見出し画像

【読書記録】ダンダダン(DANDADAN)1巻読んだ感想|龍幸伸

『ダンダダン』(DAN DADAN)は、龍幸伸による日本の漫画作品。幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトル漫画。『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2021年4月6日より連載中。最新話の更新ごとに100万閲覧を突破するなど、『SPY×FAMILY』、『怪獣8号』に続く同サービスの看板漫画になっている。電子書籍を含めたコミックスの累計発行部数は2023年12月時点で320万部を突破している。

2021年8月4日にコミックス第1巻が発売。同日には作者の龍が誕生秘話を語る動画「ダンダダンができるまで」などが公式YouTubeチャンネル「ジャンプチャンネル」で公開された。同年12月には第3巻の発売を記念して、タワーレコードとのコラボレートが実施された。

【読書記録】ダンダダン(DANDADAN)あらすじ

霊媒師を祖母に持つ女子高生、綾瀬桃は、宇宙人の存在は信じていないが幽霊は信じている。オカルトマニアの男子高校生、高倉健は、幽霊の存在は信じていないが宇宙人は信じている。ある日、俳優・高倉健似の人生初の彼氏に振られた桃は、偶然見かけた健をいじめから庇う。健は話しかけてきた桃を同好の士と勘違いするが、オカルトに対して正反対のスタンスを持つ二人は取っ組み合いになり、「自分の信じるものの存在を証明出来たら相手をパシリにする」という勝負をすることなる。互いが指定した「UFOスポット」「心霊スポット」で奇しくも同時に宇宙人と妖怪に遭遇してしまった二人は、互いの理解を超越した怪奇の世界へと足を踏み入れていく。

綾瀬 桃(あやせ もも)

本作の主人公の1人。いわゆるギャル。宇宙人の存在は信じていないが幽霊の存在は信じている。霊媒師の祖母を持ち、幼少期に周りからそのことでからかわれたことから、祖母に対して素直な態度を取れずにいるが、実際はおばあちゃん子であり、幽霊なども信じている。
俳優の高倉健の大ファンであり、容姿や性格などに高倉健の要素を持つ男性に惹かれる。同姓同名で口調なども似ている健のことも意識してしまっており、意図的に『オカルン』というあだ名で呼んでいる。健とは友人同士だが、互いのことをそれ以上に意識している描写もある。

健とはいじめから庇ったことで関わりを持ち、彼との「勝負」をきっかけとして怪異と深くかかわっていくこととなる。勝負の際にセルポ星人に誘拐されたことで超能力に目覚め、人や妖怪、物体のオーラを掴んで、自由に動かせるようになる。祖母の星子の見立てによれば、今はまだ力を封印された状態らしい。超能力以外にも揺るぎない胆力と機転の速さを持っており、真っ向から怪異に立ち向かい制圧していく。

高倉 健(たかくら けん)

本作の主人公の1人。通称:オカルン。いわゆるオタク。幽霊の存在は信じていないが宇宙人の存在は信じている。幼少から友人がおらず、宇宙人なら友達になってくれるかもしれないという思いからオカルトに傾倒していくが、それによってさらに孤独を深めてしまっていた。

桃とはいじめから庇われたことで関わりを持ち、彼女との「勝負」をきっかけとして怪異と深くかかわっていくこととなる。勝負の際にターボババアにイチモツを奪われたことで呪われ、周囲にも呪いを振りまく媒介にされてしまうが、桃との共闘でターボババアを下して以降は、自分の意志でターボババアの力を利用できるようになる。当初はおかっぱのような髪型だったが、一度変身してからは無造作なパーマヘアーのようになった。基本的には控えめで卑屈な性格をしており、気負いなく人と接することも不得手。喧嘩や戦闘などはもってのほかだが、桃と同じく土壇場では度胸と機転を発揮する。義理堅く優しい人物でもあり、桃など人のために動くときには力を発揮することができる。桃とは友人同士だが、互いのことをそれ以上に意識している描写もある。

変身

ターボババアの呪いを利用して変身した姿。当初は桃が頭部の呪いを抑えていなければ意識を保てなかったが、ターボババアに勝利し、その意識を人形に移してからは力のみを引き出せるようになった。変身すると髪が白くなり、衣服とともに逆立つ。口は歯がむき出しになったマスクのようなものに変わり、体躯も筋張って細長くなるなど、妖怪じみた見た目になる。

ターボババア由来の超人的なスピードと膂力、顎を持ち、宇宙人や妖怪にも太刀打ちできるが、体への負担が大きく、全力も日に2回までしか発揮できない。その分、全力を出した時の威力は他の追随を許さない。変化は体だけでなく精神にも表れ、フランクで攻撃的な性格になる。口調も普段の敬語が砕け、女性を下の名前で呼ぶようになる。一方でひどい抑鬱状態にもなってしまい、「萎えるぜ」が口癖になる。姿勢も異常な猫背になるが、元来の卑屈な面や消極的な面にはあまり変化が見られない。

綾瀬 星子(あやせ せいこ)

桃の祖母。ドドリア三太という名前で霊媒師をしている。自称エセ霊媒師だが、実力は本物であり、芸能人の経歴詐称を言い当てたり、健の体を乗っ取ったターボババアと着の身着のままで渡り合ったりできる。特に結界術を得意としているが、土地神の力を借りた霊能力であるため、自身が住む町の外や、強力な地縛霊のテリトリーでは力を発揮することができないという弱点もある。

格好こそ乱れているが、孫を持っているとは思えないほどに若々しい容姿をしており、「美魔女」を自負している。基本的には粗野で周囲を振り回すような言行が目立つが、情の深い人物でもあり、故人への敬意や桃への愛情は決して忘れない。

セルポ星人

第1話で登場。桃が最初に出会った宇宙人。モデルはプロジェクト・セルポに記述がみられる宇宙人。種が雄しかおらず、クローン技術によって固体を増やしている。その結果、生物としての進化が止まってしまっており、地球人の生殖機能を研究するために誘拐と解剖を試みる。「セルポ式測量法」なる構えで相手を捉え、「六根」の掛け声で壁にクレーターができるほどの念能力を放つことができる。

ターボババア

第1話で登場。健が最初に出会った妖怪。モデルは同名の都市伝説。100キロババアなどの異称も持つ「近代妖怪」であり、非常に強力な妖怪。かけっこで負けたら呪われると言われており、動転して走って逃げてしまった健のイチモツを奪って呪った。

名前の通り驚異的なスピードが一番の特徴だが、強力な妖怪らしく膂力や自身を変化させる力も備えている。また、上述の通り呪いにも長けており、呪った者を介してさらに呪いを振りまくことができる非常に危険な存在。桃に挑発されてイチモツを取り戻すための勝負に乗り、市内の地縛霊や浮遊霊を使役して桃と健を追い詰めるが、電車と道連れに桃たちの居住市まで引きずり出され、星子の結界術によって撃退される。

消滅したかに思われたが、すんでのところで健に憑りついて永らえており、星子によって力のみ健の中に残して意識だけ招き猫に封じられる。先の勝負の際に健の「タマ」を落としてしまっており、自身の力と交換する条件で桃たちと共同歩調をとることになる。ターボババアとしての力は失ったが、今度は招き猫として桃たちに有利な状況を作り出す力を得る。

フラッドウッズモンスター

第2話で登場。モデルはフラットウッズ・モンスター。「3メートルの宇宙人」としても知られている。セルポ星人の仲間とみられ、健の性器を狙って桃の家まで襲いに来る。相撲取りのような恰好をしており、圧倒的な膂力で二人を追い詰めるが、桃の機転によって結界術にかかり、撃破された。

まとめ

なにか強い執着を持って、その場所に居続ける霊を総称して地縛霊と呼び、自分のテリトリーの中では最強ともいえる力を誇る。ターボババアがいたトンネルの地縛霊はターボババアを慕っており、蟹のような姿を取ってターボババアと合体し、襲いかかる。

ダンダダン1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?