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離乳食は何のため?

こんにちは。
べびぃLabo☆Ceres 杉上です。
今日も訪ねてくださり ありがとうございます。

育児相談の中でダントツ多いのは
離乳食のご相談。

先日いただいたご相談はこんな感じ。
 本に書いてあることー毎回メニューを変えてあげましょう
    食材は3種類そろえましょう
    保存期間を守りましょう
 親・友人 適当でいいよ
 訪問助産師 お米でなくても芋とかでもOK
    7か月までに始まればいい
    大人と同じように考える
    赤ちゃんだから(衛生面)気を付けてあげて

あ~~ これは大変。迷うよね~~~
そもそもの前提が違うなあ。

じゃあ どう考える?
私はこんな感じです。

誰のためにする?

赤ちゃんのため。
当たり前のことなんだけど 意外にここは見逃しがち。
赤ちゃんがたのしくご飯食べられるように行うこと。
そして 赤ちゃんのご家族が一緒に楽しく
ご飯を食べられるように行うこと。

何のためにする?

食べ物って私たちはたべるものってわかってる。
赤ちゃん、わかってるのかな?
今まで乳汁だったところから
食物を食べる=初体験!
へえ~~ 液体以外も意外にいいじゃん!
世の中 いろんなものがあるんだね~~~
わかると楽しい!
探求したくなる。

どうやってする?

飲むことで育んできたお口の機能、内臓機能が
さらに発展していく過程にあわせて
食材・形態・味・風味などを提供していく。
お口の機能は身体全体の運動発達に応じて育っていきます。
ずりばい が始まったら
ごっくんする準備が整った状態、とみていいかな。
寝返り・寝返り返り・ピポットターンが左右充分にできると
お首がすわり、ずりばい準備ができたとみて大丈夫。
個人差あるので、やってみてどうかな?
様子をみてあげてくださいね。

どう準備する?ー食材編

1.とりわけ食

さらさら液体ーどろどろポタージュー舌でつぶせる硬さ
と進んでいきます。
とりわけ食が楽ちんかな~~ プレッシャー少ないよね。
 みそ汁やスープの味付ける前
 煮物が煮えて味付ける前
形状整えたら 製氷皿で凍らせる。
1キューブ 15㏄~30㏄位。
計っとくと今日は1個、明日は2個とかわかりやすいかも。
保存? 親が食べてみて 味とか大丈夫だったらOK。
(4か月5か月保存しないよね、という前提です)

2.お米は意外に食べにくい

米粒をまとめてもぐもぐは かなり複雑なお口の動きを必要とします。
乳鉢とかでつぶすと ねとっとして食べやすくなります。
(ミキサーかけたものより乳鉢でつぶす方がおいしい)

3.メニューの変化にはこだわらず

今を精一杯生きている赤ちゃんはすぐ忘れちゃいます。
しかも1日1回~3回しか体験しない食事。覚えてません。
あれ、おいしかったな~~ そうそう これこれ!
わかるまで続けても大丈夫。
メニューを変えなくちゃってこだわる必要はないかな~~。

4.最初は1種類の食材を提供しよう

すべてが初体験の赤ちゃんたち。
食材が混じってると、何が何やらわかりません。
少なくとも最初は人参だけ、ジャガイモだけ
って感じで一種類を食べる体験を楽しみましょう。
私としては、おかずとご飯を混ぜることは
赤ちゃんの体験する機会を奪うなあと思っています。

どう準備する?ー環境編

楽しそう💛を感じる時間をつくる

赤ちゃんは真似っこ大好き!好奇心旺盛!
親が楽しくご飯食べてるところに同席して
様子を一緒に体験しましょう。
最初は ふーん
だんだん 身を乗り出し 
あーあーと 手を伸ばし
よだれがだらだらでて
一緒にやりた~~い を教えてくれたら始まりかな。

これは何!?を味わう時間をつくる

手かざしが一段落し おもちゃとかに手を伸ばしてとるようになったら
おもちゃの代わりに野菜を持っちゃおう。
おれるものは危ないから 避けて。ex)生のきゅうり、ニンジンなど
 たとえば ゆでた硬めの茎 セロリのような繊維の多いもの
      だし昆布を3cm×10cmに切ったもの などなど
え~~~!? 何これ!?
なめたら味がするぞ。
おもちゃと違うぞ。
を体験してみよう。

集中できる環境をつくる

食事の際は 食事に関係するもの以外はすべて片づけます。
 テレビ消します。
 おもちゃ 片づけます。
 スマホなど 見えないところに置きます。
 果物やお菓子など今食べてほしくないものは片づけます。
おかわり用の料理は座ったまま出せる工夫をしておきます。
テーブル拭きません(目で追ってご飯に集中しなくなる)

楽ちんに座位姿勢がとれる工夫をする

ずりばいの頃は自分の力で座れません。
 最初はあぐらの中に入れてあげちゃう。
 または、親の太ももの上に赤ちゃんがあぐらで座って
 背中を支えてあげるのが
 お互い楽かな。
椅子に足をおろして座って大丈夫になるのは
早い子で しゃがんだり立ったりができる頃。
歩くことができる頃には安定してすわれます。
それまでは床の上に座った姿勢を保てるよう
座面や背もたれにタオルを使って工夫すること必須です。
そして足をおろして座れるようになったら
足の裏がぴたんと床につくのは必須です。

どう食べる? どう手伝う?

0.空腹が最大のごちそう

ちゃーんとお腹すいたときに食べてみましょう。
最初のうちは 空腹感に負けるので 
おっぱい飲んでちょっとしてから離乳食にすると
いいです。

1.目で見てにおいをかいで手でさわって確認

赤ちゃんは これは食べるもの、とは思ってません。
何だろう? 大丈夫かな? 面白いかな?
充分に満足したら お口に運ぶかもしれません。
あれ!? なんかおいしいぞ、って感じたら
しゃぶしゃぶしはじめます。

2.お口にいれる

私たちはお口に物を入れる時
唇や歯を使って これ大丈夫かな?って確認します。
介助をするときは
下唇にスプーンをそっと乗せましょう。
すると上唇がおりてきてお口をつぐんで
唇で食材を舌の上に乗せます。

スプーンはできるだけ薄いものを使います。
横幅は赤ちゃんのお口の幅の1/2位。
食材は最初はスプーンの幅位までの高さの1/2で盛りましょう。
よく食べるようになってもスプーンの幅の高さまでです。
赤ちゃんの口は小さいし、処理能力高くないです。
モリモリを大きなお口を開けて取り込むと
処理できずに丸のみをするようになります。

3.ごっくん

食材の形状や形態によって口の動きは変わります。
最初はごっくんを十分に体験しましょう。
ロッキングするようになったら 
もぐもぐできる準備が整います。
はいはいするようになったら
かみかみできる準備が整います。
お口の動きを観察して
動作に応じた使い方になってるようなら
食形態を変えていってあげてください。

4.べーって出す

自分の力で処理できないものは
べーと出してきます。
これを見たら
「おお! 自分を守る行動ができた!」と喜んでください。
そして どんなものを出してるのかを覚えておきましょう。
今処理できなくても いずれできるようになります。

5.むせる

時々 ごほごほってしますよね。
喉の奥で これはのみこめないぞ と
からだが反応した証拠。
あわてず 静かに 見守りましょう。
窒息とは全く別の反応です。

6.2口目食べる

完全に飲み込んでから 2口目を介助します。
または自分で食べます。
次から次へと口にいれるようなら
置く量を調整してあげましょう。

7.水分は食事の最後に

食事中は自分の出す唾液でしめらせ 飲み込みます。
途中で水分をとると かまずに飲み込むようになります。
すると唾液が十分に出ません。
唾液は食べてる間に抜けていくカルシウムを補充します。
アミラーゼが炭水化物を消化しやすくしてくれます。

最後にお茶か水を飲みましょう。
口の中を掃除出来ます。

ruleは親が決める、食べる量は赤ちゃんが決める

子育ての際に意識しておきたいのが
それぞれの役割分担です。
食べるもの・種類 は 親が決めてください。ruleも親が決めます。
 あれじゃないと食べないなら 食事を終了すればいいです。
 遊びだしたら食事を終了すればいいです。
 歩きだしたら終了すればいいです。
 一食抜いても命に影響しません。

食べる量は赤ちゃんが決めます。親は見守ってください。
 もう一口と欲張らない。
 その時食べた量や種類が 赤ちゃんが今必要なもの
 赤ちゃんを信頼しましょう。

離乳食はまず大人が楽しみましょう

今回、あまりにも多い離乳食のお悩みを聞いていて
なんとなくやってきたことを書いてみようと思い立ちました。
大雑把にこんな感じでしょうか。
私 実は離乳食に関しては そんなに悩まなかったなあ。
なんとなく親や周りがすることを見ていたから。
と思います。

今 育児経験ある親御さんは少ない。
周りで育児している人を見ることが少ない。

経験ないことは 怖いですよね。
億劫になって当たり前。

だから 知っトクこと大事だなと思います。
もっといっぱい 気にするといいことあるかと思いますが、
まあ、いいじゃない。

ご飯食べるって赤ちゃんの成長の大きな一歩。
どうぞ成長を楽しんで見守ってあげてくださいね。

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