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肩こりには葛根湯がオススメ


「かぜの引き始めには葛根湯」 このフレーズ、一度は聞いたことありませんか?
 
 今日からは、もう一つ 「肩の凝り始めにも葛根湯」。是非覚えておいてください。もちろん慢性的な凝りにも効果アリです。
 
 葛根湯には、身体を温めるシナモン、ショウガといった馴染みのある成分のほかに、麻黄まおう葛根かっこんなどの生薬しょうやくが含まれています。そして、これらが絶妙に組み合わさることで、うなじから肩にかけてのこわばりや筋肉の凝りをほぐす効果が生み出されます。
 
 かぜの時じゃないのに、葛根湯飲んでいいの?という疑問を持たれる方もおられるかもしれませんが、心配ご無用。

葛根湯が初めて登場したのは1800年前の医学書物「傷寒論しょうかんろん」。それから今まで消えることなく使われ続けてきた薬です。その安全性は歴史が証明してくれています。飲む量を守って使えば問題ありません。
 
 遅効性のイメージが強い漢方薬ですが、葛根湯は肩こりにも、寒気や頭痛などのかぜの初期症状にも、即効性を発揮します。そして、その症状が軽ければ軽いほど、その効果を実感できますので、今日はなんか調子悪いな、という時に早めに服用することを心がけてください。
 
 「かぜと肩、引き始めと凝り始めには葛根湯」是非一度お試しください。


参考文献
神戸中医学研究会編著 中医臨床のための方剤学 東洋学術出版社 2012

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