見出し画像

『散る桜 残る桜も 散る桜』

私の住んでいる地域では、桜はすっかり散ってしまいました。
桜は美しいけれど、開花してから散るまでの期間が短い・・・
桜はまさに「美人薄命」ですね。

『散る桜 残る桜も 散る桜』はよく知られた句ですが
桜を見るたびについ口ずさんでしまいます。
この句を読むと「諸行無常」という言葉が浮かんできて
人生の儚さを感じ、とても切ない気持ちになります。

春の風物詩「桜」は下向きに咲く花なので
見上げて鑑賞すると、花が開いている様子がよく分かり
美しさを愛でることができるので
「お花見」にはもってこいの花です。

桜から連想するものといえば
春、3月、卒業式、別れ、4月、入学式、出会い、・・・
桜の時期は出会いと別れの季節なので
記憶に残ることがいろいろありますね。

桜をテーマにした曲は数多くありますが
日本の軍歌「同期の桜」は有名ですね。
以前、ブログで紹介した『ホタル帰る』という本に
「同期の桜」が太平洋戦争末期の特攻隊員たちの愛唱歌だった
ということが書かれています。

貴様と俺とは 同期の桜
同じ航空隊の 庭に咲く
咲いた花なら 散るのは覚悟
みごと散りましょ 国のため
(「同期の桜」の歌詞から一部抜粋)

特攻隊員たちは「国のため」という大義名分で
桜のように潔く、若い命を散らしました。

桜は散っても翌春には再び美しい花を咲かせます。
咲いて(生まれて)散って(死んで)、そしてまた咲く(生まれる)
桜を見ると「輪廻転生」という言葉が浮かんできます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?