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文を綴り、写真を撮る25歳です 脚本家志望

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私のこと

はじめまして。 noteはじめてみました。 早速ですが、簡単に私のことを書きます。 こんな時間だけど、チョコケーキを食べてます。 ダイエットしなきゃが口癖になっちゃ…

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4年前
91

愛すべき孤独と幸せと

私は自分に嫌気がさす。だって涙もろいから。自他ともに認めるほどに、本当に涙もろいから。 誰かを困らせるつもりなんてない。泣くとのちに頭が痛くなって頭痛薬を飲む羽…

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1日前
4

ひとつのことを長く続けることが苦手なわたしが、noteを始めて4年経ったみたいです。自分が思ったこと、感じていることを赤裸々に、ありのままに、これからも書きたいこと、書きたい想いに素直になって、マイペースに続けていけたらなと思います。いつもありがとうございます。

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9日前
1

そうやって、また

傷つきたくないから、傷つく前に、先回りして、顔色をうかがって、次に飛び出す言葉を予想して、その言葉に対する答えを頭の中に浮かべて、言い方をシミュレーションしてみ…

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13日前
4

君がくれた、わたし色

これはわたしと恋人との話。 お付き合いを始めて、二か月が経った頃。 彼はわたしに、花束をプレゼントしてくれた。 彼が手渡してくれた花束の中で、彼がわたしのイメー…

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3週間前
11

ここ最近、noteの通知が鳴り止まない。過去一、二を争う程のスキが、私の元に届いた。これは本当に嬉しいことで、好きな人との話だから尚更嬉しいことで、それに加えて素敵なクリエイターさんの文章に触れられるのもまた、嬉しいことで。noteを始めて早四年、私の居場所はまだちゃんとある

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1か月前
7

これがきっと恋だから、

これはわたしと恋人との話。 付き合う前日の夜、わたしたちはデートをしていた。 付き合う前の、甘すぎるけど、ちょっとだけ苦い時間。 今しかできない会話、今だからこ…

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1か月前
71

短編小説【夏のいたずら】

しょうもない時間だった。 でも、どうしようもなく愛おしかった。 彼と一緒にコンビニに入る。 効いているような、いないような、体温に近い冷房が体にまとわりつく。 …

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2か月前
8

29時、ぬるりぬるりと微睡んで

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2か月前
5

短編小説【ナイト・グルーヴ】

東京駅。八重洲中央口を出て右手に、夜になると明るい照明で鮮やかに彩られる、大きな階段がある。 人々はみな、なんの目的もなく、あるいははっきりとした意思を持って、…

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3か月前
8

たやすいこと

夜明けの終わり。 カーテンの隙間から差し込む明かりが、 あなたの頬にそっと色を乗せる。 これから先、私たちは 幾度となく、 同じようで全く違う、 甘くて痛い夜を越…

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3か月前
6

愛は、
人を強くするものではなく、
人を弱さから守るもの

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3か月前
4

小学生がランドセルほどの大きさの、雪のかたまりを抱き抱えながら通学路を帰っていた。
大切に大切に抱き抱えながら歩いていた。
雪の白さに反して赤らんだ頬が愛おしくって、胸がじーんとした。

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3か月前
4

私のことを褒めて、愛して、可愛がって、守って、大切にすることが、あなたにできる?
同じだけの気持ちは返せない
でも私は悪くないから謝れない
あなたのことを一番にできなくても、私のことを想ってほしい
冷めたキスで暖めてあげる
わがままと分かっていても、私は自分から逃げられないの

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4か月前
2

迷子

街ですれ違った、優しくも鋭く私に刺さる残り香を辿る。 その匂いに導かれるように振り返り、必死にあなたを探したけれど、 あなたはどこにもいなかった。 匂いの記憶は…

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4か月前
5

私は演技が好き。
人生はドラマ、私は女優。
本当の自分を隠していれば、私は私を肯定できる。
あなたに見せてる私の顔は、あなたが見たい私の顔。
あなたが見ている私の顔は、私が見せたい、私の顔。

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4か月前
4
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私のこと

はじめまして。 noteはじめてみました。 早速ですが、簡単に私のことを書きます。 こんな時間だけど、チョコケーキを食べてます。 ダイエットしなきゃが口癖になっちゃってる、普通の女子大生です。ちなみに4年生。 将来の夢は映画監督。専攻は理系だから、いまは独学で脚本や映像のことをぽつりぽつりと勉強中。 趣味は、映画鑑賞・読書・写真を撮ること・絵を描くこと、観ること・ライブに行くこと・音楽を聴くこと・料理。たまに物語を書いたりもしてる。 これは私の大好きな神保町。散

愛すべき孤独と幸せと

私は自分に嫌気がさす。だって涙もろいから。自他ともに認めるほどに、本当に涙もろいから。 誰かを困らせるつもりなんてない。泣くとのちに頭が痛くなって頭痛薬を飲む羽目になることもわかっているのに、涙をこらえることができない。 どんな時によく泣くのかという質問は私にとってはナンセンスで、四六時中その可能性があるとしか答えられない。 コップいっぱいに水をくんで、それが溢れずに耐えてるあの構図と、私が涙を堪えて世界を見渡してる時の感情は、非常によく似ている。 音のない深夜二時、街に溶

ひとつのことを長く続けることが苦手なわたしが、noteを始めて4年経ったみたいです。自分が思ったこと、感じていることを赤裸々に、ありのままに、これからも書きたいこと、書きたい想いに素直になって、マイペースに続けていけたらなと思います。いつもありがとうございます。

そうやって、また

傷つきたくないから、傷つく前に、先回りして、顔色をうかがって、次に飛び出す言葉を予想して、その言葉に対する答えを頭の中に浮かべて、言い方をシミュレーションしてみても、たまに、あ、うそ、変化球きた、それは想像してなかったぞってこともあって、だから瞬時にまた別パターンの答えを思い浮かべて、しゃべって、ちょっといつもと声が違って、でも、なんとかその場をやり遂げて、そしたらさっきの空気がまだここまで続いていて、ああよかった、私は間違ってなかったんだ、なんて思いながら、でも今度は自分の

君がくれた、わたし色

これはわたしと恋人との話。 お付き合いを始めて、二か月が経った頃。 彼はわたしに、花束をプレゼントしてくれた。 彼が手渡してくれた花束の中で、彼がわたしのイメージで選んでくれたという明るい色の花々が、楽しそうに、満面の笑みで笑っていた。 春を思う存分に満喫して、夏の訪れをワクワクと待っているような、そんな雰囲気が感じられて、とても晴れやかな気分になった。 けれども、どこかでこんな話を聞いたことがある。 「花は枯れてしまうから」「なくなってしまうものだから」 プレゼント

ここ最近、noteの通知が鳴り止まない。過去一、二を争う程のスキが、私の元に届いた。これは本当に嬉しいことで、好きな人との話だから尚更嬉しいことで、それに加えて素敵なクリエイターさんの文章に触れられるのもまた、嬉しいことで。noteを始めて早四年、私の居場所はまだちゃんとある

これがきっと恋だから、

これはわたしと恋人との話。 付き合う前日の夜、わたしたちはデートをしていた。 付き合う前の、甘すぎるけど、ちょっとだけ苦い時間。 今しかできない会話、今だからこそ意味をなす表現、 そういったものが、確実にしっかりと存在していた。 「結婚して子どもができたら、深夜のコンビニに手を繋いでいくことが2人の特別な時間になる」 デートの帰りにコンビニに寄ったとき、ホットカフェラテを作る待ち時間に、彼がふと呟いた言葉だ。 わたしの恋人は、こういう感性を持った人だ。 わたしは少

短編小説【夏のいたずら】

しょうもない時間だった。 でも、どうしようもなく愛おしかった。 彼と一緒にコンビニに入る。 効いているような、いないような、体温に近い冷房が体にまとわりつく。 火照りをとってもらいたいのに、本当に役立たず。 「新発売だって」 彼が立ち止まる。 アイスキャンディーが目につく。 「これ、味違うのふたつ買おう」 私は小さく頷いて、彼からぶどう味のアイスキャンディーを受け取った。 彼は桃味。 私たちは肩を並べて歩く。 アイスを食べるのに夢中に見えた彼が、ふと口

29時、ぬるりぬるりと微睡んで

短編小説【ナイト・グルーヴ】

東京駅。八重洲中央口を出て右手に、夜になると明るい照明で鮮やかに彩られる、大きな階段がある。 人々はみな、なんの目的もなく、あるいははっきりとした意思を持って、この階段に座っている。 とりわけ僕たちは、この子洒落た街を行き交う人々を見ながら、夜を無駄遣いするのが好きだった。 毎週金曜日のバイト終わり、僕と俊介は決まってここで落ち合う。 半年ほど前、お互いのバイト先の最寄り駅だったこともあり、家に帰る前にちょっと休まないかと座ったことが始まりだった。 ある日はコーヒーを片手

たやすいこと

夜明けの終わり。 カーテンの隙間から差し込む明かりが、 あなたの頬にそっと色を乗せる。 これから先、私たちは 幾度となく、 同じようで全く違う、 甘くて痛い夜を越えていく。 うっすらといびきをかくあなたの、 目にかかる前髪をそっとどかし、 おでこにゆっくりと口づけをした。 それは、 とっても甘くて、 耐えられないほどに痛かった。 私の涙が、 うっすらと寝息をもらすあなたの、 私の体温が残ったおでこに落ちていく。 あなたの瞼が、細かく揺れる。 でも、どうか今だけ

愛は、 人を強くするものではなく、 人を弱さから守るもの

小学生がランドセルほどの大きさの、雪のかたまりを抱き抱えながら通学路を帰っていた。 大切に大切に抱き抱えながら歩いていた。 雪の白さに反して赤らんだ頬が愛おしくって、胸がじーんとした。

私のことを褒めて、愛して、可愛がって、守って、大切にすることが、あなたにできる? 同じだけの気持ちは返せない でも私は悪くないから謝れない あなたのことを一番にできなくても、私のことを想ってほしい 冷めたキスで暖めてあげる わがままと分かっていても、私は自分から逃げられないの

迷子

街ですれ違った、優しくも鋭く私に刺さる残り香を辿る。 その匂いに導かれるように振り返り、必死にあなたを探したけれど、 あなたはどこにもいなかった。 匂いの記憶は怖いもの。 今はこうして忘れているのに、 一瞬にして、あの日の私を連れてきてしまうから。

私は演技が好き。 人生はドラマ、私は女優。 本当の自分を隠していれば、私は私を肯定できる。 あなたに見せてる私の顔は、あなたが見たい私の顔。 あなたが見ている私の顔は、私が見せたい、私の顔。