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【4分で読める】終わりを意識すること(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…体験その⑬

こんばんは、HDAの木戸です。

今日、紹介した前田裕二さんの本、「人生の勝算」の中で出てきた「終わりを意識しているか」という見出しが一番目に留まりました。

僕は、「死」を強く意識することで、人生の密度が濃くなると考えています。

僕自身がそうだったので。交通事故で死にかけてから、人生は大きく変わりました。もちろん、圧倒的ポジティブに。

なぜ、「死」を意識すると人生が濃くなるのかは、また後日紹介させてもらえるとして、、、今日は、自分が死にかけた経験以外に、「終わりを意識しているか」と突き付けてくれた人を3人紹介します。

早川史哉(Jリーガー)

筑波大蹴球部の後輩でもあり、アルビレックス新潟所属のJリーガーです。

僕が事故してリハビリ中に、彼が急性白血病を発病したニュースを知りました。

彼が発病してから、連絡をとるようになりました。復帰を心から信じ、エールを送っていましたが、ピッチに戻ってきてくれました。勇気をもらい、心からリスペクトしています。

あくまでも僕から彼を見た勝手な期待像ですが、「終わりを意識した」ことで、彼がサッカーをしている目的は、自分のためでも、身近な人のためだけでもなく、「戦う人を勇気づけるため」にサッカーをしていると思っています。

復帰はしましたが、プレーヤーとしても、人間としても世界に出ていく男だと思うので、さらに期待しています。

そう言うとプレッシャーになるかもしれないけど、それでも期待しています。

たまにLINEでやり取りしてますが、実はまだ直接会ったことはありません。でも、絶対にいつかどこかで必要な時に会えると思っている男でもあります。

スティーブジョブズ

当然、知らない人はいないと思いますが、もちろん、僕は会ったことはありません。でも、僕はこの有名なスタンフォード大学でのスピーチの動画を、オーストラリア滞在中の半年間、英語の勉強も兼ねて、毎朝習慣的に見てました。

その中で、「死」に対してのエピソードと考え方が言及されています。

会ったこともないので、MacやiPhoneに対しての思い入れはそこまでありませんが、伝説的な偉人でも、僕のような凡人と同じように「死」を意識することで強く濃く生きていることを学んだ人、と、動画です。

●義理の母の死

妻の母です。実は、オーストラリアでのリハビリ留学中に、母の子宮頸がんが発覚しました。

実は、博報堂を退職したキッカケの1つは、母のガンの発覚です。

リハビリ留学後、博報堂に復帰しようと考えていましたが、少しでも家族といられるよう、地元・神戸に拠点をうつすため、博報堂を退職することを決めました。

ガンが発覚した時、母の子宮頸がんは結構進行していて、5年生存率は極めて低いと、事実上の余命宣告されました。

余談ですが、だから、勝手ながら、親しい女性には、本気で子宮がん検診を勧めます。

少しでも、周りの方に検診を受けて、予防をしてもらうことが、母の死の教訓であり、母の遺志だとも考えています。

最も印象深いのは、当時、退職直後で比較的時間があり、免許を持っていた僕が、頻繁に母に付き添って通院しました。

痛烈に「死」を意識させられている助手席の母と、運転席の僕。

二人の1日、1分、1秒は、間違いなく密度が違う。

時間の長さは平等だけど、時間の価値は人によって違う。

そう強く感じた経験でした。


追伸
先週、大切な知人が亡くなったとの知らせが届きました。障がいのある方で、社会のバリアに立ち向かう”チャレンジ”が彼と僕の接点でした。
本当に悲しい。
でも、それと同時に、その人の分まで「死」の時まで強く生きる決意が湧いてきます。そう、強く意識することが、その人へのリスペクトを表すことだと思うので。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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