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母親と出産。

何度か記事にも出ているが
私は妊婦である。

まあ、もう3人目の出産なので
あんまり何も思わない。
ただ、ひたすらじっとその日が来るのを
待ちながら過ごしているだけである。

とうとう21週に入り
妊婦生活も折り返しに来た。
長かったような短かったような
不思議な感覚に陥りながら
この週数付近になると
体調不良や腹痛が怖くなる。

なぜなのか。

母親が妹を24週で出産したからである。

幸い、産気づいたのは病院の待合室で
妊婦健診の順番待ちをしていた時で
すぐに大きな病院へ運んで貰えたし
妹は500gを超えていた。

色々な幸運が重なって
そんな妹も何不自由なく暮らしており
先日、成人した。

その当時、母の主治医に言われたのは

「ギリギリ助けれる週数が23週。
それでも本当に助かるかは分からないし
障害が残るかもしれない。」

今でもその言葉を思い出す。

妹は本当にギリギリのところで
命を救ってもらえたのだ。

障害こそなかったものの
まだ難病指定すらされてない様な
症例も少ない病気に罹っていたり
視力を上げるためのレーザー手術をしたり
肝機能を高めるための薬を飲んでいたり
入退院を繰り返しており
ちゃんと家に帰ってきて生活し始めたのは
小学校に入学する直前だった気がする。

そんな妹が生まれて来た頃を思い出して
私は時たま、ふと怖くなるのだ。

今、生まれてしまったらどうしよう。

気にし過ぎても良くないことだと
分かっていても気にしてしまう。
腹痛がする度にヒヤヒヤする。

今日はそんな事を思いながら
ある大学病院の医師が書いた
超低体重児の保育限界についてという
レポートを読んでいた。

それを一部抜粋したが
これを見て妹は奇跡だと思った。
同時に現代の医療は素晴らしいなと思った。

そんな事をもう1人の妹と話しながら
もう少し、お腹の中で大人しく
育ってておくれ、とお腹の中に語りかけた。

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