知識や技術だけでなく大切なこと

こんにちは。cocomiです。
先日COEDOHでSOC(Sense of Coherence)「首尾一貫感覚」についてのセッションがありました。
2,3年前に保健指導(個別だけでなく集団の話も載っていたと思う)を行う上でとか、とかコミュニケーションをとるうえでSOCを意識しようみたいな記事が連載でへるすあっぷに載っていた時期があり、わかったつもりで(表面だけ)いて使っていた・・・わかる!(把握可能感)できる!(処理可能感)やるぞ!(有意味感)と表現されていることがあって、なんかそれってモチベーションというか、何か動くときの原動力になるイメージで、なんとなく好きで使っていたけど、当然勉強はちゃんとしていなくて、セッションをきいて深い概念であることがよくわかった。いい悪いではないとか、健康と疾病がスペクトラムになっていて綱引き状態であること、使える資源がたくさんあるか(ピンとくるか)が大事であることなど。

SOCについては、私自身勉強不足なのでぜひ動画を見てほしいなと思いますが(産業保健オンラインコミュニティーCOEDOH)、2月からはじまるディスカッション企画について、少し想いとねらいについて書いていこうと思います。


最近感じるのが、ただ、知識や技術を学ぶ機会を社会の仕組みとして作ってそれをみんなに受けさせることが質の向上につながるのではなくて、やっぱりそこには学ぶ人の姿勢や意欲の方がもっともっと大事な気がしていて、そこは何かというと単に資格を取るとか、箔が付く、自分をよくみせるというものではなく、より活用できるものとして身に着けられるし、自己成長するためには、学ぶ目的があり、自発的に(主体的に・自分事として)やれるかどうかがかかわってくるし、そのためには今回のSOCでいう「把握可能感」自分がどのくらいの力量で、何が得意で何が不足しているか、まわりもみつつこうしたらいいのか~みたいなところって、ガチ先生(ガチ産業医(@gachisangyoi)さん / X (twitter.com))も「メタ認知」とおっしゃっていましたが、まさに自己理解・自己認識、簡単にいうと自分をよく知っているかだと思っています。
そこがあるかないかだと、学びが1で終わるか、100の気づきがあるかのちがいが出てくる気がして。もちろん学習、知識=「認知能力」がベースに合ってだとは思うので、どちらも必要だとは思うんですが、支援職だからというわけではなく、社会人としてもその「メタ認知」は大事だと思う。

ということで、実は今回2月のディスカッションでやっていく内容っていうのは、COEDOHのコンセプトをみんなで再確認して、その中での自分の位置づけ、存在意義、役割を自分で感じ取って行動して、自分自身が成長していくきっかけにしていくためにはどうしたらいいか、その気づきを得ていくきっかけにする回になっています。(継続していく)
だって、専門職同士のつながりって見栄の張り合いしたり、マウントしたり、相手に嫌な思いさせたり、そういう場じゃないから。そこにばかりエネルギ―を使っていると、本来の役割=事業所での産業保健活動(主にはみなさんそうだと思いますが、置かれている立場で少しずつ色合いは違ってくるかもしれませんが)に注ぐエネルギーがなくなってしまうと思う。
産業保健のつながりが、助け合える、承認してくれる、癒しになる仲間であってほしいと思うし、私自身はそういう方々(年齢や経験、職種が上とか下とか関係なく、一人の人間としてかかわれる)とのつながりにこれまで支えてきてもらったから今があって、出来損ないの私なりに成長してこれたと思っています。そういうつながりがある方はいいですが、本音を言える場所がない、弱音を吐けるところがない、辛さをわかってもらえる場がない方たちにとって、COEDOHがそういう場にならないかなと。
他者とのかかわりから学ぶことって、沸き上がってくる感情や評価の姿勢をうまくコントロールしたり、他の人とのちがいを知る(自分にしかできないことや自分らしさの発見)、相手に安心安全を感じてもらう姿勢だったり、自分をメンテナンスするマネジメントする力、忍耐力などが養われると思う。(いわゆる非認知能力で座学・独学だけでは得られない人間特有の人として大切な力だと思う)
自分に向き合うことってはじめはきつくって勇気がいるかもしれませんが、自分が一番に「受け入れて」あげると素直になれ、表現でき、楽になる(役割に力を注げる、社会的な意義もみえてくる)気がします。
そして、やっぱり「対人支援」なので、少なくとも相手を脅かすような態度は改めていかないといけないと思っています。(自分自身も気づいてやってみての繰り返しだから反省反省の日々です。でもそこを気づいたらそのままにせず、またアクションして、とやっている尊敬する先生もいて、刺激になっています。)

人とのつながりの中からしか学べないことがあるから、評価判断されないこのCOEDOHの場を存分に活かして、みなさんが産業保健を「楽しめる」(いいことも辛いことも含めての味わい)ようになってもらいたいなと思うし、それがやっていけたら私自身も勉強になり、成長できて自分自身にもメリットがあり、コミュニティーにも貢献できるのだと思う。

人の人生にかかわる部分って、役割の線引きをしてもやっぱり影響を及ぼすものだし、「やれてるわー!」じゃなくて、本当にこれでよかったかな、他にももっといい方法がなかったかな、と謙虚でありたいし、それを夜通し話せる専門職でいたいし、第一楽しい!これが「非認知能力の沼」←最近読んだ記事に出てきたワード、だと思う。人生を存分に楽しめるかどうかって、自分自身と向き合う覚悟感なのかもしれないなと思ったり。
いろんな場においての自分の存在意義を正しく認識し、気づいて行動できることがSOCでいう「有意味感」かなあと思ったり。人生でいう「貢献感」かなあと思ったり。

なので、気楽に対話して、やりとりの中からうまれる気づきや学びってステキじゃない?と思うわけです。


ということで、何か自分がもう一歩成長したい!学びを深めたい!仕事の意義を感じたい!困難をうまく切り抜けたい!いろいろな課題感、目標、意識改革など。そんなのなくても、ただ楽しそうだからいっか!でいいから、まずでてきてみないですか?と思うんです。
いろんな人とかかわって、まあいろいろあるかと思うけど、いいこと嫌なこと、ネガティブな部分も含めてだけど、それが人間らしさだし、人とかかわることから避けられない産業保健の醍醐味なので、その練習をコミュニティーを使ってやったらいいじゃないと思うのです。
なんも難しいことはしないです。
ただ楽しく話せればいいじゃないですか。アサーティブの姿勢は必要ですけど、あなたのそのままで、職種や経験を脱いで、生身の人間としてかかわってみんなで励まし合い、成長し合っていけたら素敵だなあ。
それができるメンバーがいるか、難しいのかはみなさんがリアルで参加するかただの幽霊部員になるかどうかだし、そこに持ち合わせるちょっとのアサーティブの姿勢(自分も相手も尊重する)をやりつつも、自らの、仲間の学びのために発言して受け取ってフィードバックして。
ディスカッションをしていきましょう!
昨日よりも今日、今日よりも明日が一番いい日になるかなあ。
「受け身ではなく自分でやる」ことが大事なので、COEDOHコンセプトをきいて、その中で「じゃあ自分はこうやっていこう」みたいな主体的にアクションしていくことを身に着けていけると、たくさん勉強している皆さんならすごい力を発揮できそう。(わたし勉強不足ね苦笑)
そうなると働く人の健康を守っていくことって、もっともっと社会的にできることが増えていくのではないかなあと感じています。

2月は「対人支援力向上」
何回かこのシリーズ、続けていけたらと思っていますので、よかったらこの機会にお越しくださいね!
加入がまだの方は下記からどうぞ。

産業保健オンラインコミュニティ CAMPFIREコミュニティ (camp-fire.jp)

※2月のディスカッション企画は、2024年2月8日(木)20時~を予定しています。


もうちょっとお付き合いいただける方は、私がCOEDOHに入ったきっかけなど、お読みいただけると嬉しいです。

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