知らないうちに思い込んでること
カエル男です。
夕飯のカレーを食べてて、ふと気になったことがありまして。それは、福神漬けです。
福神漬け、カレーに合いますよね。それ単体で食べても美味しくて、酔ってる時に冷蔵庫にあると、つい肴にしちゃいます。
福神漬けって赤いイメージですよね。実家の頃も、結婚してからも、福神漬け=赤色でやってきております。
なんで赤いのか。福神漬けって、ダイコンとかレンコンとかナスとか、その辺りの野菜を醤油とかの調味料で漬け込んだヤツです。赤くはならないはずです。
気になって調べてみたら、着色料を使ってるんだそう。植物由来のヤツなので身体への影響はそんなに無いそうで、なんでも「醤油とかに漬けて茶色っぽいままではカレーと同じ色、映えない」という理由で、長らくこうされている様です。
諸説あろうかと思いますが、映えが理由の一つでもあったんですね。知らなかったです。
今日、夕飯に出てきたのが、茶色の福神漬けでして。
イオンだかのスーパーで売っていたのを、嫁氏が買ってきたそう。赤くない福神漬け、初めてみました。
もともとは主に醤油に漬けているので、こちらの方がが手を加えてない状態に近い、らしいです。それでも着色料はつかってるらしいですけど。
茶色の福神漬けも、赤いのとあまり味は変わりません(というか違いが分かりません)し、カレーともめちゃくちゃ合い、美味しく頂きました。
着色料つかってるのは良くない、みたいなことを言いたいのでは、ないです。
本来はそうでなかったのに、何らかの意図で作られたモノに大して「そういうモノである」と思い込んで、疑いすら持ってなかったことに、驚いたんです。
別に「騙された!」「何らかの被害があった!」という類の話でないですが、知らないウチにそう思い込んでることって案外あるんだなぁと思いまして。
よく聞くのが、回転寿司で使われている魚。代用魚と呼ぶそうで、サーモンとかマグロとか、本物は高いので、比較的お値段が安くて近しい味のする魚が使われてたりします。
別にコレも、悪いって話ではないと思います。代用魚のお陰で、安価なお値段でお寿司を食べられる訳ですし、家族で行ってもお皿の色を気にせずにバクバク食べられる訳ですし。
本当の魚が食べたいのなら、ちゃんとしたそういうお店に行けばいいだけの話で、安く美味しく食べたい方が、回転寿司に行けばいいだけの話かと思います。
ただ、こういう、意図的に姿形を変えられたモノ、代用されてるモノって、自分が知らないだけで、世の中にはたくさんあるんだろうなぁと思いました。
常識を疑え、前例に囚われない発想を、みたいなこと言われますが、囚われていることにさえ気付いていないことも、けっこうありそうです。
気付いてないことに気付けるか、なかなか難しい話だと思います。とりあえず、気付いていないことに気づいている、無知の知の気概が大事なんだと思った次第です。
茶色い福神漬けを食べながら、ソクラテスの教えを噛み締めた夜でございました。
では。
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