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サラリーマンTK工房 実話に基づくフィクション小説

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【毎週日曜更新】無料で公開中 ※セール:480円→280円 TK工房の実体験に基づいた、ほぼ実話の極めてリアルなサラリーマン小説です。 現代版:島耕作とでも言いましょうか。島耕作…
サラリーマン向け、特にメーカー社員向けになってますので、本書から学べるところもあるかと思います。
¥280
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2018年5月の記事一覧

第19話カバン持ち

朝礼が始まり、全社員32人の前に出て、二人は新人らしい挨拶をした

残念ながらそこに歓迎ムードがないことは新人の2人にも感じ取れた

この販売子会社の営業には、個人商店へのルート営業と、量販店へのルート営業があり、TK工房の初日は前者の営業マンに付くことになった。

営業マンの名前は竹中剛。56歳、痩せ型で物腰柔らか。髪の毛は殆どが白髪にも関わらず、眉毛は真っ黒で太く、垂れ下がっているのが印象的だ

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第18話 販社研修

販社の営業研修初日

大阪の本社ではなく、朝から電車で神戸に向かった

大阪から神戸に向かう電車は、阪急電車、JR、阪神電車の3本があり、3本とも東から西へそれぞれ並行して走っている

山沿いを走るのが阪急電車、海沿いを走るのが阪神電車、そして真ん中を走るのがJR

阪急電車は、映画にもなったほど、やはり客層が上品なのだが

阪神電車は、阪神タイガース外野スタンドのイメージそのままの客層である

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第17話 出会い

産業品本部に本配属されたものの、新人はまず2週間、産業品本部の企画部に仮配属されるらしい

企画部は、部長と課長2名、課長代理2名、平社員3名、女性一般職が2名の10名で構成されていた

スラッと高身長の先輩が近づいてくる

東本「おはようさん。俺は東本って言います。君らのOJTを担当しますのでよろしく。」

TK工房・古瀬「よろしくお願いします!」

東本「この2週間はまず、販売子会社に張り付い

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第16話 本配属

6月1日、ついに本配属先に出社する日が来た

本社の始業開始は9時。新人らしく8時過ぎに到着するように家を出る

実家が大阪市内のため、通勤はドアドアでわずか20分ほどだ

地下鉄御堂筋線に乗り、すし詰め状態になること10分

雪崩のように、ホーム押し出されて改札を抜けた

駅から歩いて5分ほどのところに、16階建ての本社ビルがある。

社員通用口から入り、エレベーターホールに進む。

まだロビー

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