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インドに行っても人生観は変わらなかったけどちょっぴり図太くはなれるよって話 その0

あかん。うんこ漏れそう。
なんでさっき親子丼を食べてしまったんだろう。
そして、なんで下痢止めを荷物収納棚に入れてしまったんだろうか。

9日間の旅程を終えた私はデリー空港を飛び立った飛行機で、
ひとり猛烈な便意と闘っていた。

景色がみたいと思い、三列シートの窓側に陣取ったのがそもそもの間違いだった。隣には体格の良いインド人の青年。通路側にはおそらく日本人、とてもふてこい(全然話さないので何人か結局わからないままだった)。

隣のインド人の青年はカリフォルニアへ遊びに行くため、トランジットで日本で18時間過ごすからレンタカーの借り方を教えてくれと言われた。インド訛りではない英語で聞き取りやすかった。

この青年は気さくで会話が弾んだ。
機内食が出てきた時、
「機内食どっち食べる?」
「このOyako Donって美味しいん?」
「おいしいで」
「せっかくやし挑戦してみるわ」
という会話をした。

インド滞在の間で完全にお腹を壊してしまった私は、
機内食を食べるとちょっとお腹に良くないかなと思ったが、インドの青年に親子丼を勧めた手前、食べないというのも違うかなと思い、親子丼を食べた。

案の定、お腹が痛くなってきた。

そろそろ限界かな思った頃にふてこい日本人がトイレに行く。その後をインド人も続いて席を立つ。
チャンス!横2人がいない。
今のうちに荷物収納棚に入ってる下痢止めを出そう!

しかし、
荷物収納棚からリュックを出す。リュックカバー外す、大量の荷物を出しながらリュックの中程に入ってる薬出す、再度綺麗に収納する(荷物がいっぱいなので丁寧に入れないと入り切らない)、リュックカバーをパツパツのリュックに付け直す。
というステップを踏む必要があり、二人がいつトイレから戻ってくるかわからないので時間との勝負だった。

ふてこい日本人戻って来たら文句言われそうでイヤだな…。
でも俺はやるぞ!と決意。

思ったより素早く下痢止めを取り出してリュックを収納できた。無事下痢止めも飲めた。一安心。

しばらくしても二人が戻ってこないためトイレへ行った。
横の席の青年がいた。靴下(ゴツいブーツやったから履き直すの面倒くさい模様)で歩き回ってたみたい。

「靴履いてないやん」
と言うと
「飛行機の床はキレイやからええねん」
と言っていた。

「そらインドからしたらキレイやろけど、ブーツ履くのダルいだけやろ」
と思った。

その後、トイレに入るが下痢止めを飲んだため、大便が出そうなお腹の痛さはあるのに出なかった。
下痢止めの即効性はすごいな、と感動するとともに
大便の漏れそうな感覚をずっと感じたまま日本まで帰った。
途中で下痢止めを追加した。

窓から見る久しぶりの日本はとても綺麗だった。

ただいま日本

さて、つらつらと書いてきたが、先日長めのお休みをもらうことがあり、インドに行ってきた。
人生初のひとり海外だった。

 インドに行くと人生が変わる。
 インドに行くと価値観が変わる。

そんなことを言われるが、人生それなりに長く生きてきた私の人生観は変わらなかった。
しかしインドの人々を見ていると、もっと自分に正直でいいのだということがわかった。もっと気楽でいていいのだということがわかった。

そんな体験を、noteに書き綴っていきたいと思います。
よろしくお願いします。


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