見出し画像

【アーセナル】選手のルーツを探る①

 現在代表ウィークであるため欧州サッカーは中断しており、次の試合が待ち遠しい。アーセナルの多くの選手は代表に選出されているので国を背負い戦っている。
 そんなアーセナルの選手達のルーツを調べてみた。多いので複数にわける。

1.ベルント・レノ (シュトゥットガルト)

 プロキャリアとしては3クラブ目になるアーセナルには2018年にやってきたレノ。
 ドイツ人であるレノはブンデスリーグのシュトゥットガルトユース出身である。ユースには2003年から所属し2011年にトップに昇格したがすぐに移籍。そのため、移籍先のレバークーゼンがトップリーグでのデビューとなった。移籍後は7年に渡り正GKに君臨した。
 なお、アーセナルに移籍後も当初はチェフの控えであったが、チェフの負傷離脱後はその座を奪いその年のプレミアに32試合出場。
 レノのキャリアは負傷を除けばずっと試合に出ており、第2GKとなりベンチを温めるのは今回が初めてのことになる。
 しかし、腐ることなく一員となって取り組んでいる姿はリスペクトしかないだろう。先日のアストン・ヴィラ戦がもしかするとアーセナル最後の試合ではと言われているレノ。岐路に立っていることは間違いないが来季はどうなるか。

3.キーラン・ティアニー(セルティック)

 2019年にアーセナルにやってきたティアニーは今ではキャプテンマークを巻くまでの存在になった。
 彼は母国スコットランドのビッククラブセルティックユース出身で2014年同クラブでデビューをしている。
 有名なエピソードとして、下部組織にいた当時10歳の頃に同クラブのレジェンド中村俊輔から貰ったスパイクが宝物というものがある。
 セルティックで5年プレーした後に更なる挑戦を求めてアーセナルへの移籍を決めた。キャリアとしては順調と言えるだろう。
 この先もアーセナルで長くプレーをしてほしい。

4.ベン・ホワイト(セインツ/ブライトン)

 今季からアーセナルに加入。当初はパフォーマンス(移籍金と比較して)を疑問視する声もあったが今ではガブリエルと2CBがアーセナルの看板にもなっているほど安定した。
 彼は名門サウサンプトンのユースに入団も16歳で退団しブライトンアカデミーを経てプロデビュー。
 トップ昇格後はレンタル移籍が続き、プレミアデビューは昨シーズンであった。また、年間通したブライトン(=プレミア)でプレーのも昨季だけだが36試合に出場しクラブの年間MVPを受賞した。ポッター監督からの指導を受けた。
 なお、リーズが昇格を決めた2019-20シーズンはレンタルで加入しており奇才ビエルサ監督のもとで全試合出場した。
 まだ24歳と若いがここまではここまでの道のりは簡単ではなかったと思われる。

5.トーマス・パーティ(オドメター/Aマドリード)

 大きな期待ともにアーセナルにやってきたトーマス。最初は怪我やプレミアのフットボールに苦しみ期待されたほどの活躍ができていなかった。
 ただ、今季ついに本来の力を発揮し始め中盤の底でかえがきかない選手になりつつある。
 彼は母国ガーナのオドメターのユースに所属後、2011年当時17,18歳の時にAマドリードの下部組織に移籍した。リザーブクラブのAマドリードBを経てトップに昇格したが出番がないまま2部マジョルカにレンタルで移籍した。そのため、トップデビューはマジョルカとなった。翌年今度はアルメリアにレンタル移籍しそこでラ・リーガデビュー。
 2015年からAマドリードに復帰し、アーセナルに移籍する2020年の夏途中までプレーした。
 なお、現在アーセナルの選手で唯一CL決勝のピッチを踏んでいる。(2015-16 116分から途中出場)

6.ガブリエル・マガリャンイス(アヴァイ)

 アーセナルのデビュー戦で初得点。クラブの月間MVPにも3ヶ月連続で選ばれるなど加入直後からフィットしたガブリエル。最近は安定感が増し、セットプレーから得点も期待がもてる。セレソンにも招集され今後の活躍がさらに期待できる。
 彼は母国ブラジルのアヴァイユース出身。アヴァイはブラジルセリエA(1部)とセリエB(2部)を行ききするクラブで強豪とは言い難い。
 そのクラブで2016年にデビューし、21試合に出場。翌年リーグ・アンのリールに移籍した。(そのままトロワにレンタル)
 翌年はクロアチアのディナモ・ザグレブにレンタルされたため、リールで本格的にプレーしたのは2018年から2年であった。
 そこまで名の知れた選手ではなかったと思うので、アーセナルのスカウティング能力が高かったということか。

7.ブカヨ・サカ(アーセナルアカデミー)

 先日アーセナルのプレミアリーグ2,000ゴール目を決めたサカ。
今やアーセナルでだけでなくプレミア,イングランドを代表する選手である。
 彼はアーセナルアカデミー出身でクラブ一筋。レンタルでも他クラブに移籍していないので代表を除けばアーセナルのユニフォームしか着ていない。
 プレミアデビュー戦は2019年1月1日のフラム戦で83分にイウォビと交代でピッチに入った。ちなみにこの時の背番号は「87」
 翌年の2019-20シーズンでは背番号が「77」に変わり、アルテタ就任以降左SBを中心にレギュラでプレー。
 その翌シーズンからは「7」を背負い現在までの活躍に至る。
 まだ20歳だが既にプレミアで87試合に出場しており今後の飛躍がさらに楽しみである。

8.マルティン・ウーデゴール(ストレームスゴトセト/Rマドリード)

 神童という異名があり若くして注目されエリートと言われたウーデゴール。
 彼は母国ノルウェーのストレームスゴトセトの下部組織出身で15歳の時に同クラブでデビューを果たした。
 EU圏内への移籍が解禁された16歳になったタイミングで数多のビッククラブのオファーからRマドリードを選択して移籍。
 リザーブチームのRマドリード・カスティージャでに籍を置きながらも
16歳の時にクラブ史上最年少でラ・リーガデビュー。しかしトップには定着できずカスティージャのプレーが中心となった。
 その後は毎年のようにレンタルが続き、1年ごとにプレーするクラブが変わった。環境が変わるなかでもそれなりの結果を残し続けて、今年ようやくRマドリードを離れてアーセナルに完全移籍。なお、Rマドリードでのリーグ戦出場は8試合に終わった。
 テクニカルでありながら豊富な運動量を持ち合わせており双方にとって良い移籍となった。これからアーセナルで歴史を作ってほしい。

続く。

お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?