聞いてる?(小説)
「えおまえ聞いてる?」
『…あ、ごめん。もう一回言ってもらってもいい?』
「いやだるいわ。てか気づいた?山岡死んでる。」
『まじ?いつ?』
「知らん。24話とかじゃね。」
『序盤だな。全2巻よ。』
「おもろ。」
『おまえんち臭くね?』
「それは俺が臭いの?それともこの部屋が臭いの?」
『それは連帯だろ。』
「最悪すぎ」
『匂い消しとかないの?』
「ない。まじか。ちょっと窓開けるわ。」
『腹減ったな』
「それな。何食いたい?」
『んー肉以外』
「魚?」
『魚もちょっと無理かも』
「絞られたな。マックも行けんよ」
『それは行ける』
「行けるんかい。てかピンポン鳴らなかった?」
『まじ?ちょっと見てきてよ』
「…男の人立ってる。でなくていいわ。飯食いたいし。ウーバーでいい?」
『もち。てか今気づいた。俺今日バイトかも』
「普通に昨日言ってなかった?」
『まじか。だる。』
「うお。またピンポンなった」
『隣のおばさんっぽそう。なんか喋ってない?』
「窓開けたからかな。絶対出ない方がいいよね」
『ね』
「…どっかいった?」
『たぶん』
「バイト何時から?」
『うーん。思ったより時間ないわ。もう出る』
「じゃあついでに家出るときに風呂見てきて」
『おけ』
「いってら」
「……あ、もしもし」
「ーーーーーー。」
「まあ、バイト遅刻しそうだったし」
「え聞いてる?だからさ、風呂場で、
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