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撮りたい写真の話

こんばんは
今夜は暇なので、僕の撮りたい写真について考えてみたいと思います。
明日は祝日なので、時計を見ないで考えることができます。
ただそういうときに限って、浅いことしか思い付きません。

そんなもんです
STANDARDERです

カメラを始めて5年目、
Instagramを始めて1年半。
特にこの1年半でかなりカメラを触った気がしますし、写真について自分の個性が出せるようになったような気がしてます。

ただその個性はいきなり現れたものではなく、
ツールがあって、理由があって、そんな経験から蓄積された結果だと思ってます。

どんなツールがあったのか、自分なりに考えてみると、


上の投稿にはカメラを始めた理由について書いてるんですが、この話の中で経験したことが大きい気がします。

簡単に説明すると、
高3の夏、陸上の大会の遠征で監督と二人で釧路に行き、大会では運良く好成績。
その帰りに監督とドライブし、たまたま降りた
河川敷に広がってた星が綺麗だった
という話です。
スマホでは星は撮れず、"カメラで撮らないと"と監督に言われた日から、なんとなくカメラに興味が湧きました。

自分にはこんなツールがあるので、やっぱり僕は"風景画"を撮ることが圧倒的に多いです。
ポートレートやマクロ写真、スポーツ観戦に行けばスポーツ写真も撮ったりしますが、風景を撮ってるときが一番自分らしいと感じます。

それにプラスして、もう一つきっかけがあります。

実はさっきの話には続きがあり

あれから大学生になって、大学でも陸上部に所属してた僕はもう一回大会で釧路に行く機会があったんですね。

約1年ぶりの釧路でした。

ただレースでの走りの調子は最悪で、ハードルはうまく跳べず、足はうまく回らず、去年と同じ競技場で予選落ちしました。

レース直後、となりのレーンを走っていた高校生が大学生の人に勝ったと喜んでます。
去年の自分を見ているようで、無性に自分が歳を取った気がしました。

その帰り、ひとりで去年と同じ河川敷まで行きました。
去年は監督が運転した道を、今年は自分ひとりで運転しました。

釧路の遠征が決まったときから、カメラと三脚を持っていくと決めていました。
相変わらず星が綺麗な夜でした。
ここを収めたい、と思った日から一年、僕は目的をひとつ達成することができました。

慣れない三脚と、慣れない長秒露光設定によって撮った釧路の夜はこんな感じで撮れました。
去年もこの場所だったなと思いながら、目で見た風景をカメラの中に入れることが出来ました。

ただ、ほんとはもっと感動し、ひたすらに達成感が湧く時間になると思ってました。
正直、去年よりも空が小さく、低く、こんなもんか、と思ってしまう自分もいました。

2回目だからだよ、と言い聞かせましたが、
去年はレースに勝って、今年はレースに負けたから、ただそれだけの理由なのは既に分かってました。
かなり複雑な気持ち、むしろ嫌な気持ちで帰り道を走った記憶があります。笑

ただ今思えば、それも愛おしい思い出の一つです。
釧路の写真は見たくないなと思った時期もありましたが、今見返してみると大学1年生の記憶はもちろん、高3の夏の記憶も鮮明に蘇ってきます。

そんなことも含めて、自分が今まで撮ってきた写真を見て一番思うことは「懐かしい」という感情です。
このときは楽しかった、悲しかった、暑かった、疲れてた、ワクワクしてた、日曜日だった、など、写真を見返してるだけで写真には載ってない詳細な情報が湧き出てきて、その根本の感情はどれもが"懐かしい"という気持ちです。

Instagramでもフォローしてる方の色んな写真を拝見するようになり、
流星群が綺麗な作品、
稲妻が空の上で光ってる作品、
フィルターを使ってなめらかにしてる滝の作品
など、一眼レフカメラならではの最高の写真を沢山見てきました。
ただその中で一番ビビッとくる瞬間は、
"なんか懐かしいな"と思う写真を見たときです。
きっと自分自身がそういう感情を求めているからだと思います。
歩道橋、並んでる鉄塔、踏切、公園の時計、昔ながらの商店街、夕方の河川敷、、、
正確に自分が昔見た景色ではないけれど、きっと似たような景色は見ているはずだ、と思ったとき、その写真が好きになります。
稲妻や流星群なんかよりも設定はシンプルで、なんならスマホでも撮れる写真かもしれませんが、僕がいちばん好きなジャンルはそんなシンプルなスナップです。

"どこか懐かしい風景"が僕の撮りたい写真の正体であり、カメラをやるうえでの個性になりました。

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