でべそ(臍ヘルニア)の話

こんにちは mwきこです。

2010年に書いた記事ですが、今でも状況は似通っているので
ここに転記します。
時々、来てくださる赤ちゃんの中で、臍ヘルニア=でべそ ちゃんがいます。
昔は5円玉はりつけて、ってやっていた治療が、民間療法だ、効果がないなどと言われ、
30年前には「しない」、という雰囲気になっておりました。

それが、2005年くらいから小児科で復活しています。

原理はシンプルです。
腹筋の力がうまく働かず、中の腸がうすい臍のところにでてきちゃう。
なので、腹筋が使えるようになるとひっこんできます。

こうも言えます。
これは、背筋の緊張が強くて、腹筋がまけてる、もしくは使いきれないので
おこってくるアンバランス。

今日、きてくれた赤ちゃん、ほぼ2カ月の、かわゆ~~いお子さんでした。
お母さんが、
「身体が硬い気がする。小児科で聞いても、まあこんなもんでしょう、といわれる。でもなんだか、気になる」
ということで連れてきてくださいました。

確かに、緊張が強い。
どこがどうという感じじゃないけど、抱くと、かちんとしてるし、顔も緊張している感じ。
腹ばいは嫌がらず、長い間できる。
左バナナのようになった背中をママになでてもらうと、まっすぐに。
L4とL5の間が、かちっと硬いのでこれを緩める。
頸の骨がちょっとねじれていたので、ゆるめようとすると、泣くけど、嫌がる感じじゃない。
で、しばらく続けたら、ふわっとゆるんで、泣きやむこと2回。

ついに我慢できず、おっぱいに。
いつもおっぱいは、なかなか加えてくれなくて、夜中以外は大変とのこと。
みていると、身体がねじれ、ママの腕が赤ちゃんを包みこんでおらず。
母子のポジションを工夫すると、授乳クッションなしで、すいすいと飲んでくれた。
飲んでる間に指回し。

そしたら、ふにゃ=~~~~ってやわらかくなりました。
お顔も心なしか、リラックス。目力がでてきました。

で、うんちたくさんでて、おむつかえてたら、お腹になんだか黄色いものが・・・・
みせてもらうと、臍ヘルニアの上に綿花つめて大きな通気性のあるテープでお腹全体をべた~~とはってあった。

あ~~~これがあるなら、あの腰の根元の硬さも納得。
腰がゆるめば、臍ヘルニアはひっこむでしょう。

初めてみせてもらった、ヘルニアの治療(?)でした。

「何だか硬い気がする」というこの親の直感。
本当にすごいです。

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