一つ屋根の下に暮らす

言葉って、難しい。

声の調子でも変わる。
対面していると
表情までじっと認めてしまう。

昨日夕飯時に、姑と口論になった。

子どもと、私と、義母と囲む平日の食卓。夫はいない。

些細なことだが、
実家とのやり取りにお金やものが絡んでいるので
非常にめんどくさい。

義母の交友関係。

贈答用に、実家の柑橘。

発送時期が遅くなる。
素直に、
「手が回らない状況」と伝えたが
それが良くなかった。

義母「手が回らないくらいなら、受けてもらわなくていいっ」

一瞬固まる。

でも、
私の手の及ぶ範囲ではない。
お金のやり取りがあるのに、
連絡手段を私に託されるのはやはり負担だった。

これまでだったら飲み込んだ、もしくは暴発していた言葉。

ちゃんと伝えることにした。こんなことで

ヤキモキされるのは、私の本望ではないのだ。

子はかすがい。漢字、鎹。

「じゃあこうすればいいんじゃない？」

と、筋違いの話を振ってくれる。

ありがとう。

少し間が抜け、考える時間ができる。

傷つけない言い方で、ちゃんと自分の気持ちを説明する。

いまだに嫌な気分は残っている。
でも、
淀んだ空気はその場で消えた。

言ってよかった。

義母、もうすぐ80歳。

なんでこんな面倒な人を抱えたのか、

悔やむこともあるけど

まぁ良し。

おいしい夕飯、作ってくれてありがとう。