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ロシア紀行 part 4 モスクワ編③~ペテルブルクへ

3日目 ずっと用事してた

3日目の夜にようやく宿の同室の人と話せました。ずっと中国人だと思われていたらしいです。ホテル予約サイト見てたら外国からの旅行客も行くみたいだったけど、私が滞在したときはロシア人だけでした。地方の出身で、都市部に働きに来ている人が多かったみたい。すごく若そうに見える人に娘さんがいて、日本のお茶が大好きだと言っていたので緑茶のティーバッグをあげました。お礼にチョコもらった。その後もちょっとお話したんだけど、「日本には何があるの?」というのに何と答えるか迷いました。とりあえず「お寺……富士山……」みたいに言ったんですけど、こういう時にパッと答えられるようになりたいなぁ。あと「ロシアは大きいでしょう? 日本は小さくて皆海に落ちちゃうんじゃないの!?」へのうまい返しを教えてほしい。

4日目 やっぱり用事してた

4日目はモスクワ最後の夜なのでちょっと早く切り上げて、グム(百貨店)のちょっといいスタローバヤ(食堂)に行きました。町中にスタローバヤがあって、安いし食べたいものを指させば取り分けてくれるのでめちゃめちゃお世話になってました。でもグムのは味も値段もちょっと格別。今回食べたのがこちら。

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メインはキエフ風カツレツ。鶏むね肉?でバターを挟んで、パン粉をつけて揚げたもの。それにきのこのソースをかけ、マッシュポテト(これがとろとろでおいしいんだ)も載せてもらった。奥がボルシチ、サラダは「オリビエ」といいます。オリビエはロシア人がお正月に必ず食べるサラダで、じゃがも、にんじんなどの野菜を細かい角切りにしてマヨネーズなどで和えたもの。お酒飲みたいなと思って適当にビール頼んだらベルギー産でした。しまった~~おいしかったけど。ちなみに前来た時もほぼ同じメニューを頼み、ウォッカくださいっていったら「ウォッカ!? 本当に!? あなたいくつ? パスポート見せて」とザワついた思い出があります(子どもに見えたらしい。成人してたわ)。

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グムの内装とってもおしゃれ。季節ごとに変わって、夏はスイカがたくさん積み上げられていたこともあります。ちなみにロシアは街中のトイレが有料のものが結構あり、無料のを見つけたときに行くのがいいのですが、グムのトイレは80ルーブルくらいするらしいです。相場忘れたけどここが高級なのは分かる。私は入ったことないのですが、以前同行者だけ見てきて、「宮殿みたいだった……」と言っていたのを覚えています。

4日目夜 夜行列車

そんなこんなでモスクワでの滞在も終わり。一度宿に荷物を取りに帰り、夜行列車の駅へ向かいます。その名も「レニングラード駅」。part 2で書いた通り、ターミナル駅の名前は所在地ではなく行先の地名がつけられます。神々のオタクがソワソワする。

早めに着いて駅のベンチで待っていたのですが、隣にいた外国人観光客たちがつかみ合いの喧嘩を始めたのでビビりました。警官が仲裁に入ったのですが私はその時初めてロシアの警官が仕事するのを見ました。街中で立ってしゃべってるかランチしてるところしか見たことないぞ。

列車が到着したので、ホームにいた係員の方に日本で印刷してきたEチケットを提示しました。私が予約したのは女性だけの部屋、2段ベッドの上段(ちょっと安い)。「女性だけのはずが男性もいました」というブログも見かけたのですが、幸い(?)女性だけでした。4人一部屋の3等車両が約3,900ルーブル。

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クラースナヤ・ストレラー(赤い矢)号。ちょっと豪華な寝台列車として有名で、これに乗るツアー旅行もあるみたいです。

2段ベッドの上なんだけど、どうやってあがるんだろう……?困った末に荷物を投げあげ、ボルダリングのようによじ登りました。なんとか乗りあがってから壁に折りたたみ式の梯子があったことを同室の女の子が教えてくれました(びっくりしてた)。

さすがに狭いけど大きな荷物を入れるスペースも(下段のベッドの中に)あるし、寝具もきれいだし、スリッパや軽食もついてきました。飛行機みたい。翌朝の朝食や到着時刻などの説明をしに乗務員さんが来て、ロシア語で説明したあと、私には英語の説明画面を見せてくれました。

同室の3人とはちょっと自己紹介したくらいで、各々すぐに寝る支度に入りました。真っ暗で外の景色も見えないし(出発は23:55)。WiFi繋がったけどコンセントなかったので、電池を消耗しないためにも寝ました。さて! 着いたら! 麗しのペテルブルク!!