「男女の友情論争」に、私は勝つ
私を悩ます「男女の友情論争」。
私はあると思います。いや、あると思いたい。
私には、幼馴染歴17年ほどの男友達がいます。小学校から高校まで、同じ学校に通い、それから今でもずっと仲のいい男友達。
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その彼に、彼女ができたときのこと。
素直に「おめでとう」と言いたいところ...ですが、ふと思ったんです。
だって、私たちはあくまで「男女」の友達。私と彼が遊びに行って、彼女がいい気分なはずがない...と思ったんです。
いくら「私たちは普通の友達です」と言ったところで、世間的に見れば、ふたりの男女。
これが、私を悩ます「男女の友情論争」です。
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それに、私は彼のことがずっと好きでした。人としても、男性としても。
と言いたいところですよね。はい、わかります。私だってそう思います。おっしゃる通りです。でも、私の中ではそうじゃないんです。
もしも、想いを告げて、断られでもしたら、小学校からずっと仲良しで、居心地のいい関係が消えて無くなってしまう気がしたんです。
彼のことが好きだからこそ、恋愛関係にならなくても、ずっとずっと「仲のいい男女」として一緒にいたいって思っていたんです。
けど、これが多分、間違いでした。「男女の友情」は幻想かもしれないと思いました。
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それに、たまに思うんです。
って。
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村田沙耶香さんの小説のなかに、「性別禁止」という校則がある学校のお話があります。
全員ショートカット。胸はコルセットでぺたんこ。見た目で「性別」がわからないんです。しかも、学校で「性別」の話は禁句。
そんな中で、生徒たちは「性別」なんて考えず、仲良くしたり、付き合ったりする。
つまり、「頭」で考えて仲良くなるんじゃなくて、「心」で人との付き合いを決める。
すっごく素敵な世界だと思いました。とっても羨ましく思いました。
この世界にいたら、幼馴染の彼とずっと仲良くできるのにな...と。
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今はひと昔前よりも、「男女」という2つの性別だけでなく、「自分の性」で生きる人が増えていますよね。(結婚などの制度はまだまだですが...)
そんな感じで、もっと「性別」に囚われない世界になると、LGBTの方が生きやすくなるだけでなく、「男は仕事、女は家事・育児」みたいな考え方ももっと少なくなるし、私みたいに「男女の友情論争」に悩む人も減るだろうな...と思います。
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