日本セーリング連盟はDEIを推進します
前回の記事で、「日本セーリング連盟はDiversity & Inclusionを推進する」と書きました。
今日はこれをさらに一歩進めて、日本セーリング連盟が「DEI」(デイ)を推進するという話です。
⛵DEI (Diversity, Equity and Inclusion) とは
「DEI」(デイ)とは、Diversity, Equity and Inclusionの略です。「D」と「E」と「I」の3つの頭文字を繋げています。
このうち、Diversity(多様性)とInclusion(インクルージョン、包摂性)の意味については、いろいろなところで説明が出ていますので、引用するにとどめます。
Diversity & Inclusionは日本社会でも浸透しつつあり、東京オリンピック・パラリンピック2020大会でも、「東京2020D&Iアクション -誰もが生きやすい社会を目指して-」と称して、様々な団体からもD&I宣言が出されました。
しかし、残念ながら、東京2020組織委員会の「東京2020D&Iアクション」のページは既に見当たらなくなっています。
⛵Equity(公平)とは
「Diversity, Equity and Inclusion」は、従来の「Diversity & Inclusion」に対して、「Equity」が追加されています。日本ではまだまだ浸透していませんが、「多様性、公平さ、インクルージョン」と訳している例もあります。
ここで注意が必要です。「E」は、Equity(公平)であって、Equality(平等)ではありません。
この「Equity」という単語はちょっと馴染みのない単語です。会社法や金融分野では「株主資本」と訳されますが、ここではそういう意味ではありません。上記では「公平」と訳していますが、本来は「衡平」(こうへい)という単語のほうが近いです。ただ、「衡平」があまりに聞き慣れないので、「公平」を用いています。ここでいう「公平・衡平」には、「公正さ」という意味合いも含んでいます。
シンプルな「平等」(Equality)と「公平・衡平」(Equity)の違いは、なかなか言葉での説明が難しいのですが、次の2つの画像を見てもらうのがわかりやすいです。
すごく短く言えば、「足を揃えるのがEquality、頭を揃えるのがEquity」という説明もできます。
⛵日本セーリング連盟のDEI推進宣言
「Diversity & Inclusion」すらまだまだ浸透していない日本社会で、さらに「Equity」という概念を含むことは、とても大きな挑戦となります。しかし、私たちは、社会が変わるのを待つのではなく、積極的に社会を変えるように、社会に働きかけていくために、あえて「DEIを推進する」と宣言することにしました。
日本セーリング連盟は、DEIを推進します。そのために、多くのセーラーと、ファンと、パートナーと、スポンサーの支援が必要です。
どうぞご支援ください。
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