ロンドンの自宅で何を食べてる?

引き続き、息子部マネージャー生活の日々。
息子はDT(技術)とボート、フェンシングがやりたくなってきて、来週あたりから登校しようかなと言ってますが、どうなることやら。
一応データとしてはイングランドは感染者数がピークアウトしつつある兆候を見せています。同時に、学校が始まったインパクトがまだ反映されてないのではないかということを指摘する人が居たり、また、あくまでも軽症や無症状が多いことを前提にしてですが、今のような感染の恐れや疑いが無くても常に抗原検査をしている人たちの人口を減らせば、検出される感染者数が減る(当然ですが)し、濃厚接触者隔離が減って、社会が回り易くなるだろうという人も居て、何かもうめちゃくちゃです。特にその「検査数を減らせば感染者数も減る」の考えを言う時には、実際に感染を広める可能性のある人の行動を止める役割を奪ってしまう為、ここらでハッキリとそれなりの人口に重症化や後遺症が残るケースよりも平常化を優先します、ということを言葉にして欲しいです。大きな方針転換がある時には明確な説明が必要。その結果、もし猛反対する人たちが出て来たら受けて立つ覚悟が無ければ、リーダーとして適任とは言えないと思うな。

ということで、
仕方なしに続けてる息子部マネージャー生活ですが、以前も書いたように息子は朝はギリギリまで寝ており起きてすぐはお茶とビスケットくらいなので、10時過ぎに朝ご飯となります。
私がロンドン生活を始めて以来だんだんわかって来たことなのですが、友人知人の中にはイギリス文化に良い意味での興味を持たれてる方はけっこう多くて、時々「イギリス人て普段は何食べてるの?」とか「イギリスの家庭料理って、やっぱ肉?」などと聞かれることがあります。私これ、あまり失礼にならない様に先ず答えるのが「ごめん、でも私自身は日本人なんだよ」「イギリスに住んでるけどイギリス人の家庭に入ったわけじゃないのです」ということ。あと、人並みですが自分で多少の調理が出来てしまうから、例えイギリス人と同じ食材を手にしても、実際に作った料理はアジア寄りってことはあると思うのです。
それでもやっぱ長く住んでるとだんだんこちらの食生活が入り込んでくるところもあるので、ロンドン生活も既に5年、何を食べてるか(息子に食べさせてるか)ちょっと書いてみます。
あくまでも我が家のこと。
全く一般的なイギリス人家庭の食事ということではないので、ご注意下さい。

例えば今朝、朝ごはんにフォーを食べました。
(日本語Wikiだとリンク貼れないので英語のWikiにしてます)

日本人(世界的)にはベトナム麺のPHOとして知られるフォーですが、中華圏では河粉として広く食べられています。私は隣町のオリエンタル食材店で練りスープのパックを買って来てますが、河粉として食べるならスープ自体何でも良くて、米粉のきしめんみたいな感じで便利です。
今朝は、スープはPHOの練りスープ、そのままオニオンスライスと冷凍ワンタンをスープ使って火を通して、麺は別に茹でてから合わせました。10〜15分程で準備できて超簡単。とても美味しかったです。
冬だから朝は温かいものが良いですね!
香港時代は、朝ごはんで結構ちょくちょくうどんを出してました。普通に日本のうどんとうどん出汁で、でもハム&エッグをトッピングするあたりが香港スタイル。

皆さんご存知の「イングリッシュ・ブレックファースト」は、イギリス国内で外泊してたり朝早くの移動で時間のある時などに外で食べることは有りますが、外国人である我が家は元より、現地の人でも家であそこまでフルに用意する人は居ないと思います。カリカリに焼いた薄っぺらいトーストと、あとケチャップで煮たような豆は定番。面倒くさいけど目玉焼きも焼くか、くらいなもんです。朝ごはん食べない人とか、あとこれはメーカーが世界の食生活を変えたっていう話ですが、シリアルやオートミールで済ませる人も多いと思います。
息子の学校は寮が16も有るのですが、息子が所属する寮では近くの3つの寮で一箇所の食堂をシェアしていて、通常は朝食と夕食をそこで摂ることになってるそうです。そこの朝ごはんは、ブュッフェ式でフルスタイルのイングリッシュブレックファーストメニューと、シリアル、サラダ、フルーツなどが選べるようになってるみたい。先生方も含め、コーヒーだけという人もいるそうです。
私個人としては、バタートーストも結構好きなのですが、イギリスのパンは一般的には種類も有って噛み応えが有って美味しいものが多いのだけど・・何故かこの朝ごはんに出てくるペラッペラのトーストだけはホントいただけないというか、失敗した食パンみたいなのの、日本で言うところの8枚切り(サンドイッチ用の薄さ)をカチカチなくらいに焼いて出て来るので、それこそ外食でついて来るのでもない限り食べません。
話が前後してしまいますが、おそらくイギリス人は朝食にはほんとそんなに思い入れが無いというか、イングリッシュ・ブレックファーストにしたってあれ温めるか同じフライパン一枚で焼けるものばかりですからね。面倒くさいのでしょう。
アジア人の朝食にはかける情熱とは温度差が有ります。

昼食、夕食は、それこそ色んなものを作りますが、むしろ息子が帰宅してる時の方が「家でしか食べられないものを作って欲しい」と言われるので、わりとアジア寄りの食生活となっています。イギリスはパンを食べる文化なので、普通にスーパーで売ってるパン(類)だけでも種類豊富だし、ベーカリーもあちこちに有るので、美味しいパンを買ってきて・・と、そうすると主菜も肉とかソーセージとか+してスープとか、とてもウェスタンな食卓となりがちなのですが・・息子はそういうのは寮だけで十分らしい。😅寮の食事は美味しいそうですが、たまに出てくる中華麺(いわゆる「焼そば」ではなく他の食事と合わせるために茹でて油のみで炒めたプレーンなものがサラダバーの端っこに出てることがあるらしい)やライス(これもサラダバーの片隅/こちらの米の調理法は茹でこぼしです)にはウンザリしているそうで、帰宅した時くらいは正しい調理法の麺とご飯を食べたいそうです。
ということで、我が家では、肉を焼いても魚を焼いてもとにかく横にご飯がついて来る次第。プレートに主菜・副菜・白米+別でスープというのが基本です。若者に合わせて、ナポリタンのスパゲティやハンバーグステーキ、オムライスなども時々作ります。カレーはわざわざ買いに行って、日本のルーのカレーを基本に少しスパイス足して辛めに作ります(この辺は日本のご家庭と同じ)。焼そばは、香港生活が長かったので、うちで焼そばというと中華スタイルで作ります。世界的には中華スタイル焼そばの方が主流かつ広まっているので、スーパーで普通に中華麺と焼そばに使う切った野菜のパックが並べて売ってあったりもするくらい。私は具材の組み合わせは自分で調達するので都度つど違うけど、良く入れるのは、豚肉或いはベーコンの端肉と海老と葱と人参スライスにキャベツまたは茎ブロッコリかな。茎ブロッコリというのは、今勝手にそう表現してみたのですが(笑)、日本で一般的な丸い一株ごと売ってる柔らかいのではなく、菜の花みたいにスッと伸びた茎を食べるブロッコリです。こちらのスーパーでは両方の種類が売られています。それらを、塩胡椒で炒めて茹でた中華麺を投入してさらに炒めて、オイスターソース程度で味を整えます。この辺は、その時々で鶏がらスープ(粉末)入れる時もあればウスターソースや黒酢を入れることもあるし、そもそも焼そばは余り物で作ることが多いから、テキトーです。

ほんとテキトーですみません。
これ書いた後に思いついて作った「焼きそば」というか、今回麺をスパゲティにしたので焼きスパゲティ中華風。因みに肉は前日のステーキの残り物で牛肉です。

他に変わったところでは、マレー料理の肉骨茶(バクテー)というものを私ひとりの時はちょくちょく食べています。カテゴリで言えば漢方スープになりますが、これもオリエンタル食材店でパックを売ってるので、それでポークリブ等を煮込むだけ。仕事が忙しい時には調理がめちゃくちゃ楽なのに健康的で有り難い。
イギリス人はじゃが芋もよく食べるようで、主食といった場合はパンよりもむしろじゃが芋なのかも知れません。あと、豆類とか。
上に書いたような理由で、これまた自分独りの時に限られますが、私自身は主食がじゃが芋だけで1週間とか、主食無しとかでもあまり気にならないのでそうしています。そういう時期はおそらくイギリス人のご家庭と似た食生活となってると思う。

オーブン料理というのは、日本でお住まいの方でもお料理を良くされる方はご存知のことと思いますが、火を通してる間はとても楽ですよね。
もちろん、下準備やオーブンの掃除があってのことだけれど、オーブンも、毎日使う食文化の中ではそこまでピカピカにしておくものでもないようで、雑に使って掃除するのもほどほどで良しとするのであれば、ほんと便利な道具です。
私は香港時代は住み込みのメイドさんを雇うか雇わないかスレスレくらいには忙しい日々だったのと、なんせ暑い国なもんで、住んでるところにオーブンが作り付けとなってましたが滅多に使ったことは有りませんでした。たまにピザ生地焼いたくらい。
イギリスへ来てからも最初の2年半ほどはホント腰据えてロンドンに居られなかったので、こちらの家にもまた作り付けで大きなオーブンが有るのですが、つい最近までほとんど触ったことがありませんでした。大きなものは使うのが面倒くさそうで、小ぶりのオーブントースターをわざわざ買ってそちらを多用していた。ホイル焼きとかに便利✨
しかしイギリスのロックダウンから始まって超長期化してるこのパンデミックで、そういえばこのオーブンどうやって使うのかな、現地の人たちはどんな調理法をしてるのかな、ということに暇過ぎて思い当たってしまい、最近は時々使っています。各種塊肉もスーパーで普通に売ってるので、それを買ってきて自分で下拵えするのも良いですが、既にハーブ等で味付けして紐で縛ったりしてある「焼くだけ」シリーズもたくさん選べるようになってるので、そういうのを買ってきて、添え物の茹で野菜くらいは自分で用意して、あとはオーブンに仕事してもらうということも出来ます。
いっぱい種類出てますが、こんな感じの↓

ラムです。ラムは普通に売ってる。
中にアルミトレーと、半調理&肉汁ごとパウチした商品、ソースが入っていて、アルミ皿の上に中身を開けてオーブンもほぼ汚すことなく簡単に調理できます。

こちらは共働きのご家庭がほとんどだと思いますが、オーブン使えば食事の用意がかなり簡単なので比較的短時間で温かくご馳走風のものを食べることが出来ます。きっと逆にそういったオーブン料理に飽きてる人もいるんじゃないかと思いますが、そしたらそれこそ中華焼そばとか、タイ式カレーとかカツカレー(笑 イギリス解釈の「カツカレー」が流行ってます)とか食べるんじゃないでしょうか。

魚だけは、こちらでは高級食材の値段なので、なかなか食べることがなく、また食べたとしても比較的安価な鱈や鮭ばかりで、それはホント息子に申し訳ないな〜と思っています。
こちらの人で自宅で頻繁にシーフード使って料理してる方がいらっしゃったら、きっとけっこうお金持ちの家なんじゃないかと思う。外でお仕事されてない主婦がいらっしゃるご家庭とか、誰か家事を手伝ってくれる方がいらっしゃるとか。実際、魚屋さんに行くとお客さんが上品です。イギリスはそういう階層がパキッと分かれる瞬間やシーンがちょくちょく有って、私はいまだに緊張してしまいます。😅

おやつとして、これも息子が在宅の時ですが、水餃子や蒸し肉饅を時々食べます。
好きだからというわけでもないのですが、人参も安いので(じゃが芋は1キロ100円程度で人参はもっと安いことも/基本食材に消費税はかかりません)たくさん消費するために時々ピリ辛の金平人参を作ります。大量に作り置きしておいても息子が居るとすぐに食べてしまう。日本人なのでおかずが寂しい時は卵焼きもよく作りますが、そういえばこちらへ来てからキッシュを良く作るようになりました。やはり少しずつ何処かで目にしたり食べてみたものが食文化として浸透してきてるようです。

今回も、全くイギリス留学事情と関係ありませんでしたー。🙇🏻