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新潟でのある週末 ~田んぼ仕事 稲刈り編で考えたこと~

こんばんは、イチヤナギです。
春に中止になってしまった仏検の秋試験の申し込みをしようとしたら、まさかの新潟で1級を開催しないなんてことになっていて、いまズドーンとやる気を失ったところです。

さて、そんななので先月の思い出を書いてみることにしましょう。

前の記事で、南魚沼市の栃窪というところで田んぼ仕事をした話を書きました。(文末参照)

そしてついに!この田んぼが素晴しいお米を実らせ、先月末に収穫の時期を迎えました!! ここ最近、なんだか毎日遅くまで仕事に追われていたイチヤナギですが、ここぞとばかりに早起きし、行ってきました、稲刈り!

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新潟に来て3年目。毎年、9月ごろ~田んぼが黄金に色づく景色を見るたびにうっとりとしています。ジブリのナウシカの「ランランラララッラッラ~♪」の黄金のオウムの触角の芝生は、絶対に黄金に輝くお米から生まれたんだと、個人的に信じています笑

しかし、今年は新潟県内ちょっと様子が違いました。こんな感じなんです。※この写真は三条の棚田

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例年にない猛暑で稲の成長がとてつもなく早く、伸びきってしまったそう。稲穂の重さにやられて、稲は倒れやすくなります。そこにきて、台風を受けた強風がビュー! 刈り取る前の稲なのに、すっかり地面に倒れてしまっていました。県内どこでも、ことしはこの状態の田んぼばかり見かけました。早く収穫しないと発芽してしまうので、今年はいつもよりも1,2週間早く新米が出回ったイメージです。まだ実が太り切る前に収穫せねばならなくなってしまったのでしょう…。

そういうえば、昨年の今頃も、五泉市でサトイモ「きぬおとめ」の取材をしていた時、農家のおっちゃんが「今年は暑すぎて大きくて丸いのが全然ない…」と頭を抱えていました。言わずもがな、農作物の出来栄えは、気候条件に大きな影響を受けます。

雪が少なかった今年、コメ作りは危ぶまれていたほど小雪の影響はなかったようですが、極端気象は地方経済に大きな影響を与えます。それは地方にとどまる問題ではなく、(ただでさえ自給率の低い)日本の食糧事情にも大きくかかわってくるはずです。

今まで、正直スーパーに並んでいるものを見ても、こういったことを実感することはありませんでした。ですが、地方に来て、私の日課と化している直売所で「旬」のものをみたり、農家の方々を取材させていただくなかで、私たちの生活に地球環境が大きく大きく関係していることを思い知らされました。小さなアクションでも、できることを一つずつやっていかなければ。


さて、収穫の話に戻りましょう。

田植えの時に手で植えた1つの苗からは、およそ10本ほどの稲が伸びていました。その束を3つほど束ねると、お茶碗1杯分になるそうです。
ハザ掛け米は、手で刈り取るお米を丁寧に天日干しにして作ります。5束を2つあつめてばってんにして、枯れ草でくるりんぱして結わきます。農家さんは、まるで魔法のようにやっているのですが、初心者のワタシと来たら思い切りぶちまけたり、ゆるゆるだったり…ご迷惑をおかけしました。

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でも、自分たちの手で植えて、草取りをした無農薬米が育っているのを見るのは本当に嬉しくて。ごはんもより一層おいしく感じるようになりました。お米に限らず、食卓に並ぶもの・日々使っているものが、いろんな人の思いを込めて作られている。本当に素敵だし、毎回感謝の思いを込めて生活していかなきゃな、と改めて感じた週末でした。

来年も、やるぞーーー!!!高野先生、またよろしくお願いします!


あ、そういえば!かわいい蛙さんにも遭遇しましたよ。シュレーゲルアオガエルという日本の固有種だそう。金色の目玉が見事でした!田植えしたときにいたオタマジャクシが成長した姿なんだろうなぁ〜!

次は、私が大好きな新潟の空、とりわけ夕日/朝日おすすめスポットを紹介できたらと思います。いつ更新できるんだか…笑

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