在は年俸総額でも中堅程度のチームとなっている。かつてのチーム方針は投手陣の重視であったが攻撃力不足から現在は打線を重視する傾向になっている。若手野手にはプロスペクトが多いことから数年後には打線に黄金期が到来することが予想されているが、投手陣の層の薄さという問題はいまだに解決しておらず、課題は残っている。特に先発陣は全員年齢が近いこともあり将来のローテーション候補の育成が進んでいない現状がある。さらに右投手に偏りすぎているという指摘もあり、左投手の育成が急務となっている。
かつての軍隊とも称された管理野球から脱却し現在は自由なチームの風潮もあり、打線が爆発する時には一気に猛打で試合をたたみかける破壊力がありその豪快なチームの風潮がプラスに作用する場合もあるが敗北する際には淡々と負けるという点もあり、極端なチームとなっている。
選手紹介・投手
先述のように投手陣に関しては層が薄くなっているという部分もあり戦力面において不安は大きい。しかし岡崎投手コーチの力によりリリーフは強化されており、特にスラッターを中心とした最近のトレンドを重視した強化方針でリリーフに関する戦力はある程度整いつつある。先発投手についても期待の若手が育ちつつあり今後の成長が期待される。
12 日比 通算 3.27 79勝100敗6H 978K
チームを支える右のエースはイニングイーターとして今も君臨する。ツーシームを覚えたことで投球の幅が広がり安定した投球を見せるが昨シーズンは8勝8敗と勝ちきれないシーズンとなり、不甲斐ない成績に。チームに勝利をもたらすエースとしての復活が期待される。
20 岩館 通算 2.62 140勝108敗 1386K 新人王 '06 最多勝'12 最優秀防御率'20
スイフツが誇る天才右腕は昨シーズンも圧倒的な投球でマウンドをマウンドを支配し最優秀防御率を獲得した。しかし10勝8敗と勝ち数は伸びず今一つの結果に。日比とのダブルエース体制は円熟を迎えつつある。優勝の栄冠を再び手中に収めたい。
18 塚越 通算 2.16 45勝33敗 474K
「紀洲の暴れ馬」は昨シーズンもしっかりと試合を作るもののやはり勝ちきれず8勝9敗。決してスピードは速くないが空振りを奪えるストレートは魅力。豊富なスタミナを活かし先発を支える。
21 長峰 通算 3.82 14勝21敗1H 189K
苦手の左打者対策にシュートを磨くもののやはり課題は克服できず。一方で防御率は過去最高の数字を記録、やっと先発として期待できる数字になってきた。ケンカ投法でメンタルを鍛え勝利を掴む。
14 山路 通算 2.44 36勝32敗2H2S 511K
昨シーズンは快刀乱麻のピッチングでキャリアハイとなる12勝5敗を記録、勝ち頭となった。クセのあるシンカーは攻略の気配を見せず、エースへの道を示した。空振りを奪えるストレートを目指して今年はトレーニングを重ねる。
17 反町 通算 3.54 11勝16敗 175K
昨シーズンは3年ぶりの勝利を掴み取るものの4勝7敗と低迷。中堅投手としてそろそろローテを掴み取りたい。バズーカとも称される速球の威力はリーグ随一のものがある。
56 小倉 通算 3.98 6勝10敗 74K
中継ぎに配置転換されて迎えたシーズンだったが防御率は優秀な数字を見せる。一方でコントロールの悪さは解決されておらず監督の信頼を勝ち得るには程遠い。
52 上沢 通算 3.16 12勝19敗65H1S 138K
ロングリリーフ転向後実績を重ねつつある。多彩な変化球に加えコントロールも向上し、勝ちパターンの一角にも名乗りを上げている。無尽蔵のスタミナで目指すは70登板。
13 小杉 通算 2.73 9勝3敗67H3S 104K
貴重な左の中継ぎは左殺しとして無双、昨シーズンは防御率0.75と左打者を完全に封じた。切れ味鋭いフォークは右打者に対しても武器となる。勝利の方程式を掴めるか。
34 木谷 通算 2.78 6勝2敗27H 166K
スラッターの習得で一気に開花した。昨シーズンは不安定さを見せるも終盤以降は安定しまずまずの数字を残した。しかし勝ちパターンでの起用は少なく、ビハインド中心の起用に本人は不満顔。もう一段階ステップアップすることが求められる。
31 銚子 通算 2.11 28勝24敗156H14S 345K
8回のマウンドは誰にも譲らない。魔球スラッターの切れ味は今年も鋭く冴え渡る。強いメンタルと技術の向上で彼に勝るピッチャーは他にいない。中継ぎ陣の柱となる。
30 須崎 通算 0.98 9勝6敗58H133S 176K
紀洲の最終防衛線は2度目の防御率0点台を記録。落ち着いたマウンド捌きで淡々とアウトを取る様はまさにヒットマン。目標の300Sは折り返し地点だ。
32 玉山 通算 1.16 2勝0敗15H2S 38K
一昨年の防御率0.27の鮮烈な印象を引き継いだシーズンだったがやはり変化球の切れ味に衰えなし。一方で登板数、イニングともに減少し特に直球を痛打されるシーンが目立つ。スラッター三兄弟の末弟として早く信頼感を勝ち取りたい。
11 渋谷 通算 2.31 6勝9敗34H1S 93K
中継ぎへの配置転換が見事ハマり10Hを記録、マウンドでの存在感を増す。先発への配置転換も視野に体力の向上を目指す。
22 荒巻 通算 2.39 16勝10敗 143K
貴重な左の先発として期待されるもメンタル面が課題となり先発としては定着できず。一方中継ぎとしても未だ敗戦処理にとどまっており、メンタル面の成長がまたれる。ボールは一級品なだけに惜しい逸材。
35 赤塚 通算 2.62 3勝6敗 56K
二軍で燻る左腕先発。実力はすでに二軍レベルではないだけに早く一軍での実績を重ねたい。今年は岩館に弟子入りし先発投手としての技術を身につけ一軍定着を目指す。
29 和田 通算 1.76 6勝8敗16H1S 185K
一昨年と昨年で42イニング1勝2敗3Hと全く同じ数字を残した。一方で防御率は二倍に悪化、奪三振も減少と投球内容には悪化も見られる。左腕最速とも言われる速球を武器にスターダムを駆け上がりたい。
28 小松寿史 一軍登板なし
高卒ルーキーの剛腕はプロスペクトとして期待される。変化球、直球ともに質は一軍レベル、技術の向上で一軍定着へ。
47 北澤 通算 2.04 1勝0敗5H 15K
二軍で燻る中堅左腕。二軍では抑えを務め20Sを記録するなどその実力はすでに十分。そろそろ一軍で結果を出さなければ首元も涼しいか。
57 野間 通算 2.64 2勝7敗 48K
紀洲の流れ星は昨シーズン登板なしに終わり無念のシーズンに。速球の威力は十分。低めに投げ込むコントロールを身につけ今季は二桁勝利を目標に淡々と走り込む。
選手紹介・野手
打線を重視する方向性でプロスペクトを多く抱える一方、なかなか主力が育たないという傾向が強くあり打線の破壊力に少々物足りなさを抱える。3年前のドラフトでは大学球界最高のショートを指名し、昨年のドラフトでは一塁と三塁にトッププロスペクトを指名できたことで補強に成功した。しかしルーキーが大きな活躍を見せる一方で他のプロスペクトは二軍で燻っている現状もあり、打線の完成はまだ遠い。
2 宮原 通算 .196 318安打42本塁打137打点
トップレベルのパワーを誇りつつも確実性の部分でなかなかスタメンを掴みきれない。一方課題の守備面は克服しつつあり、正捕手としての信頼は高まりつつある。打撃を磨けば即スタメンレベルへ。
53 安村 通算 .252 278安打 8本塁打 81打点
大学ナンバーワン捕手として確実に存在感を増しつつある。爆肩とも評価されるその肩の強さはリーグでもトップクラス。打撃面でも成長を見せており、宮原と激しいポジション争いを繰り広げる。
23 高森 通算 .168 258安打3本塁打71打点
36歳、開幕前に引退を宣言し最後のシーズンに挑む。チームの低迷期を支えたベテランは昨シーズン初めての一軍出場なしに終わるも二軍で若手投手の育成に尽力。ベテランの底力が今こそチームには必要だ。
33 蓬田剛裕 通算 .276 141安打14本塁打63打点26盗塁 新人王'20 B9'20
大学球界最強打者をドラフト一位で引き当て、三番一塁に定着し見事新人王を獲得。守備力も高く将来的に外野へのコンバートも予想される。パワーだけでなく高いミート力も兼ね備え将来の三冠王候補とすら称される。
60 奥脇 通算 .234 72安打10本塁打34打点1盗塁
ドラフト2位の逸材は剛裕とともにクリーンナップを担当、二桁本塁打を達成。一方で打撃の確実性には未だに不安があり打率は不十分な数字に。昨シーズンオープン戦本塁打王、場外ホームラン2発とパワーは十分。確実性を身につけ四番に定着したい。
1 小谷 通算 .206 332安打25本塁打68打点105盗塁
大学ナンバーワンショートとして入団、俊足を武器にスタメンを勝ち取るものの打撃は低迷している。一昨年二桁本塁打を記録したパワーも昨シーズンは一桁と波に乗り切れない。一番打者として出塁率を向上し打線のつながりを生み出したい。
51 後藤 通算 .232 689安打9本塁打127打点170盗塁 盗塁王'16
不動の二番打者として攻守両面で輝きを放つ。昨シーズンは小谷と共に打撃不振に陥り盗塁数も18、成功率5割と精彩を欠いた。再びの盗塁王を目指し気迫溢れるプレーに徹する。
55 井坂 通算 .213 55安打10本塁打26打点
トッププロスペクトも中堅となり未だにスタメンの座は遠い。奥脇との戦いを制してその長打力を見せつける時は今。二軍では二冠王となりその能力に疑問はない。
44 富永 通算 .225 387安打81本塁打232打点
奥脇の加入前はスタメンを務めていたものの奥脇の入団で一気にポジションを失う結果に。チームトップクラス、3年前には32HRを記録したパワーは本物。守備を磨いてスタメンを勝ち取りたい。
43 森脇 通算 .100 4安打0本塁打2打点
抜群の身体能力は誰もが憧れる肉体より生み出される。バネを使った魅せる守備とそのパワーは将来の主砲を思わせる。初の一軍出場を掴み取り初安打も記録するが一軍レベルの投手相手には結果が出せずスタメンを勝ち取るまでにはいたらず。トッププロスペクトに期待が高まる。
16 内野 一軍出場なし
左腕投手であったが昨シーズン末に野手転向、球界唯一の左投げショートとしてキャリアを再スタートした。俊足と強肩を生かした守備に加え高校時代一番打者を務めていた打撃センスで切り込み隊長としての一軍定着を目指す。
9 高宮 一軍出場なし
内野とともに二軍の正遊撃手の座を争う。俊足巧打、高校ナンバーワンショートとも言われたフットワークは期待を抱かせる。
8 森本 通算 .233 75安打0本塁打13打点25盗塁
代走の切り札から後藤の不調もありセカンドのスタメンを一時奪い取る活躍を見せる。俊足とシュアなバッティングには定評があるものの守備面にはまだまだ不安が多い。総合力をアップさせスタメン奪取を。
10 永井 通算 .234 825安打210本塁打571打点1盗塁 B9'19
スイフツが誇る主砲は剛裕の加入もあり外野手にコンバートされる。チームトップの本塁打を記録し打率も向上した一方、一昨年は37HRを放ったのに対し25HRと本塁打を減らしてしまった。ルーキーと共に最強打線を作るためにも目標は30HR。
3 竹下 通算 .264 132安打0本塁打27打点19盗塁
対左の切り札として少ない出場機会ながら打撃面で一定の結果を残す。瞬足と強肩を生かした守備はライトで燦然と輝く。
25 山上 通算 .243 1076安打38本塁打254打点309盗塁 盗塁王'14 B9'15 GG'13〜'15,'17
かつての切込隊長は対左の切り札としてプラトーン要員に。俊足には衰えが見られるがそれでも少ない出場機会で10盗塁を記録し技術に衰えはない。守備も未だ安定感が光る。優勝を知るベテランとしてチームを支えるスーパーサブに。
7 相川 通算 .214 206安打46本塁打116打点
3年前に27HRを放ったもののその後はスタメンすら危うい立場が続いている。永井の外野コンバートもありポジションは危うい。パワーと強肩で外野の一枠に入り込みたい。
27 小橋 通算 .256 782安打15安打182打点131盗塁 GG'15,'17〜'19
不動のセンターは昨シーズンもしぶとい打撃で存在感を見せる。広大な守備範囲と強肩ももはやチームには欠かせない。一方で走塁面のミスが目立ち打撃面でも2015年の.294以来数字が落ち続けている。まだまだこれからなだけにもう一段階成長を期待したい。
24 廣瀬 通算 .181 15安打 1本塁打 2打点
高い打撃センスは誰もが認める天才打者だが一軍では結果が出ていない。インコースすらも逆方向に打ち返せる技術は唯一無二。パンチ力も兼ね備えるが、一軍での実績を積むには守備面の課題をクリアする必要がある。
まとめ
低迷しつつあるチームの中でも再建策はうまくいきつつあり将来性が期待される野手が多く育っている。一方で先発の層の薄さには課題を抱えており、特に左腕先発の多くが先発失格で中継ぎ投手にコンバートされる現状は一刻も早い投手再建策を必要としている。来シーズン以降の逆襲に期待。
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