見出し画像

第201怪~ロックよ静かに流れよ

あーあー、高校3年生~。
と、御三家舟木一夫よろしく、白塗りを施し学ランを来て学校の屋上で三島由紀夫ばりのアジテーション、校庭に集いし右翼の街宣車に向けダンビラを掲げていた高校時代(全部嘘さ、そんなもんさ、夏の恋はまぼろし~)。ええ、僕が在籍していた門真高校は白昼堂々と街宣車がグルグルグルグルと校庭ではしりまわっていたようなBEでBOPな学校だった。

そんなヤンキーイズムやナショナリズムなんて全く持ち合わせていなかった自転車置き場で皆がタバコを吸うのを横目にコーヒー牛乳をチビチビ飲みながら音楽の話をしていたBARBEEなBOYSだった僕は門真高校(現・門真なみはや高校)の成田昭次と呼ばれチヤホヤされており、しかもロック研究部でドラマー、そしてIQ1.08とミトコンドリアばりの知能ながら、持ち前の類人猿気質で生徒会長を2回も務める、おいらはドラマー、893なドラマーであった。成田君はギターやったけどな。まあ、この頃が人生最大のピーク、いわゆるモテ期という奴だった。いまより体重も20キロ近く痩せていたしな。

ロック研究部へ入部するにあたり、どんな音楽が好きなんだね?と先輩方の前で質疑応答する時間を設けられ、鼻息荒く「僕はガスタンクやデッドケネディーズが大好きデス!Vo志望デス」と叫ぶと、そりゃもう先輩方は「おーーー!」と有望な奴が入ってきた!と、期待を寄せられるも、どうしてそうなったか、BON JOVIのコピーバンドでドラムを叩く事になっり、人生初のライヴハウスでの演奏が、今は無き枚方ブロウダウンというサバンナの八木さんが年パスを所持していると豪語する枚方にあるライヴハウスであった。まあ、VON JOVIのコピーバンドといえど、高校1年生でそんなステージに立って、いや座ってシャトゥザハーッ!ってドラムをドコドコ叩いていたんだからたいしたもんだろう。その時も白塗りをしていたな僕だけ。

だが、そんな893ヤクザな、いや389ミヤアクなドラマーである僕はなんちゃってロック青年であり、雑食ではあったが、究極に音楽を突き詰める事なんてしない中途半端なロック青年だったが故、齢50歳になった今もこうやって中途半端なロックが好きかもね?おじさんとして生きている。いや、生かされている。

しかもドラマーではなく、ドラムなんてものはすぐにやめてしまい、今では時折歌というか、何言うてるか解らない言葉をがなっては袖に引っ込む、パートはアルバイト的な中途半端なポジションにてパスを待ち続けている。サッカーは11人でやるもんだが、僕はその11人の一応キャプテンをしつつ、ロスタイムにしか出現しないはぐれメタル的な選手として、指揮しているように見せかけ、実は指揮をしているのでは無く、死期を待ちわびながら生かされているのである。何言うてるか解らんようなってきた。

この4~5年は特にコレ!みたいな曲を聴きながら、チョコ座ップで走ったり、車でアニアニに向かう時に聴いたりする訳も無く、常にストロベリーソングオーケストラの楽曲や瀉葬文幻庫の楽曲を繰り返し繰り返し聴いては頭に叩き込むように努めている。なるべくならプロンプとか見ずに、皆の顔を見て叫びたい!とかでは無く、老眼もきつくなってきており、プロンプの文字も見えなくなってきているから無理やり頭に叩き込むしかないのだ!い、生かされている感がエグイ!

そんな今日も朝から今回の演劇公演作品の新曲群は当然の事、既存曲を繰り返し繰り返し聴きながら走り込んできた。英会話で一時期流行っていたスピードランニングじゃあないが、ランニングして聞くだけで歌詞が覚えられるスグレモノな曲達では無い事は確かなので、飽くまで永遠にリピートをする。

そうやってその公演が始まる頃には、もう嫌というほど聞き込んでいるので、正直聴くのもしんどい状況になっているのだが、いざ皆の前で舞台に立ち、その歌を叫んだり、自分の書いたセリフを聞くとアドレナリンがヌプっと出るのでやめるにやめられない。僕はロックと演劇を以て生かされている中毒者なのである。静かにロックは流れない。毎日爆音でロックを聴きながら生きるために走り続けているのである。

そんなガスタンクだのデッケネだの言うてる奴が人生で初めて買ったレコードは映画『ネバーエンディングストーリー』の主題歌を歌っていた金髪ウルフカットのジャケでお馴染み、リマールのレコードだったのは宮悪リストの皆なら周知の事であろう。

ちなみに今怪の見出しの写真は恐らく10年以上前のブッキー。
なんでかこんな色眼鏡をかけてイキっている写真が発掘されたので載せておこうかなと。彼もロックよ静かに流れよ、、といった過去を持つ男なのであろうか。。


そんな演劇公演を11月に控えているストロベリーソングオーケストラ。
次回作『切り咲きジャップ-臨終』の稽古も中盤戦に突入し、僕も劇中に使用する数々の制作物を作成しながら走っております。

切り咲きジャップシリーズの集大成となる『臨終』、皆さん是非お見逃しなきようご覧ください!まだまだチケット発売しております!


切り咲きジャップ-臨終
切り咲きジャップ-臨終

特典憑き通し券は本当にお得な特典憑きチケットになっております。
言いだしっぺな僕が結局自分で首を絞めることになっている特典憑きチケット。こちらもまだまだお怪求めいただけるので、ぜひ宜しくお願い致します。

よーく、みてみたら【特典3】に【葬魔燈社員証】って文字が見受けられますよね。コレの意味はなんなんでしょう?犯行現場にて目劇バキュン宜しくお願い致します。

あ、そう。
今日は僕、アニアニワンオペなんデスが、夜18時から会場でとある実験をしないといけないので、アニアニの開店が遅れます。19時30分には戻りたいけれど。。また開店したらXで発信しますので、ご来店を予定している方はXの方でご確認ください。


それではここからは毒者限定記事。
久々過去演劇作品を公開。

今では廃盤になっている『月蝕のサーカス』に付録として挿入されていた演劇作品『観天忘奇譚』を公開します。2012年の作品だから今から12年前にもなるのか?干支一周しとるがな!

鏡町という箱庭を象徴する作品であり、中津Vi-codeといった箱に足場を持ち込み、その上に演者を立たせDJをしてもらうという、字面だけで見たらなんちゅう作品なん?といったパラレルワールドデス。

長年降り続けている雨。
その雨は地底人のせいだ!と地上に住むヒトビトが地底人を迫害するディストピア作品デス。

それでは地下へと潜ってみましょう!

ここから先は

118字
この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

お憑かれ様デス! このマガジンでは関西アンダーグラウンドシーンで活動する、見世物パンク一座・ストロベリーソングオーケストラの座長である【…

お憑かれ様デス!やってて良かったnote! アナタのお気持ち(サポート)宜しくお願いします! いただいたお気持ちは今後の執筆活動・創作活動にドバっと注いで逝きます!!褒めたら伸びる子なんデス(当社比)