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#6 安っぽい言葉では伝えきれない感情

私は自分で言うのもなんだが、とてもシャイな性格だ。末っ子のくせに上手く甘えられないし、友人にも「好き」と言う感情を言葉には出来ないし、ましてや好きな人ができても好きな人に気持ちを気付かれることも無い。恥ずかしいという感情が邪魔をして常に素直になれずにいた。

そんな私だが今思っていることを素直にここに書こうと思う。いつかこれを読む私に関わってくれている全ての人へ。

私がタイトルのように安っぽい言葉で伝えられないと思うようになった大きなきっかけといえば環境が変化し始めたことだ。4回生は就活に追われる日々から解き放たれてそれぞれ次のステップまでの自由時間へ環境が変わった。今まで大学で同じ人と関わりぬくぬくと生活していた3年間から、いきなり就職先の懇談会や就活で変わった価値観(会社を選ぶ決め手や、選考途中で見た人たちの影響など)によって、安心して居た場所が急に不安定になった。来年からは住む場所も違う、関わる人もそれぞれ違う、置かれる環境が違うということは今まで通りにはいかないと言う不安感に襲われる原因だったろう。

今まで置かれていた場所がとても居心地が良かったと言うことに改めて気付かされた。そのことに気づいた私は今までより私の周りにいてくれている人を大事にしよう、今という時間を大切にしようと強く思った。

でもだからといって私はこの感情を「好き」だったり「ずっと仲良くしていよう」なんて安っぽい不安定な言葉で片付けたくはない。だってこんなセリフは何も保証なんてないし、期待した分不安が増えてしまうだけだと思うから。恋人でも同じことが言えるのではないだろうか。「死ぬまで一緒にいれたらいいね」なんて不意に言われたら確かにその時は嬉しいのかもしれないがじゃあ一緒にいれなかったら?と想像して不安になってしまうのではないだろうか。

だから私は私に関わってくれている人にそんな安っぽいセリフで今の感情を伝えるのではなく、「落ち着く」とか、「出会えてよかった」とか今という時間にあなたとて居れて幸せだと伝えられる言葉を大切にしている。未来は誰にもわからないし今大切にしているもの、人が何年も同じようにある保証はどこにもない。

本当は今関わっている人たちは全員大切だし、ずっと大好きだし、今関わらなくなることなんて考えるだけで泣きそうになるというのが本音だけど、そんなことを言葉にすることよりも不安を和らげられるような、安心するような言葉をかけ続けることが大切だと思っている。だから私は今日もできる限り私を支えてくれている人に時間を使って大切だということを伝える。


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