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和歌とは相手の想像に委ねる「餅つき」である

「和歌」というと、どんなイメージをもつでしょうか。

どうしても私たちが見る和歌は「歌ことば」といって、独特の言い回しをしていたり、そもそも何百年も前の言葉で作られているので、「わ、わからんわ!」となることも多いと思います。

和歌のイメージを少し変えてみたい!手前味噌ですが、一首ご披露。

ちょーやばい 嘘マジでそれ なるほどね
でもさ可愛い 確かにウザい

さて、問題です。登場人物は何人いるでしょうか。











答えは…読み手によって人数が変わります!

和歌は作った人と読む人との共作が基本。相手の想像に委ねる表現手法なので、作ってからの作品の息が長いのも特徴です。当然、読む人のバックグラウンドが変われば、言葉をどう捉えるかも変わります。和歌の作り手はあくまで想像力のもとになるお餅を提供するのみ。お雑煮にして食べるのか、きな粉餅にするのか、はたまた磯辺揚げか。餅をどう調理するかは読み手次第です。


ちなみに、上記和歌の登場人物は最大9人を想定。

A「ちょーやばい」
B「嘘」
C「マジで?」
D「それ!」
E「なるほどね」
F「でもさ!」
G「可愛い…」
H「確かに!」
I「ウザい…」

あるいは3人説。

A「ちょーやばい…嘘」
B「マジでそれ?」
C「なるほどね。でもさ可愛い」
B「確かに」
A「ウザい」

学生の下校風景か、部室で雑誌を開いてお菓子を広げながら雑談しているのか。

ちなみに和歌は作る人の個性が自然と滲み出ます。

上の歌はあくまでわたしっぽい和歌であって、お手本とするものではありません。

あなたにはあなたなりの「ぽさ」があるのです。

そんな「ぽさ」がなんなのか探るコミュニティがWAKA NOVAです。

本人が当たり前と思って気が付かないその言葉遣い!それめちゃオモロいんやで!ってみんなでお互いの遺跡に訪問して発掘していきます。そんなんあったんかいなみたいな発見の連続でしょう。楽しいこと間違いなし。

和歌をよむときは一つご注意を。「上手くよまなきゃ!」と思うとドツボにハマるので、感じたことを5、7、5、7、7の言葉のお重に納めることを意識しましょう。季語もいりませんし、文字数が多い分、じつは俳句より気楽な文学なのです。


ようこそ。和歌の世界へ。


ごちそうさまです。

まさかお金が振り込まれることはあるまい、と高を括っているので、サポートされたら、とりあえず「ふぁ!」って叫びます。