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異次元その50◉点差無視

昔お世話になった店の常連客に中国人の美人さんがいた。
彼女はアガるのがとても上手でかなり強かった。
とにかく強いテンパイ形を組むのが上手く。先手が取れても追いついてきて追い越されてしまう。
そして彼女はアガる度にこう言うのだ。

コレ、ナンテン?

ってね。
教えるのが辛くなってくるくらい何度も聞かれてしまう。それくらい強かった。
そしてこれは私にある真実を教えてくれた。
つまり、点棒状況など考えない方がアガりやすい。ということだ。

彼女は点数がわからないが素人ではなかった。
中国麻将をやり込んでいるから手組みが上手なのだ。
そのアガリを取ることだけに特化した麻雀のなんと手強いこと。
点差を無視した方がアガれるなんてこと言われなくても分かってるつもりでも点差がわかるからどうしても無視はできなくなりがちである。
だが、点数を考えない中国美女は最強だった。

この体験から私は南3局まではほぼ点差を気にせず打つようにした。そして彼女の麻雀を見て学ばせてもらった。

彼女から学んだアガリ特化手順によってアガリ率は高くなり南3局で蚊帳の外になることは減ったのである。


魔神の父から一言
☆☆☆★★(☆3)


 この中国の美人さんのアガリ特化手順の話,とても良く分かります。強いテンパイ形というのもいいですね。「牌賊オカルティ」でスピードキング些渡はこう言います。
「俺の速さはテンパイの速さじゃなくアガリまでの速さだ」と。私も自分の麻雀はこれに近いと思っています。例えば「中中一二三三四五六七九①②③(ドラ5)」で,
東1局で九を切ってリーチするような麻雀です。「九切りリーチ」「三切りリーチ」「三切り闇テン」。本当は一体どれが正解なのか。「期待値」という考え方を持ってくれば,
答えは出てくるのでしょうか。ただ私はもう無条件で「九切りリーチ」と行ってしまいます。
 私が麻雀を覚えた1970年代では,こんな打ち方は邪道でした。いかにして役をからめるかが本道だったのです。
それが「一盃口なんか役じゃない」という言葉が生まれ,更に「三色なんて役じゃない」なんてことも言われ始めました。一体なぜ?
 それは麻雀のルールの変化にあると思います。リーチ,ドラ,裏ドラ,一発,カン裏などが次々と登場し,従来の役の価値が相対的に低下してしまったわけです。
今こそアガリ特化手順が表舞台に立つ時だと思いますね。

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