忍者部隊月光〈小夜曲〉 川柳27句
神罰にハヤシライスのしを外す
最小の忍者の墓に雪が降る
港区をチャクラがひらくまで歩く
密林をもなどに向かいかけめぐる
液状化都市を半グレ族訛る
鳥去って言葉と物と年始状
和室から経度はかっているだけの
ノンタンの鋼鉄都市に行きだおれ
ハヌマーン倶楽部へと名の由縁問う
かえりみてイヴ・モンタンの影を踏む
さみしさよ室町幕府瓦解後も
この棟にノギスが無いと泣き臥せる
禅僧に一生ぶんのパロディウス
壁歩きカード会社を辞めにゆく
能力の数値あらわす虱とり
林原めぐみ企業の窒素漏れ
ペンギンの死に様をかく単語帳
記憶へと巨大蜜柑が流れ着く
猫捨てる表現上のシャンブロウ
グリーン家から二日おき葉書出す
マッスルのため闘牛を飼わせ冬
古墳掘る兄をもたざるちちとはは
雑巾をマトリックスと共に視る
星雲とカップ焼そば気を放ち
「星」という私小説書く兄を蹴る
猿酒を撮らずに墜ちる双発機
寛至らが緑の家を出る論理
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