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第176怪~懐かしの影像が出てきた

今年の元旦に発表したMV『鵺的なミザリー』の影像監督である、愛は0秒天使弾道ミサイルこと、天イル君が究極のミニマリストであるのに触発され、少しずつ片付けをしようにも「あー、これ懐かしいな」「コレは捨てれんな、置いておこう」と、結局何一つ捨てる事が出来ず、モノが溢れ返ってしまっている宮悪戦車デス。松居一代を雇いたい!

と、一応、色々片付けてはいるのだが、まあ、出てくるよね。過去の思い出が沢山。

そう、過去のライヴ影像やら、スタジオ音源やら、デモ音源やら、山盛り出てきました、26年の積年の恨み辛み…いや、楽しかったあの日の思い出がさ。そんなの捨てられる筈が無いよね。子犬だったあの頃の自分…今ではすっかり土佐犬のようになってしまってさ…まあ、なんて醜い肉の塊なんだ!臓物にジグソウを突き立てたいくらいだ!

毒電波舎の謎の宅録ミュージシャン・西成クルーの怨源


中味はこんな感じ


まだまだ出てくるVHSの山

もしかしたら、今の小学生くらいの子、いや中学生くらいの子ですら、VHSのテープを見た事が無いかもしれん。ましてやβテープなんか…

上記に挙げている『西成クルー』なんてテープは、僕がプレイステーションのレーシングゲームのBGMに勝手に詞を憑けて、ボイスチェンジャーを使って、8トラックのMTRで録音したもの。よくジャケットの寫眞を見たら、○で囲んでいる部分があるかと思うが、マネキンの頭を通天閣の麓に置いて寫眞を撮ったものである。

当時はまだ携帯カメラなんかもなくて、鬱るんデスといった使い捨てカメラで寫眞を撮って加工していたもので、そんな当時の懐かしい思い出が蘇ってくるものだ。当時は今みたいに通天閣の辺りも観光客なんて全くおらず、今では彼方此方に出来ている串カツ屋さんなんかも全部パチンコ屋さんだった。

ちなみに、そんな当時のパチンコ屋さんで小銭稼ぎをしていた頃の思い出を、僕が脚色し、台本・ナレーションまでをあてたYouTubeもあったりして、そちらは全30話あるので、滅茶苦茶暇な人は1話から観ても面白いかもしれない。パチンコとサブカル、SFが混ざったストーリー。ちょうどコロナに突入した2020年にナレーション仕事をやりだしたので、3年前位のかけだしの頃の仕事になる訳だ。当時のクライアントさん、好きなように話を書いてください、言うてくれてたけれど、パチンコのチャンネルなのに、よくこんな話を書かせてくれたよな。。

話は戻り、当時のVHSビデオ。
こちら発掘された時、Xにて「誰かこのテープをデータ化できませんか?」と募ってみたところ、何人かの方が「出来ますよ!」と言ってくれて、それは助かる!と誰に頼もうかと思っていたところ、いつも特殊メイクや造形でお世話になっている仲谷先生から「VHSとDVDが合体しているデッキがあるからあげますよ」との連絡をいただいたので、近々、その機械を譲り受けた暁には少しずつ過去の思い出をデータ化して逝きたいと思いますのでお楽しみに。上記の寫眞にもあるように、棺桶とともに演者が入場する伝説の『葬式』やら、野球部の影像なんかもあったりするから、かなりレアだと思います。

僕がまだイケイケドンドンだった頃のギチギチドンドンなライヴ影像や、第1期、第2期の頃のレアなライヴ影像をnoteで少しづつ公開して逝きます。
公式YouTubeチャンネルは現状のストロベリーソングオーケストラの影像を、このnoteは過去のストロベリーソングオーケストラのレアな影像と、2つに分けてお届けして参りますので、どちらもまだ登録していない方は怪員登録してくださいね。

そうそう、YouTubeチャンネルのメンバーシップ限定動画が4月15日に公開されました。今怪は4月7日に下北沢ReGで行われた『音不死-autopsy-帝都解剖室』の全編(アンコールセッション含む)をお届けしております。本編中おこったトラブルも全部収録されてます(苦笑)


4月メンバー限定配信【音不死-帝都解剖室】

次怪、ストロベリーソングオーケストラの犯行は外部出演。
盟友・松山勘十郎座長の記念興行に出演します。

松山魂

松山勘十郎座長の活動二十周年興行デスって。
そんな目出度い興行の幕開けに我々が登場し、リングで暴れさせていただきますよ。この日の台本も先日完成し、メンバーにも渡したので、今週の稽古からそちらの演目の稽古を行って参ります。

ストロベリーソングオーケストラはそこからは少し皆の前から姿を消しまして、8月の単毒公演『夜雨に帰ル、AmE1:50』の制作期間に入ります。
先日の生配信でもブッキーが喋ってくれてましたが、ストロベリーソングオーケストラ結成26年目にして、鏡町の起源を掘り下げる、まさに鏡町クロニクル的な公演になる今公演。

よくSNSなんかで見かけるんデス。最近のストロベリー、毒っけが抜けたよね、とか、なんか曲がお洒落になったのね、とか。

ドアホゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
毒っけが抜けただ?お洒落になっただ?

そういうヤツらにかぎって犯行現場に来ていない!
そんなヤツらにこそ目ん玉かっぴらいて見せてやりたい毒しかない『夜雨に帰ル、AmE1:50』。まだまだチケット発売しておりますので、アニアニで直接お怪求めいただくか、ストロベリーソングオーケストラの通販処でお怪求めください。

夜雨に帰ル、AmE-1:50

こちらの台本も日曜日の晩、配信AD作業から帰宅後に書き上げ、皆に送信済。スタジオ、稽古場がざわつくであろう今週、メンバーの顔を見るのが楽しみでゴンザレス。

そんな毒しかないストロベリーソングオーケストラの公演の一ヵ月前、更に毒っけしかない瀉葬文幻庫主催『怨塊禁書』もチケットがまだまだありますよ。

怨塊禁書


怨塊禁書出演者

こちらも先日、新曲を片端の衆に送信済。
なかなかオドロオドロな曲が出来上がりましたので、あとはどんなアレンジになるか楽しみな次第であります。唖は今から絵を描かないといけないし、歌も歌わないといけないし、なにかと大変でゴンザレス。

そんな瀉葬文幻庫の作品でもある『BARギロチン-昼酒』の連載小説、続きを書いていきますので、そちらご覧ください。


BARギロチン-昼酒 6杯目


ミラーボールがクルクルと廻る中、ギロチンの店内からはパチパチと少なくはあるが、拍手の音が聞こえてきた。

瀉葬文幻庫の店主・瞽が、先程紡がれたコトノハを口に出し反芻する。

「コボコボと鳴れるビイルのこの音に、時間がこのまま止まればいいなと思った、か。ホウホウ、良い、、詩、じゃないか。が、数ある書物を取り扱う身ではあるが、この詩はハテ?何者の詩、、だったか。朧気に聞いた事があるような無いような、なにか混ざり気の匂いが、どれ、マヌカン達に聞いてみるか。ヘイ、マヌカン、ビイルの唄、知ってる?」

手元にある小さなリモコンをマヌカン達に向け、『会話』と書かれた釦をピっと押してみるも全くの反応無し。マヌカン達はだんまり無表情をきめこんでいる。

「んー、なんだったかな」

瞽がグラスに口をつけた瞬間、ギロチンのマスターがそのグラスの酒に映った。

「先程の刀の件なのですが」

「ああ、そうそう、どうだい、あっちの國で需要はありそうかい?」

もう歳のせいなのだろう。
さっき会話していたことの内容をすっかり忘れてしまう。いや、これは今に始まった訳ではないのかもしれない。もう何年も前から瞽はそういった障害を脳、海馬といった記憶装置にバグを作っているのだ。マスターはそんな瞽の記憶障害については全く触れる事なく淡々と会話を続けていく。

「それが、連絡がつかないのです」

「ん?連絡がつかない?って、この前、棺桶を納めたばかりだが」

この棺桶納品報告もどうだかと思う程に瞽の記憶装置は怪しい。が、マスターは更に淡々と話を進めていく。

「流行り病の影響でしょうか。電話交換手の電池が切れたのか電話が一切通じませんでして。おかけになった電話番号は現在憑かれてございます。番号をただちに破棄してください、破棄してください、破棄してください」

マスターが壊れたロボットのように「破棄してください」という言葉を何度も繰り返す。そんなマスターの言葉はさておき、瞽は手元にある刀の柄を握りしめ、何か思う事があるのか意識が刀に向けられているようにも見えた。そんな瞽を見て唖が瞽の肩をトン、トンと叩いた。

それまで刀に意識を向けていた瞽はおもむろにカウンターの方に意識を向け、一言「解っている」と唖に告げた。そこにはカンカン帽を深々と被った、例の酒童なる者の姿があった。その者がいつのまにギロチンのカウンターに座っていたのか、瞽、そして唖が知る由が無かった。まるで煙の中から突如浮かび上がるようにその者は現れ、そして片端に話しかけてきた。

「よくコチラへはお越しになられているのですか?」

思わず、その声を聞いた唖が、瞽の耳を覆う。

「まだこの辺りは流行り病に侵されてはおりませぬようで」

瞽は唖が塞ぐ手を静かに掃うと、この者が流行り病に侵蝕されていない事を同時に唖も悟すのであった。

「鏡町より死神三寸離れた区画に酒、そしてコトノハを紡ぐ事が出来る酒場があると聞き流れてきました」

ギロチンの店内を静かに見回すその者に瞽が口を挟む。

「確かに、、このBARはそういったマヌカン共は並々と溢れておる、、が、あんた、この地のヒトじゃないのかい?」

「ええ、流れの酒童でございまして」

「うん?酒童?」

「まあまあ一杯、どうですか?」

酒童と名乗るその者は、自前の徳利から酒を瞽のグラスに静かに注ぎながら、

「こんな話がありましてねえ…」と話し出した。


続きはまた次回。

ここからは毒者限定記事デス。
今怪、懐かしのVHSが発掘された記念として(なんの記念?)、過去のストロベリーソングオーケストラの犯行影像をお届けしようかなと思います。

今怪の犯行アーカイブは2015年9月14日に池袋手刀で行った犯行の記録影像になります。
生演奏、一切同期無しの頃の影像で、鍵盤に今もお世話になっている長女、傷子こと、しょこちゃん。そして太鼓はその夫、スーパードラマー、鎌田鋭鬼こと、かまちょ。合唱部のゲストには北海道のハードコアバンド『あざらし』の怨歌担当、腐れメグ子嬢が参加してくれている、超レア影像デス。

画質は悪いデスが、かなり貴重な犯行影像なので是非毒者登録してご覧ください。

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この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

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