人生の⑥拒食症と私 思考は拒食症

私の一個人の意見ですが「拒食症が完全回復するのは半数以下」とも言われる理由は思考にあるのではないかと思います。

体重が戻っても、思考は拒食症のまま。

私は食べられるものが増えたし、体重管理もそこまで徹底しなくなりましたが、「重さへの執着」はなかなか治らず、重さが軽いスナック菓子ばかり食べていました。(いや、カロリーが重いわ)

ただ、スナック菓子生活も長くはありましたが、これも一時的なもので、徐々に食べられるものも増えて普通に食事もできる様になり、定期的に体重計に乗っても体重が減ることも少なくなりました。

ただ「完治」と言えなかったのは、ストレスが溜まったり体調を崩して体重が減ったりすると、潜在していた「病的に痩せたい気持ち・拒食症の思考」が湧き上がってきて負けそうになるという事。

「痩せたい気持ちと戦う」という期間が大学時代と就職後しばらく続きました。

長かったですが、抗うつ剤を飲み続けながら過ごしてきた学生生活も看護実習と国試を乗り越え就職して慣れてくると気分も安定してきました。

就職後もストレスや辛いことも多かったですが、目標であった資格取得と就職を終えたので著しい環境変化もそんなに多くなかったのが理由かもしれません。

辛いことも沢山ありましたがその分楽しいことも沢山あって「痩せたい気持ちと戦う」ことがなくなっていました。

「太ったな、ちょっと絞ろうかな」
「たべすぎたなぁ、次抑えよう」

普通の人が思うそのくらいのレベルで過ごせることがほとんどになり、食事や体重への執着もなくなっていきました。

その後またうつ病が悪化するのですが、拒食症の症状が強く出ることもなく、妊娠中のボディイメージの変化も受け入れていたし、出産してからも症状は出なかったので「元拒食症」と言える様になりました。

 続く

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