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vs,SJK

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【無料マガジン】 私の処女作である美少女SFコメディ小説を投稿していきます。 バカバカしくも明るく楽しいスーパーヒロインSFコメディです。
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記事一覧

作品紹介:vs,SJK

【概要】  ある日、ボク〝日向マドカ〟は〈鋼鉄少女〉となった。  そして、宇宙怪物少女〈ベ…

凰太郎
3年前

〈note〉転載版について

 本作は小説投稿サイト〈ツギクル(https://www.tugikuru.jp/novel/content?id=37697)〉にて…

凰太郎
3年前

vs,SJK:vs,モスマン Round.1

 とある日曜日、深夜──或いは月曜日の早朝とも言う。  その日、ボクは鋼になった。  精神…

凰太郎
3年前

vs,SJK:vs,モスマン Round.2

 休み時間──。 「うわぁぁぁああ!」  絶叫を轟かせながら、ボクは学校の廊下を走る!  …

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,モスマン Round.3

 電光石火の如き異形少女の攻撃!  店舗前通路で、ボクは格闘戦を展開していた!  だって、…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,モスマン Round.4

 電光石火の如き異形少女の攻撃!  店舗前通路で、ボクは格闘戦を展開していた!  だって、…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,モスマン Round.5

 閑散とした一階ロビーで、休憩用ベンチへと腰掛ける少女達──言うまでもなく、ボクとジュンとクルロリだ。  遙か上方の天窓には、シノブンが突き破った逃亡の跡が生々しい。  そこからダイレクトに射し込む白い月明かりが、中央に聳える巨大ツリーをライトアップする。  けれども、生憎、叙情的心象は皆無。周囲の雰囲気は不気味だ。心霊ビデオ宛らの青暗さと静けさが、得体知れない不安感を助長していた。 「あ、そだ。さっきは、ありがとね」  ふと思い起こして、ボクはクルロリに礼を言う。 「先の件

vs,SJK:vs,ブロブ Round.1

 夕焼けが茜に染める下校道。  すっかり遅くなったボク以外に往来の姿は無い。  その帰路で…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,ブロブ Round.2

 屋根裏を匍匐前進する。  さすがに蜘蛛の巣やらネズミの死骸やらは無いけれど、気分的には…

凰太郎
3年前

vs,SJK:vs,ブロブ Round.3

 大口開いたボクの部屋は、闘技場へと役割を変えた。  臨戦体勢で警戒するボクに反して、対…

凰太郎
3年前

vs,SJK:vs,ブロブ Round.4

 寂然とした空気が滞るダイニング──神妙な会談宜しく、重い沈黙でボク達はテーブルを囲って…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,ブロブ Round.5

「カ・レ・ー・だ ♪  カ・レ・ー ♪ 」 「カ・レ・ー・だ ♪  カ・レ・ー ♪ 」  姉妹…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,フラモン Round.1

 昼休み──ボクはジュンと共に屋上へと直行。  昼飯がてらに、指針会議という名目の雑談を…

凰太郎
3年前
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vs,SJK:vs,フラモン Round.2

 屋上にて数時間経過──。  鉄柵越しから眺める情景は、すっかり夕焼け空に染まっていた。  フラモンは飽きずに、すってんころりんを続けている。 「で、どうしますの? このまま籠城していては埒もありませんわよ? それに一般生徒達の恐怖とストレスは計り知れませんし」 「ラムス、食べちゃえば?」  サラリと提案したら、恨めしそうな視線が返ってきた。 「私を〝大食い女王〟みたいに言わないで頂けます? そもそも、あれだけの鉄塊を何故食べなければいけませんの。美味しくもなければ栄養価も無