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【アーセナル】オーバメヤンの功績を振り返る

 アーセナルのオーバメヤンは昨季の不調から復活することなく、規律違反を犯しキャプテンを剝奪され全体練習からも外れている。
 今季オーバメヤンはプレミアで4得点を決めているが、PKを2本失敗、ワトフォード戦ではウーデゴールのシュートに触れてオフサイドによる得点取消し、その他決定機を多く外しており攻撃陣停滞の一因となっていた。
 皮肉にも欠場後は3試合連続複数得点で3連勝。攻撃も円滑になりラカゼットやマルティネッリがより輝きだした。
 クラブ方針、アルテタの性格、オーバメヤンのパフォーマンス,年齢,給与を考えるとこのまま退団する可能性もある。
 一方でこれまでのアーセナルを支え、貢献してきた選手であることは間違いない。  簡単な得点機では外す、逆にそれを決めるのかという難しいシーンで多くの得点を生み出してきた印象が個人的に強い。
 そんなオーバメヤンのこれまでの功績を振り返る。
DAZN選出のオーバメヤンスーパーゴール集

アーセナル加入前

 アーセナル加入前はドルトムント,その前はサンティティエンヌに所属していた。
 サンティティエンヌには2年半在籍し37得点。頭角を現した。
 ドルトムントには4年半在籍し、リーグ通算144試合出場で98得点。カップ戦も含めると100得点以上決めている。2016-17シーズンは31得点を決めレヴァンドフスキに競り勝ち得点王を獲得。2017-18シーズンは冬に移籍したが16試合で13得点を決めてその年のブンデス得点ランク6位タイにも入っている。※昨季のアーセナル所属まで異なるリーグではあるが10年連続で二桁得点を継続。

アーセナル加入初シーズン(2017-18冬)

 アーセナルには2018年の冬に当時クラブ最高額の移籍金で加入した。
伝統の背番号「14」背負い期待を背負った。
 デビューとなったエヴァートン戦でかつてのチームメイト,ムヒタリアンからパスを受けて早速得点を決めた。ハイライト (48秒あたり)
 余談だが、この試合ではラムジーがキャリア初のハットトリック、エヴァートン監督アラダイスが史上5人目のプレミア500試合指揮、試合の数日前にエジルの契約延長が発表された。
 最終的に13試合に出場しラカゼットに次ぐクラブ2位の10得点を決め貢献した。あまり苦しむことなくプレミアリーグに順応し結果を残した。
 印象的なシーンで言えば第32節ストーク戦か。既に2得点を決めている中で終了間際に獲得したPKをラカゼットに譲った。ハットトリックのチャンスより負傷明けのラカゼットの得点感覚を戻すことを優先した。

アーセナル加入2シーズン目(2018-19シーズン)

 この年がプレミアリーグフル参戦。前年の勢いのままに得点を重ね10月は特に好調で5点を決めて月間MVPを獲得。最終節で2点を決めてサラー、マネと共に22得点で得点王を受賞した。サンチェス以来アーセナル史上6人目のシーズン20得点以上となった。新エースとして君臨することとなる。
 EL決勝に進むもチェルシーに惨敗、リーグも5位に終わりCL出場権は逃してしまう。

アーセナル加入3シーズン目(2019-20シーズン)

 クラブとして色々と問題のあったシーズンだがオーバメヤンが一番活躍し牽引した。開幕から7試合7ゴールと得点を量産しベルカンプ以来の記録を作った。9月のプレミアMVPも受賞。(これを最後にアーセナルから選手のプレミアMVPは出ていない)
 10月のクリスタルパレス戦でジャカがサポーターと衝突し11月から新主将に就任。11月末には成績不振からエメリ監督が解任、リュングベリを挟みアルテタが新監督に就任した。アルテタ就任後に初得点を決めたのもオーバメヤン。
 1月にはプレミア50ゴールを達成した。79試合での達成はアーセナル史上最速でプレミアでも6番目の大記録である。最終的に前年同様の22得点を決めたものの1点及ばす得点王は逃したがPFAの年間イレブンに選出された。
 プレータイムもクラブで一番であった。
 この年はFA杯を3年ぶりに制覇。オーバメヤンは決勝での2得点を含む優勝に大きく貢献。主将としてカップを掲げた。翌月に契約延長を発表した。

アーセナル加入4シーズン目(2020-21シーズン)

 開催戦でゴールもその後は中々得点ができず18試合終わった時点で3ゴールと苦しんだ。最終的には4シーズン連続でプレミア10得点を決めたが前年までの活躍、契約延長により給与が高騰したことを考えると物足りないシーズンとなった。マラリアに感染するなどコンディションでも苦しみ出場試合数も29試合と減らした。
 2月に開催された第24節のリーズ戦でプレミア初のハットトリックを決めた。

オーバメヤンとタイトル

 プレミア得点王始めオーバメヤンは多くの個人賞を獲得している。近年アーセナルで個人賞を獲得しているのはオーバメヤンだけなのでプレミアレベルで活躍していることがわかる。
 一方で彼はクラブタイトルに恵まれていない。アーセナルではFA杯一回。(コミュニティシールドも勝っているが)ドルトムントでもカップ戦のみでありリーグ優勝を経験していない。アーセナルに来てからはCLにも出場できていない。

<オーバメヤンのアーセナル戦績>
2017-18シーズン:13試合 10得点
2018-19シーズン:36試合 22得点 ※得点王
2019-20シーズン:36試合 22得点 ※FA杯優勝,PFA年間ベストイレブン
2020-21シーズン:29試合 10得点
2021-22シーズン:14試合 4得点
通算:128試合 68得点

お読みいただきありがとうございました。

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