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iNa INAGUMA
2017年7月2日 23:25
一筋の光が見える。確かに光っている。けれど、どれだけ手を伸ばしても、この暗闇を掻き分けても、その方角へ走っても、光は決して近づくことはなく、その光が大きくなるわけでもなかった。その光がたった一つの希望、出口だと信じていたのに。 どれだけの時間が経ったのだろうか、この空間は毒だ。俺の心を弄ぶだけ弄んだ挙句、絶望の二文字を刻み付ける。頭は軋む、もう疲れた。目をつむり横になりたいところだが、床は濡