180日で会社を辞めるワニ、あと80日

SIerとコンサルタントの関係がおかしなハナシになっている。

なぜコンサル業界のSIer化が進むのか、SIerが抱えるジレンマとは？

SIerとコンサルタントは元々は犬猿の仲。SIerから言えばコンサルタントは「あいつらはいつも偉そうに、口先だけで高い単価を取っていく」。私も立場的にはSIer側なので、この気持ちはよくわかる。コンサルタントから言えばSIerは「あいつらは、自分の言った通りに動かない。何かあるとコンサルタントのせいにする」。

と、言った具合に・・・

なのに、コンサルタントがSIer化し、SIerがコンサルタント化しているというのである。

コンサルタントがSIer化している、その典型的な例が、世界最大のコンサルティングファーム、アクセンチュアである。アクセンチュアと言えば昔の社名はアンダーセンコンサルティングで、その名の通りコンサルタント専門だった。それがいつ頃からか開発部隊も持つようになった。コンサルタント専門で開発をSIerに流すより、自社でワンストップで案件をコンサル〜開発までこなしたほうが収益がいいという考えだろう。

一方、SIerは今までの通り案件を口を開いて上から落ちてくるのを待っているだけでは立ち行かなくなってきたのであろう。

コンサルが嫌い過ぎて背信行為に走るSIer、自らが尊敬されない訳を考えたほうがよいぞ

ま、日頃、顧客のシステムに密着していて、業務ノウハウもあるのだからひとつやふたつの業務改善の提案ができても当然、という話もあるが。おそらく、今後、今までのようにフルスクラッチの開発案件が少なくなり、クラウド、パッケージがメインになるだろう・・・と、人月商売に陰りが見えてきていると言う危機感から来ているのではないかと思う。
日本の大手SIerでは富士通がDXコンサルティング会社を設立すると発表した。

う〜ん・・・コンサルタントがSIer化、SIerがコンサルタント化が更に進んでいくと、両者の区分けが付かなくなる。ま、それはそれで理想でいいことだと思うが。同じ組織でコンサルティング部門と開発部門があって、同じ組織の中なので、お互いの立場や気持ちがわかるようになるのではないかと・・・それでも、犬猿の仲だったりして。

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