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匂いの記憶と記憶をつくるもの


こんばんは。すっかり年末ですね。

今日は匂いの記憶、記憶を構成するものについて書こうと思います。

ある匂いを嗅いだ瞬間、過去のあるタイミングへタイムスリップすることってありませんか?


仕事終わりの帰り道、大きな公園を作るための工事をしているところの近くを通る時、
ふと、その道で香った匂いで、小学5年生の冬、友達の家に遊びにいくときの景色が一瞬でフラッシュバックすることがありました。

他にも、あ、これは保育園に通っていた頃、折り紙を折っていた時の匂いだ、とか
あ、これは、中学2年生の頃の雨の日の帰り道の匂いだ、とか。


言い出したらたくさん出てくるのだけど、匂いから蘇る記憶ってありませんか。
そしてその速度は「あれ?これは何の時の匂いだっけ?」とか考える間もなく
その匂いの景色に一瞬でワープする。不思議な感覚に陥るけど、この不思議な感覚は好きです。


視覚における情報が人間の得る情報の8割を占めている、といいます。
得た情報は記憶となり、意識的にも無意識的にも
再びどこかで自分の中や目の前に現れます。
景色の記憶、音の記憶、温度の記憶、美味しいものの記憶、
五感で残る記憶の中でも
匂いの記憶というのは、どの感覚よりも鋭く鮮明に残り、蘇る記憶だと思います。

匂いは季節にも現れます。
2月も中旬を過ぎると、徐々に春の匂いがするし
5月ごろには夏の(始まる)匂い、
6月には梅雨の雨の匂い、
夏祭りの時には、湿った何とも言えない感傷的な匂い、などなど
季節で印象づいた記憶をもとに、○○の匂いと名付けたりもします。

でも、あくまで感覚的なものなので
どんな匂いに夏の匂いと名付けたり、冬の匂いと名付けたりするかは
人によって様々です。


それでも、季節に限らず、ある瞬間の匂いの記憶は
再びその匂いに出合った時、一瞬でその記憶を呼び戻すように思います。



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