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【アーセナル】今季と昨季の出場試合を比較する

 今季のアーセナルも怪我人によって、途中困難な戦いを強いられて結果的にCLを逃す5位でシーズンを終えた。
 各選手達の稼働率を昨季の出場試合と比較してみた。

GK

1.レノ:35試合(37失点) → 4試合(9失点)
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32.ラムズデール(新加入): 34試合(39失点)
※昨季→今季

 今季正GKが2018-19シーズンから務めていたレノからラムズデールに入れ替わった。
 レノは開幕3試合で3敗9失点と低迷したことから、ベンチを温めることとなった。この3試合もレノのパフォーマンスは決して悪いものではなかったが、替わったラムズデールが想定以上の活躍をしてチームも上向いたため出場機会を失ってしまった。
 ラムズデールが負傷した第30節のアストン・ヴィラ戦で久しぶりの出番が回ってくると見事クリーンシートに抑え勝利に貢献した。
 もしかするとレノのアーセナルでの最後の出場になるかもしれない。

 一方で、ラムズデールは充実したシーズンになった。印象的な活躍と味方を鼓舞する姿が称賛されイングランド代表にも定着した。
 シーズン終盤はやや精彩を欠いたように見えるシーンもあったが1年間戦い抜き、来季以降にまた期待したい。

 なお、ラムズデールは昨季シェフィールドUで全試合出場に63失点、その前の年はボーンマスで37試合出場とまだ24歳ながら結果的3シーズン連続でレギュラーとして出場している。

DF

3.ティアニー:27試合 → 22試合
6.ガブリエル:23試合 → 35試合
16.ホールディング:30試合 → 15試合
17.ソアレス:10試合 → 21試合
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4.ホワイト(新加入):32試合
18.冨安(新加入):21試合
20.ヌーノ・ダヴァレス(新加入):22試合

 両CBのガブリエルとホワイトが30試合出場とDF陣を支えた。終盤それぞれ負傷したが、大きな離脱はなく守備の中心選手として活躍した。
 ガブリエルは昨季ベンチに入る時期もあったが、今季はレギュラーに定着し安定したパフォーマンスを披露。
 ホワイトは新加入ながらもフィットした。昨季所属したブライトンでは36試合出場、その前は2部のリーズで全試合となる46試合出場しており、ここまでは怪我の少ないタフな選手である。

 一方で、両SBは負傷離脱が多くDFラインのレギュラーが揃うことが少なかった。
 ティアニーは加入以降、一定の期間負傷離脱しており出場機会が安定しない。
 冨安は初挑戦ながらもプレミア自体には苦しむこともなく、即順応しインパクトを残したが、負傷離脱の期間が長かった。
 両選手ともポテンシャルは素晴らしいので、いかに怪我せずフルシーズン戦えるがポイントである。

 そのため、バックアップのソアレスと新加入のヌーノ・ダヴァレスの出場機会が増えた。ソアレスは控えとしては十分な役割を果たしがレギュラーとしてはやや心細い。
 ヌーノ・ダヴァレスはプレミアに順応しているところだが、SBにしては守備に不安がありすぎる。

 昨季は準レギュラーとして30試合に出場したホールディングは役割を変え、バックアップ兼終盤のクローザーとして出場機会は減少したものの一定の活躍をした。

MF

5.パーティ:24試合 → 24試合
8.ウーデゴール:14試合 → 36試合
10.スミス・ロウ:20試合 → 33試合
25.エルネニー:23試合 → 14試合
34.ジャカ:31試合 → 27試合
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23.サンビ・ロコンガ(新加入):19試合

 今季アーセナルにとって欠かせない選手になっていたパーティが後半あたりで負傷離脱しそのままシーズン終了となった。
 ティアニー、冨安と同じく負傷が鍵となる選手である。

 攻撃陣はウーデゴールが引っ張った。昨季冬にレンタルで加入後ほぼ全試合に出場すると今季も36試合に出場。途中からキャプテンマークも巻き、7得点を決めるなどあっという間に中心選手となった。

 今季から10番を背負ったスミス・ロウも飛躍した。途中出場が多かったものの着実に結果を出しシーズン10得点。もう一皮剥けると手のつけらない選手となるので、期待したい。

 シーズン序盤に退場と負傷離脱があったジャカだが、結果的に27試合に出場。プレーの安定性や持続性に欠けるところもあるが、アーセナルに加入以降は大きな怪我もなく毎年30試合近くに出場している。
 ヴェンゲル、エメリ、(リュングベリ)、アルテタのもとでプレーしており、ここ数年のアーセナルの中盤を支えている選手である。

FW

7.サカ:32試合(5得点) → 38試合(11得点)
9.ラカゼット:31試合(13得点)  → 30試合(4得点) 
19.ペペ:29試合(10得点)  → 20試合(1得点) 
30.エンケティア:17試合(2得点)  → 21試合(5得点) 
35.マルティネッリ:14試合(2得点)  → 29試合(6得点) 

 サカは全試合出場かつチームのスコアラーと傑出した活躍。年々チームでの存在感が増し、もはや欠かせない選手まで成長した。負傷離脱もなくユーティリティであることも強い。
 今年まだ21歳とこの先のアーセナルを支える選手なるであろう。
 また、マルティネッリも飛躍した。五輪に参加したため、合流が遅れ序盤はベンチだったものの途中からレギュラーを奪取し高パフォーマンスを披露。
 エンケティアも最終盤に出場機会を得るとキャリアハイの5得点と活躍。
契約延長が噂されており、来季以降さらなる飛躍が待たれる。

 逆にラカゼットとペペは成績を落とした。
 ラカゼットはオーバメヤンの後のキャプテンを引き継ぎ、7アシストと影ながら活躍したが、プレミア4年連続、リヨン時代も含めると8年連続続いた二桁得点が途絶えた。

 ペペは今季アーセナル選手の中で一番振るわなかった選手かもしれない。
昨季のラスト2試合で4得点を決めて10得点に到達し覚醒を予感させたが、今季は先発で出場はわずか5試合1得点に終わった。
 アフリカネーションズカップで欠場した以外は戦線にいたものの、ほとんど出番がなく、途中からの出場もほぼインパクトが残せなかった。
 アーセナル史上最高の移籍金で加入したこともあり、厳しい目で見られるがこのまま終わってしまうか。

お読みいただきありがとうございました。


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