モノクロ卓「ブラッドレッド・インザハイツ」

クトゥルフ神話TRPG「ブラッドレッド・インザハイツ」のセッションログです

https://booth.pm/ja/items/3398517

PC:物部 雲雀(PL:さかかずら)
KPC:行徳 飛鳥(KP:尋)

※二人は恋人同士
※BL、流血表現がバリバリにあり
※以下ネタバレ注意


KP : これより、サクライ様作クトゥルフ神話TRPFG「ブラッドレッド・インザハイツ」のセッションを開始します。

KP : 開始前に、1d3を振ってください

物部 雲雀 : 1d3 (1D3) > 1

KP : 空間が、嗅ぎ慣れない匂いで満ちている。濃い、血の匂いだ。普通の生活を営んでいるならおそらくは一生感じられないほどの。

KP : それはあなたの目を覚ますには十分な不快さで、ゆえにゆっくりと瞼を開ける。電気も付かず、分厚いカーテンが光を遮る薄暗い部屋のベッドの上にあなたはいた。見覚えのない場所だ。

 KP : そして、目の前。

KP : 飛鳥が壁に背をもたれかけるようにして床に座っている。天井を向く彼の表情は暗くてよく分からないが、晒された首元に大きな異物があることは分かった。

KP : ナイフだった。首元に深く刃を突き立てられている。すでにあらかた勢いよく出きったらしい血が、わずかに滴り、重量に従い落ちてゆく。白かったのだろうシャツは真っ赤に染まっていた。

KP : 生きているはずがない。
それは一眼で分かるほどに、致命傷と呼ばれるものだった。
SANC1/1d3

物部 雲雀 : 1d100<=60 【SAN値チェック】 (1D100<=60) > 76 > 失敗

物部 雲雀 : 1d3 (1D3) > 2
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 60 → 58

KP : あなたが何か言うよりも早く、がくん、と飛鳥の首が下を向く。同時に首から抜けたナイフが小さな金属音と水音を立てて血溜まりと化した床に落ちた。

行徳 飛鳥 : あー、やりすぎたか

KP : 目の前の死体から声がする。

行徳 飛鳥 : …なんて顔してんだ、ダーリン

KP : 上げられた顔が、呆れたように笑っている。飛鳥は首にぽっかりと風穴を開けたまま、あなたをまっすぐに見つめた。ひゅう、と喉から漏れる風の音が耳につく。SANC 0/1

物部 雲雀 : 1d100<=58 【SAN値チェック】 (1D100<=58) > 24 > 成功

[探索可能箇所]自分・飛鳥・部屋

物部 雲雀 : ……(飛鳥に近づいて傷を確認する)

KP : 明らかに死んでいると思われる怪我をしており顔色も悪いが、特に気にした様子もなく床に座ったままあなたを見上げている。

KP : 医学が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【医学】 (1D100<=80) > 90 > 失敗

KP : 喉元に致命傷の傷があるにも関わらず、確かに生きてはいるようだ。

物部 雲雀 : …生きてる、本当に?(飛鳥の脈を図る)

行徳 飛鳥 : ん?何してんだよ雲雀

KP : 脈は触れるが、かなり弱く感じるだろう。彼は瀕死の状態ではないだろうか、と思う。

物部 雲雀 : いや、死にかけてる。……どうして?飛鳥

行徳 飛鳥 : どうしてって…お前のためだろ?

物部 雲雀 : 俺のため?俺には覚えが無いんだけど。何

行徳 飛鳥 : ……あれ、覚えてないのか…

物部 雲雀 : ない…

行徳 飛鳥 : …お前にこの血を捧げたいんだ。愛する人の献身だよ

物部 雲雀 : 何言ってるかわかんないんだけど、お前の血俺にあげてどうなんの(自分の体を見る)

KP : 持ち物はなく、普段着を着ている。ただし、血を浴びているのか全身がべたついていた。また妙に身体の調子が良い。

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 6 > スペシャル

KP : 誰かに無理矢理薬を嗅がされ意識を失った記憶がある。

物部 雲雀 : ……今気づいたけど、めっちゃ血ついてんね俺。

物部 雲雀 : 〈直前の記憶は拉致、というのが一番近いか?〉(部屋を見渡す)

寝室


KP : そこは見覚えのない暗い寝室だ。分厚いカーテンが窓を覆っている。クイーンサイズのベッドのほか、クローゼットやサイドテーブル、扉もある。しかしすべてに血が飛び散っており凄惨たる光景になっていることだろう。

[寝室:探索可能箇所]窓・ベッド・サイドテーブル・扉

物部 雲雀 : (部屋を見渡し)…お前、捧げるって言ったけど俺についてんのがお前の血?

行徳 飛鳥 : そうそう、お前に飲ませたくてさ

物部 雲雀 : え、そうなの。お前の血飲んじゃったの俺

行徳 飛鳥 : え、嫌だった?

物部 雲雀 : 嫌じゃないというか…いや?やっぱ嫌か?…ちょっと考えさせて

行徳 飛鳥 : 考えなくてもいいだろ、今はさ。血飲みたいだろ?ごめんな、もう少し経てば治ると思うんだけど

物部 雲雀 : 治る?飲みたい?何一つわかんないんだけど…まあいいや、立てる?

行徳 飛鳥 : あー、…はは、今はちょっと座ってたい気分かな

物部 雲雀 : ……(飛鳥を抱えてベッドに運ぶ)

行徳 飛鳥 : わ、っと…お前いつも急だな!

物部 雲雀 : ヘタな嘘つかなくてもいいよ、俺調べるから。寝てて

行徳 飛鳥 : …はは…何真面目な顔してんだよ、ダーリン?

KP : 飛鳥に対してアイデアまたは心理学が振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 91 > 失敗

KP : あなたを見る目が、ひどく優しく甘い。

物部 雲雀 : 〈飛鳥、らしくない…〉

KP :あなたは飛鳥をベッドへ運ぶ。 クイーンサイズのベッドであり、ふかふかしている。血がべっとりとついたシーツさえ変えれば快適な眠りを得ることができそうだ。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 10 > スペシャル

KP : 小さなカードを見つける。
『物部 雲雀様へ 定期的にお食事をなさってください』

物部 雲雀 : ……誰からのメッセージだろうか、食事はこの状況から察しが着くが

物部 雲雀 : とりあえず…何かあったら呼んで。動いちゃだめだよ(飛鳥をベッドに寝かせる)

行徳 飛鳥 : え…お前…俺がいなくても大丈夫なのか?

物部 雲雀 : いやさすがに部屋を歩くことくらいできるよ。できなかったら赤ん坊以下じゃん、俺

行徳 飛鳥 : …ふーん、わかった。変なとこ行くなよ、あと調べるなら隅々まで見てから…危ないものがあったら俺に一旦相談するんだぞ?

物部 雲雀 : ……。うん……わかったから寝てて……(サイドテーブルに向かう)

行徳 飛鳥 : あ、すぐそっち向かうから…あんまり俺から離れるなよ

物部 雲雀 : 〈怪我の割には元気だな飛鳥…〉

KP : 口うるさく言う飛鳥を他所に、サイドテーブルを見る。小さな引き出しが付いている落ち着いた色合いのサイドテーブルだ。

物部 雲雀 : (引き出しを開ける)

KP : 引き出しの中には多種多様なナイフが置かれている。また、一緒に人体図が書いてある紙が置いてあり、首や手首などに赤く丸が付けられている。『オススメ』との注釈付きだ。

物部 雲雀 : ……動脈あたりだろうな、大体

物部 雲雀 : (引き出しを戻し)……そういえば、窓はあるんだな

KP : 窓には分厚いカーテンが引かれている。

物部 雲雀 : (少しだけカーテンの裏を覗く)

KP : あなたは、カーテンの裏を覗こうと、少しだけカーテンを捲る。眩しい光が差し込んでくるが、日光に当たっても体に異常は来さない。

物部 雲雀 : ……大丈夫か(外を覗く)

KP : 外はごく一般的な街の風景が広がっている。しかし地上からは 3 階相当の高さがあるほか、窓が開けられない様細工がされている。

KP : アイデアまたは目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 23 > 成功

KP : おそらく自分が住んでいる街だ。

物部 雲雀 : 拉致というには、随分と浅はかな気がするな。残りは…(カーテンを閉めて扉に向かう)

KP : ごく普通のシンプルな扉。鍵は掛かっていない。 あなたが扉をみていると、背後から声がかかる。

行徳 飛鳥 : どこ行くんだ?

物部 雲雀 : ここがどこか知りたいんだけど、飛鳥も来る?

行徳 飛鳥 : …いや、俺はまだ寝とく…けど、お前一人でふらふらすると心配だなって思って

物部 雲雀 : いやだから大丈夫だって、ちゃんと戻ってくるから。

行徳 飛鳥 : そう、か。…わかった…くそ、俺が動ければ…

物部 雲雀 : お前の献身底が知れなさすぎでしょ。流石にそんな血まみれになってまで世話焼くなや

行徳 飛鳥 : …う…わかってるって……

物部 雲雀 : 俺が頼りないのはわかってるけど大人しく待ってて、すぐ戻ってくる(部屋から出る)

リビングへ


KP : 扉を開ける。見えたのはシンプルなダイニングテーブルと、奥にあるソファ等々。血にも汚れていない一般的な部屋だ。

[探索可能箇所]リビング・書斎・バスルーム・玄関
その他キッチンやトイレ等ごく一般的な設備があり、好きに利用することが出来る。

物部 雲雀 : まずは逃走経路の確認、か?(玄関を見に行く)

KP : ごく一般的な玄関。扉には外側から後付けの鍵か何かが設置されているようで開かない。また、ドアスコープがついている。

物部 雲雀 : (ドアスコープ覗く)

KP : 外はマンションの内廊下のようだったが、誰かが通る気配はない。諦めて目を離そうとした時、視界の端に金色の髪のような物が一瞬見えた。しかしそのまま、ドアスコープは外側からテープを貼られ見えないようにされてしまう。

物部 雲雀 : 〈悪戯、なんて路線は低いだろうし。…この拉致の関係者だろうかな〉

物部 雲雀 : いずれにしても鉢合わせる可能性があるし、今は出ないでおこうかな(リビングに戻る)

KP : 暖かな日差しが差し込む場所だ。ソファとテレビが置いてある。

物部 雲雀 : (テレビをつけてみる)

KP : テレビの電源を入れると、ちょうどやっていたらしい情報番組が流れ出す。どうやら今度あなたが住む街にある美術館で行われる特別展示についての話の様だ。


【情報番組】
国内外のさまざまな博物館美術館から幾つかの作品が特別に輸送され一定期間展示される予定らしい。『奇妙な彫刻展』と銘打たれた言葉通り様々なものが並べられるらしく、画面には呪いの像らしい石像などが映されている。心臓が弱い方はご遠慮ください、など、おおよそ特別展示とは思えない注意書きもあるらしい。
特別展示は今月の中旬に開始されるため、現在続々と展示物が到着しており、期間中は定休日なしで開催される代わりに、今日から3日間は休館閉鎖になっている、という言葉を最後にして、話題は次に移った。

物部 雲雀 : 美術館……(ソファも見る)

KP : ふかふかのソファ。座り心地が良さそうだ。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 29 > 成功

KP : ソファの下に鍵を見つける。シンプルなものであり、どこの鍵かは分からない。

物部 雲雀 : 小さくてシンプルな鍵…部屋鍵か箱あたりの物かな(ポケットにしまう)

物部 雲雀 : …バスルームも見に行こう。このままでは不衛生だし、…飛鳥の血を不衛生って言うのもなんか嫌だな

KP : 綺麗に清掃された脱衣所とバスルームだ。洗濯機やバスタオル・着替えはないが、シャンプー等は完備されており、各種入浴剤もある。

KP : 脱衣所の鏡には自分の姿が映っているが、全身で血を浴びた散々な見た目だ。運よくハロウ ィンのパレードがありでもしない限り、外に出た途端通報されそうな有り様だった。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 42 > 成功

KP : 口元が特に血で赤いような気がする。また、自分の瞳孔がいつもより大きく、丸くなっているように思う。まるで魚のような目だ。

物部 雲雀 : ……不可解だな。…人間をやめてしまったのだろうか。俺も飛鳥も

物部 雲雀 : いや、決めつけるのはまだ早い。どれだけありえない状況だとしても(書斎に向かう)

KP : 異様さを感じながらも、書斎に向かう。ドアノブを手にかけるが、押しても引いても開かない。どうやら鍵が掛かっているようだ。

物部 雲雀 : …(ポケットから鍵を取り出す)

KP : 鍵を差し込み回せば、扉が開く。テーブルの上のパソコン、本棚、クローゼットがある。

物部 雲雀 : …着替えがあるといいんだが(クローゼットを開ける)

KP : 中にはいくつもの服の替えやバスタオル、ベッドのシーツの替えが入っている。服のサイズ は自分にぴったりだ。

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 56 > 成功

KP : 何故か白い服ばかりだ。また簡素なデザインが多く、まるで生贄が着る服だと感じる。自分のサイズはあるものの、飛鳥のサイズの服はない。

物部 雲雀 : 先ほどのメッセージカードでも思ったが、接待を受けているのは俺だけ、ということか(クローゼットを閉めて本棚に向かう)

KP : 様々な種類の本が置かれている。

KP : 図書館が振れます

物部 雲雀 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 33 > 成功

KP : 付箋が付いたままの本を見つける。どうやら詩集のようだ。

物部 雲雀 : …(詩集を開いてみる)

【詩集】
愛というものは複雑怪奇と言う他ない。愛というものはいつだって不確かで、形がない。 あの子がため息混じりに呟いた。僕を見て呟いた。
そうだろうね。 それが分かっていて、僕のために差し出してくれる君が、その厄介さと温かさをよく知っているだろう。
愛というのは盲目的で理不尽で、そうして暴力的でさえあった。

物部 雲雀 : …確かに、人間が掲げる最も儘ならない感情の一つだとは思うけれどね(詩集をしまい)

物部 雲雀 : 残るはアレだな(パソコンに向かい)

KP : デスクトップ型のパソコンだ。ごちゃごちゃとファイルがあちらこちらに広げられており、ファイルの中にさらに何も入ってないファイルがあるなど、訳が分からないことになって いる。

KP : 図書館またはコンピュータが振れます

物部 雲雀 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 11 > スペシャル

KP : とあるデータを見つけ出す。それはリアルタイムで先ほどまでいた寝室を上から映すカメラの映像だ。ベッドの上では飛鳥がぐったりと眠り込んでいる。 また、どうやら過去の映像も見ることができそうだ。

物部 雲雀 : 何かしらの意図は感じていたが……成程。(過去の映像を見る)


そこに映っていたのはあなただった。
ベッドの上で眠り込む無防備な姿。
そこに飛鳥が近づいてきた。
手にあるのは先ほど見たナイフだろうか。
眠り込むあなたの真横まで来た彼は、
ナイフを持たない側の手でそっとあなたを揺すった。

次の瞬間、あなたの手が彼の首を掴んだ。
ぐ、と圧迫される気道に飛鳥が苦しそうに顔を歪めながら
微笑み、そのまま何かを囁いた。
ゆっくりとあなたの手が離されたことを確認すると、
彼は間髪入れず自分の首にナイフを突き立てる。
勢いよく血が吹き出す。

それを見たあなたは再び彼に手を伸ばし
血が留めなく流れ出る首元に顔を埋めた。
何をしているのか、なぜか分かった。

あなたは彼の血を飲んでいたのだ。
どうしても、ほしくて。飲みたくて。食事が、したくて。
その後文字通り浴びるように飲み切ったあなたは、
ふらりとベッドに倒れ込む。
それを見た彼もまた、壁にもたれかかり床に座った。



KP : 記憶はない。ただ、自分がそれを実際にやっただろうことは何となく理解できた。 SANC 1/1d3

物部 雲雀 : 1d100<=58 【SAN値チェック】 (1D100<=58) > 42 > 成功
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 58 → 57

KP : 過去の映像を見たうえで<POW*5>を振ってください

物部 雲雀 : CCB<=12*5 【POW × 5】 (1D100<=60) > 58 > 成功

KP : 特に何も感じる事はない。

物部 雲雀 : ……捧げると言ってたし、まあそういう事なんだろうとは思ってたけど。…無意識で飲んでしまうんだったら何か対処を考えなければ。

物部 雲雀 : ………流石にもう飛鳥にあんなことしてほしくない

食事


KP : がちゃ、と扉が開く音がする。

KP : あなたの元に飛鳥がやってくる。首の傷は開いたまま中の桃色の肉を覗かせていたが、顔色は先ほどよりもかなり良い。その手には綺麗なナイフが握られている。

行徳 飛鳥 : …待たせてごめんな、雲雀

KP : あなたを視界に捉え、飛鳥は目を細め微笑む。

行徳 飛鳥 : お腹空いてるだろ。今、血出すから

物部 雲雀 : 飛鳥……お腹、空いてないから。やめて

行徳 飛鳥 : …好きなんだ、雲雀…お前の事大好きで…だから、どんな事でもしてやりたいんだよ

KP : 微笑む彼は躊躇すらなく、刃を手首の上に滑らせた。ざっくりと開いた傷口から流れ出る鮮血が彼の肌の上を滑り、指先を伝い、ポタポタと床に落ちる。

KP : それを目にした途端、どくんと心臓が高鳴った。欲しい、と本能が叫ぶのだ。欲しい。彼の血が。×××が。空腹で目眩がする。どうして、と思う疑問さえなくなってしまいそうだった。滴り落ちる赤から目を離せない。

KP : あれを飲むだけなら、まだマシだった。
思考を満たす言葉は 2 つ。「欲しい」。そして、「アレだけじゃ足りない」。

KP : 食欲を抑える場合ではなかった。食欲に煽られた暴力衝動が思考を歪ませる。このまま本能に従えば、彼からナイフを奪い取り、さらに傷つけてしまうだろう。

行徳 飛鳥 : 首はまだ穴空いてるから…こんな方法でしかあげられなくてごめんな?

KP : 無防備な腕が、あなたに向けられる。

KP : 1d100を振ってください

物部 雲雀 : 1D100 (1D100) > 31

KP : あなたはせめてもの理性をかき集め、ナイフから視線を背けた。ただし本能そのものに逆らうことは難しく、そのまま彼の手首に舌を這わす。溢れ出る湧き水を飲むように、流れる血液を舐めとっていく。

KP : それはどうしようもなく、今の自分にとって甘美でしかなかった。空腹が満たされていくほどに、全身に力が補充されていく気さえする。いや、実際に全身に力が流れていくようだった。その幸福感に頭がおかしくなりそうだった。

行徳 飛鳥 : …美味いか?美味そうな顔してるぜ、ダーリン

KP : 優しい声が頭上から掛けられる。それに返事をすることもなくひとしきり血が止まるまで 飲んだあなたは、最後に彼の肌をなぞった血までもを舌で追い、指先を口に含み丁寧に舐めとってから、ようやく彼を解放した。

KP : 目の前で再び疲れた顔の彼が、床に座り込む。同時にあなたは完全に自我を取り戻すだろう。 自身が起こした行動に SANC 0/1。

物部 雲雀 : 1d100<=57 【SAN値チェック】 (1D100<=57) > 80 > 失敗
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 57 → 56

物部 雲雀 : ……、…大丈夫、(飛鳥の前にしゃがむ)

行徳 飛鳥 : …ん?平気、だって…それより…それだけでいいのかよ、飲み足りない、だろ…?(反対の手にナイフをあてる)

物部 雲雀 : …っ(ナイフを取り上げる)

行徳 飛鳥 : あっ…何だよ…お前も嬉しそう…だったのに

物部 雲雀 : …別に嬉しくない………大人しくしてて(クローゼットに向かい)

物部 雲雀 : 気休めだろうけど、せめてこうさせて。…本当は綺麗にもしてあげたいけど、やめた方が良いよな(予備の服を裂いて飛鳥の傷口に巻く)

KP : 綺麗な白い服に、赤い血が滲んでいく。その量は多く、白い服は徐々に赤く染まる。

行徳 飛鳥 : …もったいなくない?

物部 雲雀 : なくない。…もういいでしょ、寝室に運ぶよ(飛鳥を抱える)

行徳 飛鳥 : あ、またお前!ちょっと待ってれば自分で動けるって…

物部 雲雀 : 動かなくていいよ、むしろ今のお前が自由に動くの不安すぎるし…

物部 雲雀 : とりあえずお前はソファで休んでて、俺はまだほかに何かあるか探すから

行徳 飛鳥 : ……俺置いてくなよ、雲雀。あ、ついでに風呂入ってきたらどうだ?俺シーツ綺麗なのに変えとくからさ

物部 雲雀 : いや、この状況で風呂入れって言う普通?

行徳 飛鳥 : ご飯食べたら風呂って相場は決まってんだろ。ほら、はやく行ってこいよ

物部 雲雀 : う~ん…認識の齟齬がヤバいな………わかった、入ってくるけど、変な事しないでね。約束

行徳 飛鳥 : 何だよ、変な事って。周り片付けたり、シーツ変えたりするだけだ

物部 雲雀 : ……はぁ、(バスルームに向かう)

KP : バスルームへ向かい、ゆっくりとお風呂に浸かる。SAN値1d3回復

物部 雲雀 : 1d3 (1D3) > 3
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 56 → 59

物部 雲雀 : …あんまり着ないから落ち着かないな……(白い服を着てリビングに戻る)

[メイン] KP : ふと欠伸が出た。眠い。今にも寝たいぐらいだ。こんな状況にもかかわらず睡魔はやってくるらしい。続け様に出た欠伸を噛み殺したあなたを見て、飛鳥が微笑む。

行徳 飛鳥 : 疲れたんだろ、寝ようぜ

物部 雲雀 : …いや、もう少し調べないと、

行徳 飛鳥 : 何調べるんだよ…あくびしてただろ?今日はもうおしまい、な?

物部 雲雀 : …はぁ、…わかった。…少し休む

行徳 飛鳥 : ほら、ベッド行けベッド!(雲雀の背中を押す)

物部 雲雀 : ちょ、押さないで…わかったから

KP : あなたはベッドに戻り眠りにつくことになる。綺麗に変えられた清潔なシーツの上に寝転べば、すぐさま意識が沈んでいく。 部屋は未だ血の匂いが濃いはずなのに、いつのまにか慣れつつある自分がいた。

2日目


KP : 猿と人間の中間のような存在が見えた。浅黒い肌を持つそれらはもしかすると原人と呼ばれる類だったかもしれない。原人が、訳の分からない奇声をあげて逃げ惑う。自分の目の前で。自分に怯えた視線を向けて。

KP : それに何かを思うほどの感慨はなかった。ただ、腹が減っていたので触肢を伸ばし、捕まえ、 食べた。空腹が満たされる。さらに手を伸ばす。

KP : __いつのまにか、深い眠りの中にいた。深かったので夢を見ることもなかったが、稀に見た時思い出すのは食事の光景ばかりで。

KP : 腹が減っていた。糧を得たかった。そんなことばかりを、考えていた。



KP : 物音に意識が浮上した。相変わらず濃い血の匂いがする。寝起きで何処か不鮮明な視界の中で、誰かが立って何かに手をかざしながら呟いていたのが見えた。飛鳥のように思えたが、 すぐに体格から違うことに気づく。......では、誰だ?

KP : 急激に覚醒へと向かうあなたに、誰かが「あっ」と声を上げた。と、ともにそのまま勢いよく走り去る。艶のある金髪と赤い目が見えた。よくよく見れば誰かが手をかざしていた場所には飛鳥が倒れている。

物部 雲雀 : …、(起き上がって飛鳥に駆け寄る)

行徳 飛鳥 : ……う…

物部 雲雀 : …大丈夫そうか、…ごめん飛鳥(飛鳥を置いて男を追いかける)

KP : あなたは、得体の知らない誰かを追った。金色の髪が目の前で翻り、ドタバタと玄関の扉の先へと走り去る。

KP : あなたは目の前で勢いよくしまった扉を咄嗟に開き同じく廊下の先に身を躍らせる。しかし、すでに目につく場所には誰も居なかった。どうやら逃げられたらしい。

KP : ただ、一つ得た物があった。外側から付けられていた鍵が外されているのだ。この建物から出られるかもしれない。

物部 雲雀 : …チャンスではある、か…戻ってきてまた閉められる前に飛鳥を連れて出てみよう

物部 雲雀 : 飛鳥、起きて(寝室に戻って飛鳥を起こす)

行徳 飛鳥 : …ん?……おはよう雲雀

物部 雲雀 : おはよう、突然だけど鍵が開いたので一緒に外に出ましょう。いいね?

行徳 飛鳥 : …え?あ、そうなのか?誰か来たのか?

物部 雲雀 : 見失った、でも鍵は開いたからここから出られる

行徳 飛鳥 : 開いてるんならそんなに急がなくてもいいだろ

物部 雲雀 : 戻ってきたら面倒でしょ、ほら早くいこう(飛鳥の手を掴む)

行徳 飛鳥 : まあ待てって。ほら、もっと大事な事あるだろ?朝起きたらすること

物部 雲雀 : ………目覚めのチュー?

行徳 飛鳥 : …いや違う!!じゃなくて…

行徳 飛鳥 : 朝食だろ?

物部 雲雀 : …………

KP : ぐ、と背伸びした飛鳥がサイドテーブルからナイフを取り出す。その姿を見ていると、また空腹を感じた。味を占めたあなたの肉体が、彼を喰らいたいと願っていた

KP : しかし昨夜ほどの飢餓感はなく、耐えることさえできれば血を啜らなくとも大丈夫かもしれない。

KP : POW×5を振ってください

物部 雲雀 : CCB<=12*5 【POW × 5】 (1D100<=60) > 9 > スペシャル

KP : あなたは欲望を押し留める。何度も何度も傷つく飛鳥を見たくはなかったし、血を啜りたくはなかった。少なくとも自分にとって人間の食事とは、そういうものではない。 反応しないあなたに彼はナイフを首から離し、不思議そうな顔をする。

行徳 飛鳥 : …あれ?いらない?

物部 雲雀 : …いらない。…それも捨てて

行徳 飛鳥 : え、ないと困るだろ。腹減ったらどうやって血出すんだよ

物部 雲雀 : じゃあ俺が持っておく。食器は食べる方が持つのが自然だろ?

行徳 飛鳥 : あー、それもそうか?ま、食欲出たらいつでも刺していいぜ(ナイフを渡す)

物部 雲雀 : …ん、(受け取る)

物部 雲雀 : 今は良いけど、お腹空いたらお願いね、飛鳥

行徳 飛鳥 : …、…いつでも言ってくれ(ニマニマする)

物部 雲雀 : ……それじゃあ、行こうか。行きたいところがあるんだ、歩いていたら食欲も出るかもしれない。

物部 雲雀 : 一緒に行ってくれるよね?飛鳥

行徳 飛鳥 : 当たり前だろ、俺がお前を一人にさせる訳ないし

物部 雲雀 : …ありがとう(単純だなこいつ)

アパート内

KP : 扉を開ければ、昨日ドアスコープで見たのと同じ光景が広がっている。ここはどうやら小さなアパートのようだが、内廊下があるタイプらしく、一階の玄関を抜けて出るほかここから脱出できる方法は無さそうだった。視線を巡らせれば階下に続く階段も見受けられる。

[アパート:探索可能箇所]
玄関・101 号室・202 号室・303 号室・管理人室(1 階)

物部 雲雀 : 順当に行くか(303号室に行く)

行徳 飛鳥 : あ、置いてくなよ。一人だと危ないぞ(ついてく)

KP : あなたたちの部屋があった 3 階と同じ階の部屋。鍵が開いており中に入ることができる。 部屋の構造は自分たちがいた部屋と同じようだ。しかし、ベッドルームには血塗れの男 2 人が息たえている。

KP : それらの遺体は奇妙であり、片方はまるで干からびたように潰れ平らであり、もう片方は体の一部が異形と化している。
SANC 1d3/1d6+1

物部 雲雀 : 1d100<=59 【SAN値チェック】 (1D100<=59) > 41 > 成功
物部 雲雀 : 1d3 (1D3) > 1
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 59 → 58

行徳 飛鳥 : 1d100<=70 【SAN値チェック】 (1D100<=70) > 72 > 失敗
行徳 飛鳥 : 1d6+1  (1D6+1) > 3[3]+1 > 4
system : [ 行徳 飛鳥 ] SAN : 70 → 66

物部 雲雀 : …ふむ、(死体を調べる)

行徳 飛鳥 : …え、そんな普通な感じ?

KP : 干からびた男と一部が異形となっている男の死体。干からびた男は明るい表情をしているが、異形の男の方は苦痛に顔を歪め絶命していた。

KP : また、異形の男の方は指先が複数の触肢の塊になっているほか、顔の横にエラのような器官が出来ている。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 23 > 成功

KP : 干からびた男は身体中の液体が抜き取られているようだ。乾燥によって自然に抜けたのではなく、吸い取られたのではないかと思う。

KP : 聞き耳が振れます

物部 雲雀 : CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 71 > 失敗

物部 雲雀 : ……奇妙だな(部屋を見渡す)

KP : 自分たちが目覚めた寝室と比べて飛び散っている血の量が少ない。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 93 > 失敗

行徳 飛鳥 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 33 > 成功

KP : 飛鳥は、一冊のノートを見つける

行徳 飛鳥 : …雲雀、これ(ノートを見せる)

物部 雲雀 : …なんだろうね、見てみよう

KP : ノートの内容は、どうやら日記らしい。


【被害者の日記】
----------
○月×日
拉致されたと思えば、〇〇と一緒に閉じ込められている。おまけに〇〇は様子がおかしく、 俺に向かって血を差し出してくる。どうにも抗いがたい。それが嫌だ。
目がなんだか変だ。

○月×日
あんまり〇〇が嬉しそうにするから、血を飲むのがやめられない。身体に力が溜まっていく感覚には慣れないが。指先に何か違和感がある。なんだ?

○月×日
起きると指先が化け物のようになっている。なんだこれは。無理矢理ペンを握っているが、そのうち出来なくなるかもしれない。〇〇はこんな俺を見ても特に気にせずいつも通り血を渡してくる。

〇月×日
血を飲もうとすると、化け物になった手が〇〇の背中に突き刺さった。指先からも血を飲んでいるのがわかった。どうなっている。いよいよおかしい。このままだと〇〇を殺してしまう。
----------

物部 雲雀 : ……俺たちだけではなかったか、でもこのままではこの者達と同じ末路を辿ってしまいそうだな

行徳 飛鳥 : んー、そうだな。俺はそれでもいいけど?雲雀と一緒にいれるなら

物部 雲雀 : うーん、どうしてそうなってしまったのかお前は…まあいい何とかする方法を探さなければ

行徳 飛鳥 : あ、無視すんなよ。雲雀に血吸われて死ぬなんか本望だろ…(ぶつぶつ)

物部 雲雀 : 俺は本望じゃない(202号室に行く)

KP : あなたたちがいた階の下、2 階の部屋。鍵が開いており中に入ることができる。部屋の構造は自分たちがいた部屋と同じようだ。しかし、ベッドルームには血塗れの男女が息たえてい る。腐臭と、体の周りを飛び回る蠅。彼らの肉を餌として蛆が蠢いていた。
SANC 0/1d3。

物部 雲雀 : 1d100<=58 【SAN値チェック】 (1D100<=58) > 95 > 失敗
物部 雲雀 : 1d3 (1D3) > 2
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 58 → 56

行徳 飛鳥 : 1d100<=66 【SAN値チェック】 (1D100<=66) > 55 > 成功

物部 雲雀 : (鼻を抑えて死体を見る)

KP : 腐敗が進んでいる男女の死体。血塗れになっている。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 80 > 成功

KP : 女性の方は主に首と手首に傷があるが、男性の方は傷が見当たらない。

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 91 > 失敗

KP : 医学が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【医学】 (1D100<=80) > 38 > 成功

KP : 亡くなってかなり経っている。男性の方が後に亡くなったようだ。女性の方は出血多量で亡くなったと思われるが、男性の方は餓死ではないだろうか。

物部 雲雀 : …こっちはこの傷で死に至っている、という事か?(部屋を見渡す)

KP : 腐臭で満ちているが、虫と乾いた血を除けば普通の部屋だ。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 18 > 成功

KP : キーホルダーがついた鍵と一枚のメモが落ちている。 『失敗だ。もっと効率のいい餌にしなければ』

物部 雲雀 : やっぱり、何かの実験に巻き込まれたのか俺たちは(鍵をポケットにしまい)

行徳 飛鳥 : お、何か見つけた?

物部 雲雀 : 鍵を見つけた。これ以上は無さそうだから次の部屋に行くぞ

行徳 飛鳥 : 了解。ついてくぜ

物部 雲雀 : …ん、いい子(101号室に向かう)

KP : 管理人室を除き 1 階にあるのはこの扉だけだ。大家の部屋なのかもしれない。鍵がかかっている。

物部 雲雀 : …(鍵を使う)

KP : 嵌まらない。どうやらここの鍵ではないようだ

物部 雲雀 : …ここではなかったか(管理人室の方に向かう)

KP : 鍵がかかっている。

物部 雲雀 : こっちはどうかな(再び鍵を使う)

KP : 鍵をはめ込めば、ガチャリと音が鳴る。

KP : 各階の監視カメラの映像を映しているモニターがあるほか、各部屋の寝室の様子も映っている。プライバシーに対する観念が特殊なようだ。

物部 雲雀 : …プライバシーもあったもんじゃないな(モニターを見る)

行徳 飛鳥 : はー、プライベートまで管理してんのな…流石に嫌だな

物部 雲雀 : 〈…それは嫌なのか〉

KP : 各部屋のモニターを見れば、写っている全ての部屋に死体が転がっている。各部屋 2 人ずつであり、片方は異形化しているが片方は干からびてないなど、多種多様な組み合わせが見て取れる。
大量の死体が転がっている状況に SANC0/1。

物部 雲雀 : 1d100<=56 【SAN値チェック】 (1D100<=56) > 1 > 成功

行徳 飛鳥 : 1d100<=66 【SAN値チェック】 (1D100<=66) > 68 > 失敗
system : [ 行徳 飛鳥 ] SAN : 66 → 65

物部 雲雀 : …俺たち以外に生きている被害者はいないのか、わかってはいたけどマズイ状況だな

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 45 > 成功

KP : 202 号室や 303 号室など 3 階と 2 階の部屋は全て映っているにも関わらず、1 階の部屋(101 号室)は映っていない。

物部 雲雀 : 〈101号室だけ監視カメラが設置されていない?〉

物部 雲雀 : …ますます気になる部屋だが入る方法を探さないとな(部屋を見渡す)

KP : 雑多に物が置いてある。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 19 > 成功

KP : 自分たちの荷物がまとめて置かれている。携帯の電源が切れていて使えないが、回収できただけマシだろう。また、マスターキーと書かれた鍵がある。

物部 雲雀 : …飛鳥、見て。俺たちの荷物がある(マスターキー拾い)

行徳 飛鳥 : お、本当だ。そういえばなかったな、見つかって良かったぜ

行徳 飛鳥 : それ何?鍵?

物部 雲雀 : うん、もしかしたらこれで101号室に入れるかもしれないから、荷物を回収したら行こうか

行徳 飛鳥 : オッケー、ついてくぜダーリン

物部 雲雀 : そういえばそう呼ばれてたんだった…

KP : 二人並んで101号室へ向かう。鍵を開け中に入ると、そこにあったのは広い部屋だった。物はあるものの先ほどまでの部屋のように腐臭も血の匂いもせず、良くも悪くも生活感が漂う場所である。

[101 号室:探索可能箇所]
リビング・書斎・物置・?の部屋

物部 雲雀 : 最近まで使われていた形跡が見えるな…(まずはリビングに向かい)

KP : 大量の本が段ボールに詰められ置いてある。見るとすべての表紙に同じ抽象的な絵が印刷されている。同じ本が何冊もあるのだ。違いがあるとすれば、表紙に書いてある言語が違うことだろうか。様々な言語に対応した何かの本らしい。探せば習得している言語で書かれた本もあるだろう。

KP : 日本語の本を探す場合は図書館を振ってください

物部 雲雀 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 25 > 成功

KP : 『バカでもわかる ラーン=テゴスさま』とタイトルに書かれているのが読める本を見つける。自費出版のようで、作者は『クロマ・クーマン』となっている。ご丁寧に著者近影まで ついており、金髪と赤目の男がキメ顔をしていた。

物部 雲雀 : ……んだこれ(本を読んでみる)

【バカでもわかる ラーン=テゴスさま】
ラーン=テゴスさまはすばらしい神さまです。昔からこの世界にいて、おろかな人間どもを 食べ、かてとされていました。
ラーン=テゴスさまは現在眠りにつかれていて、じひ深くも博物館でそのおん身を人間に見せつけてくださっています。神は間もなくお目覚めになられます。そのあかつきには多くの 人間どもを食べ、より強大なそんざいになられることでしょう。 かの神さまは、血液とともに力を吸い取ることで、自分の体力にへんかんするすごいお力をお持ちです。
ラーン=テゴスさまのかてとなるのはとても名誉なことなので、選ばれたいけにえは喜びましょう。


KP : 挿絵として奇妙な存在のイラストが載っている。
ボールのような胴体に、6 本のかにのようなかぎ爪がついた足。3 つの目は魚の目によく似ていた。また、ホースのような長い口のようなものも付いている。

KP : 子供が描いたような可愛らしい気の抜けたイラストだが、見るとなんとも言えない悪寒がある。
SANC 1/1d5。

物部 雲雀 : 1d100<=56 【SAN値チェック】 (1D100<=56) > 15 > 成功
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 56 → 55

物部 雲雀 : ……うーん(本をしまう)

行徳 飛鳥 : 何か見つけたか?渋い顔してるけど

物部 雲雀 : しょーもない雑誌があっただけ、気にしなくていいよ

行徳 飛鳥 : ふーん…ちょっと気になるけど、ダーリンがそう言うならいっか

物部 雲雀 : …というかその、”ダーリン”って何?

物部 雲雀 : お前そういうタイプだったっけ

行徳 飛鳥 : え?愛する人の呼び名だろ、ダーリン

行徳 飛鳥 : 何でもしてあげたいんだよ、俺はお前の事大好きだし愛してる

物部 雲雀 : …あーそう、俺お前のこと好きだけど、してもらうのは正直程々で良いかな

行徳 飛鳥 : え…あ、そうなのか?もしかして迷惑…?

物部 雲雀 : 迷惑だとは言ってない。ただ別になんでもしてもらおうとは思ってないだけ

行徳 飛鳥 : そっか…ま、本人が言うならそれでいいけどさ。俺本当に、何でもするから。頼ってくれよダーリン(頬にチューする)

物部 雲雀 : ………はぁ、……次行くよ(書斎に行く)

KP : 言語もばらばらな様々な本が置いてある。本棚とメモ帳が気になるだろう。

物部 雲雀 : (本棚を見る)

KP : たくさんの本が置かれているが一部ぽっかりと空いている。もしかすると、自分たちの部屋にあった本はここから運ばれたのかもしれない。

KP : 図書館が振れます

物部 雲雀 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 70 > 成功

KP : 手帳を見つける。明日の日付に丸がつけられており、『決行』と記されている。また間には 『奇妙な彫刻展』のポスターが入っている。

物部 雲雀 : …あの美術館か、…(メモ帳を手に取る)

KP : 何かについてのメモが書かれている。


【メモ:肉体の保護について】 : 改変を重ねたかいがあり、理想的な形になった。怪我をした時の見た目こそ酷いが、呪文が解ければ装甲分の傷なら見た目も元に戻る。24 時間経つと呪文の効果が切れるので必ずかけ直すこと。
私自身の分も忘れないように!

【メモ:生贄について】 : 宝石を中継地点とし、あのお方の精神を生贄に一部移している。おかげで生贄はあのお方に捧げるまで、血を啜り体力を貯める道具になるだろう。
今の状態で暴れられると面倒なので外には出さないこと。宝石が破壊され万が一蓄えた体力がなくなれば、計画は無に帰してしまう。
また、宝石は熱に弱いため火気厳禁。


物部 雲雀 : 色々と突っ込みどころがありすぎるな……まず、起きた時に見た光景は呪文をかけ直していたとして…

物部 雲雀 : 生贄…あ、俺か。めちゃくちゃ外に出てるけど…とりあえず何か燃やせそうなものは探しておいた方が得策か

物部 雲雀 : 飛鳥、これ見て(メモを渡し)

行徳 飛鳥 : …ん?何だこれ…(メモを見る)

行徳 飛鳥 : ほー、オカルトか?呪文なんか本当に効くとは思えないけど

物部 雲雀 : …まあそうなるよな、…とりあえず、あの男は明日あたり美術館に向かうという事がわかったか。

行徳 飛鳥 : 美術館?何かあるのか?

物部 雲雀 : なんかヤバいのが封印されてる彫刻があるだけだよ。(物置に向かう)

KP : 雑多な物がしまってある。

KP : <幸運>に成功すれば望むものが手に入る。

物部 雲雀 : CCB<=60 【幸運】 (1D100<=60) > 62 > 失敗

行徳 飛鳥 : CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 4 > 決定的成功/スペシャル

KP : 望むものが2つ手に入るだろう

行徳 飛鳥 : 雲雀、いいもん見つけたぞ(応急手当セットとビスケットを持って来る)

物部 雲雀 : 見つけてくれたの?ありがとう飛鳥(飛鳥の頭を撫でる)

行徳 飛鳥 : お、喜んでくれたのか?だったら俺も嬉しい

物部 雲雀 : うん、助かった。何かあった時に役に立つだろうから持っていこうか

物部 雲雀 : …さてめぼしい物はもう無さそうだし、次に行こう(残った部屋に向かう)

KP : 扉を開けば、これまたあちらこちらに物が置かれまくっている。部屋の主は片付けが苦手なのかもしれない。

KP : 部屋の中央には真っ赤な美しい宝石がケースに入れられていた。怪しくも美しい輝きに自然と惹かれる心地がする。

KP : 目星が振れます

物部 雲雀 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 75 > 成功

KP : 一枚の走り書きを見つける。また近くにポリタンクが雑に置かれており、中には灯油が入っている。

【走り書き】
うっかり催眠を解除されないように、トリガーを工夫した。大きな炎を見せてから目の前で手を叩かない限り、時間経過でしか解けない。時間経過といっても数日のうちに解けることはないし、どうせ生贄の方に血を捧げ切って死ぬので問題ない。大きな炎も火事ぐらいでないと意味がないため安心だ。私は天才かもしれない。


物部 雲雀 : ……成程ね。(ポリタンクを持つ)

行徳 飛鳥 : …え、何すんの?

物部 雲雀 : 飛鳥、少し離れて。かからないように気を付けるんだよ(灯油を床に零す)

行徳 飛鳥 : うわ!ど、どうしたんだ?ほ、放火…?

物部 雲雀 : まあ間違ってはないね、…でも俺たちも被害者なので

行徳 飛鳥 : ええ…被害者が加害者になっちゃ駄目なんじゃ…

物部 雲雀 : 問答無用…この辺でいいかな。さて、奴が戻ってくる前にずらかるか

クロマとの対面

KP : さて、と顔を見合わせていると、物音が聞こえた。 とっさに振り向くと、ぽっかりと空間に空いた穴があった。その先は薄暗いものの、見えるのは美術館だろうか。

KP : 唐突に知らない場所へ通じる空間が出来たことに SANC 0/1。

物部 雲雀 : 1d100<=55 【SAN値チェック】 (1D100<=55) > 74 > 失敗
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 55 → 54

行徳 飛鳥 : 1d100<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 64 > 成功

物部 雲雀 : …現代版どこでもドア

行徳 飛鳥 : 冷静だな!そんな便利なものあるわけないだろ!

物部 雲雀 : ちゃんとツッコミするじゃんお前…とりあえず、美術館を探す手間は省けたな。火の元はここから見つかるだろうか

行徳 飛鳥 : 俺のこと何だと思ってるんだよ、どっちかって言うと俺の方がツッコミだからな

KP : そう言い合っていれば、美術館側から男が顔を出す。長い金髪と赤目の男。そう、あなたをここに拉致監禁した犯人だと思われるクロマ・クーマンだ。

KP : 彼はあなたたちを見て「ぎゃーーーー!?」と声をあげ、慌てふためいた。

クロマ : くそ、なんでこんなところにいるんだ!?!?

クロマ : 今お前らに逃げられるわけにはいかないんだ!明日まで待っててくれ!

KP : そのまま彼は身を翻し美術館の奥に駆けていく。

行徳 飛鳥 : あ、ちょ、誰だいまの

物部 雲雀 : …捕まえるか、どうする?

行徳 飛鳥 : 何が起こってるのやら…とりあえず追いかけようぜ

物部 雲雀 : 決まりだな、それじゃあ行こうか(飛鳥の手を引き)

行徳 飛鳥 : …おう、ダーリン(手を握り返す)

KP : 待っているうちに空間が閉まってしまえば脱出のチャンスはなくなるかもしれない。

KP : あなたたちは空間に身体を躍らせた。奇妙な感覚に思わず目を瞑る。くら、と目眩がした。 MP-1、正気度-1。

system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 54 → 53 MP : 12 → 11
system : [ 行徳 飛鳥 ] SAN : 65 → 64 MP : 14 → 13

美術館


KP : 目を開けるとそこは、先ほど見た通り美術館の中だった。電気は消されており、ひどく暗い。 ただ部屋に繋がったままの空間の穴から漏れる光がなんとか視界を確保してくれていた。

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 36 > 成功

KP : 非常灯も消されているようだ。もしかするとブレーカーごと落とされているのかもしれない。監視カメラにも期待できそうにないが、今の状況ではかえって好都合かもしれない。

物部 雲雀 : これなら警備員にみつかる心配も無さそうだな、さてアイツを探すとするか

行徳 飛鳥 : そうだな…夜の美術館って何か不気味だし…はやくどうにかしようぜ

物部 雲雀 : ん、怖いのか?

行徳 飛鳥 : 不気味って言っただけだよ…俺幽霊は信じないタイプだし

物部 雲雀 : そうか、残念(先に進む)

行徳 飛鳥 : え、怖がりな方が良かったのか?ダーリン!ちょ、一人で進むなよ…!(ついてく)

KP : 暗い空間に視線を滑らせていると、僅かに光が漏れている扉がある。クロマが最後まで閉め切らなかったのかもしれない。

物部 雲雀 : …あからさまにここを通りましたという形跡があるな。入ってみよう

行徳 飛鳥 : 了解、どこでもついてくぜ

KP : 壁を伝いながら近づくとやはり光が漏れている。扉を開いた先、そこは廊下だった。 天窓から差し込む日光が灯りの付いてない廊下を明るく照らしている。そして廊下の奥、金色の髪が輝いている。

KP : 追ってきたあなたたちを見て、クロマは不敵に笑った。

クロマ : まさかここまで私を追ってくるとはね...

物部 雲雀 : いやまあ、流れ的に追いかけるだろ

クロマ : …よろしい!その努力に免じて聞きたいことがあれば答えてあげよう!この!私が!なに、 冥土の土産、というやつさ

物部 雲雀 : …火の元は何処にありますか?

クロマ : ……はっは…急に何を聞くかと思えば…

クロマ : あのアパートにはない、火器厳禁だからな

物部 雲雀 : まあ素直に教えるわけないだろうな。…単刀直入に聞くが、俺をラーン・テゴスの生贄にしてそれに相応しい器にするためにお前は飛鳥を洗脳したということで間違いないか

クロマ : …(ニコッと笑う)

物部 雲雀 : ……図星か

行徳 飛鳥 : …ん?どういう事だそれ

物部 雲雀 : お前は気にせんでいい、いやまあ素面のお前でもちょっとやりそうで怖いんだけど

物部 雲雀 : まあ、それは置いといて、ここまで追い詰められたお前はどうするつもりなんだ?大事な生贄をこのままみすみす逃すつもりもないだろう

クロマ : あ、あ、当たり前だろう……まあ、正直ここで会うのは想定外だが

クロマ : そもそもだ。君にだってわかるはずだ。我が神に身を捧げることのすばらしさを。そっちの彼も、喜んで君に血を捧げていただろう?

クロマ : 愛は美しい。他者への献身など、その中でもとりわけ素晴らしいものさ。君は彼の献身を否定するのか?

物部 雲雀 : 正直、お前の神など知らん。世間的に見て献身というものは確かに素晴らしいものだと思うが、当人がそれを望んでいるかは話が別だ

行徳 飛鳥 : ……ん?俺は雲雀に捧げたいけど…

物部 雲雀 : はぁ…いい加減にしなさい、たとえ洗脳されていようがお前の気持ちは嬉しいが今は少し静かにしていろ…

行徳 飛鳥 : ……はーい

物部 雲雀 : …先ほど彼の献身を否定するか聞いたな?それについては否定も肯定もしない。…ただ、それで傷つくのを俺は望まない、それだけだ

クロマ : …そうか、君も考えはよく分かった

クロマ : それならば!ここが君の終わりの場所だ。予定を早め、今日のうちに君達を神に捧げてしまおう!!

KP : パチン!とクロマが指を鳴らす。と、同時に彼の背後の扉が勢いよく開き、石像のようなものがカサカサと地面を這い現れた。あなたはそれに見覚えがある。そう、昨日テレビで見た呪いの像である。クロマに操られているらしい。

KP : 呪いの像たちはキシャー!とどこから発しているか分からない声をあげてあなたたちへ襲いかかってくる。

KP : 回避を振ってください

物部 雲雀 : CCB<=60 【回避】 (1D100<=60) > 77 > 失敗
行徳 飛鳥 : CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 72 > 失敗

KP : 避けるが、量が多い。避けきれなかった一体が脛に当たる。HP-1。

system : [ 物部 雲雀 ] HP : 15 → 14
system : [ 行徳 飛鳥 ] HP : 12 → 11

物部 雲雀 : …う、弁慶の泣き所……ッ、…

行徳 飛鳥 : …いった…ってあれ?そうでもない気がする…

KP : 石像らしい、重い衝撃にあなたの口からは思わず呻き声が漏れる。 ......しかし、ふと想像よりずっと衝撃が軽いことに気がつくだろう。隣でも飛鳥が不思議そうな顔をしている。

KP : そう、今のあなたは生贄として、血を啜り体力を貯める特性を有している。現在まで数度飛鳥から血液を吸い取ったため、その分CONが増加している。HPもそれに応じ増加する。

KP : あなたたちに石像は絶えず攻撃を続けているが、この調子なら無視して先に進めるだろう。 ずんずんと廊下を進むあなたたちに、クロマは顔を引き攣らせる。

クロマ : そ、そうだった…!!

クロマ : ええい、私は天才なんだこんなことで負けてたまるか...!!!

KP : そのまま彼は呪いの像が出てきた部屋に逃げ込む。何をするのかわからないが、ロクなことではないだろう。

物部 雲雀 : …はぁ、…追いかけよう、行くぞ飛鳥

行徳 飛鳥 : おっけ!俺役に立つから見捨てるなよ雲雀

物部 雲雀 : …端から見捨てる選択肢はねぇよ

行徳 飛鳥 : …え、今なんて

物部 雲雀 : 早く行くぞ(追いかける)

最終戦


KP : あなたたちが追って部屋に入ると、さらに奥の扉が開いている。近くの机にはランタンがあるだろう。中で炎が揺らめいているのが見えた。

KP : そして間髪入れずに奥の扉から勢いよく台車を押したクロマが現れる。台車の上には大きな何かがあり白い布をかけられている。

クロマ : あーーーっはっは、ばかめ!これでお前らの負けだ!!さっさとその身を我が神に捧げるんだな!!

KP : 高笑いをしながら、彼は白い布を取り去った。

KP : そこにあったのは、おぞましい彫像だった。否、それは彫像に見えるだけの、生きている存在なのだろう。それは眠っているだけだった。

KP : 球体に似た胴体に、6 本の鋭いかぎ爪がついた足。また、長くおぞましい口のような器官。 ガラスケースの中にありながら、その存在はあまりにも恐ろしく、非現実的だった。

KP : 冬眠中のラーン=テゴスを目撃したことにより、SANC 1d4/1d10

物部 雲雀 : 1d100<=53 【SAN値チェック】 (1D100<=53) > 47 > 成功
物部 雲雀 : 1d4 (1D4) > 1
system : [ 物部 雲雀 ] SAN : 53 → 52

行徳 飛鳥 : 1d100<=64 【SAN値チェック】 (1D100<=64) > 71 > 失敗
行徳 飛鳥 : 1d10 (1D10) > 10
system : [ 行徳 飛鳥 ] SAN : 64 → 54

KP :一時的発狂処理のためアイデアを振ってください

行徳 飛鳥 : CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 74 > 失敗

KP :飛鳥は不定の狂気に陥る。1d10を振ってください

行徳 飛鳥 : 1d10 (1D10) > 4

KP :不定の狂気【奇妙な性的嗜好】を発症
雲雀に血を捧げる事に対し異常な性的興奮を示すとする

行徳 飛鳥 : ……ひば、ひばり…

物部 雲雀 : …どうした、飛鳥

行徳 飛鳥 : ……俺の血本当にいらない?

物部 雲雀 : いらんが

行徳 飛鳥 : 何でだよ、嬉しそうに飲んでただろ…なあ、もう1回飲んでくれ、どこでもいいからほら

物部 雲雀 : ……

行徳 飛鳥 : な、腹減ってるだろ?俺、お前に腹いっぱいになってほしくて…俺の血飲んでくれよ、な、お願い(襟元を掴んで寄せる)

物部 雲雀 : CCB<=70 【精神分析】 (1D100<=70) > 65 > 成功

物部 雲雀 : …はぁ……

物部 雲雀 : …、(飛鳥の胸倉を掴んで口づける)

行徳 飛鳥 : ……え、あれ…

行徳 飛鳥 : ………わ、お前…なに、キス、したのか?

物部 雲雀 : …今はこれで我慢してろ、腹はまだ減ってない

行徳 飛鳥 : …ふーん、1回だけ?何ならもっとしてくれよダーリン?今度は激しいやつでもいいぜ

物部 雲雀 : 我慢しろって言ってるだろ、行儀良く待てないならご褒美は無しだ。わかったな?

行徳 飛鳥 : ………わん。いい子にしてるからご褒美くれよな

物部 雲雀 : 良い子だ、今は現状をどうにかするぞ

KP : 高笑いを続けるクロマはそのままランタンを近くに置き、両手でガラスケースを開けにかかる。ガラスケースが開けられれば、即座に自分たちはかの神に食われてしまうと思うだろう。

KP : アイデアが振れます

物部 雲雀 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 22 > 成功

KP : 先ほど見つけたメモを思い出す。クロマを止めるか、自分が生贄状態でなくなれば、生贄を回避できるかもしれない。目の前にはおあつらえ向きにランタンがある。なんとも割れやすそうなガラスだ。

対処法は二通り ※PLへの公開可能
1.クロマを物理的に倒す。猶予は 1d3+3 ラウンド。ただしクロマも肉体の保護の呪文を使用。

2.ランタンを元の部屋に投げ込む。DEX7 との対抗を 1d3+3 回振り、回数により投擲もしくは幸運の判定の数値が変わる。

(2:逃走を選択)
KP : あなたはランタンを持ち駆け出した。通ってきた廊下を今度は逆に戻っていく。背後からは台車を押したクロマが追いかけてくる。

KP : クロマ(台車付き)の DEX7 との対抗を 1d3+3 回振ってください。

物部 雲雀 : 1d3+3 (1D3+3) > 2[2]+3 > 5

KP : 対抗ロールは5回振れます

物部 雲雀 : rep5 ccb<=75 #1 (1D100<=75) > 98 > 致命的失敗
#2 (1D100<=75) > 11 > スペシャル
#3 (1D100<=75) > 43 > 成功
#4 (1D100<=75) > 90 > 失敗
#5 (1D100<=75) > 56 > 成功

KP :(3回成功にて投擲は自動成功)

KP : あなたはクロマを振り切り、元いた場所まで戻ってくる。そこには未だ空間がぽっかりと開 いており、部屋の中央には宝石が輝いている。

KP : ランタンを投げ入れれば、パリンと派手な音とともに床に叩きつけられた。そのまま火炎瓶の要領で即座に炎が燃え上がる。

KP : 部屋には灯油がまかれている。炎はあっという間に火力を増すだろう。なかなかどうして、 燃料というものの凄さを目の当たりにすることとなる。

KP : 火は部屋にある本や紙を糧としてさらに大きくなり、やがては宝石も飲み込んでいく。 この大きな火は最終的に、あのアパートを飲み込むのかもしれなかった。それ見ていうちに、 あなたはふと体に満ちていた力が無くなっているのに気づく。

クロマ : …あぁ…そんな…私の計画が

物部 雲雀 : CCB<=70 【組み付き】 (1D100<=70) > 70 > 成功

クロマ : いたたた!な、なにをするんだ!!

物部 雲雀 : …対象を拘束、飛鳥なんか縛るもん持ってきて

行徳 飛鳥 : おーさすが雲雀…何かあるかな?太いけどこのロープでいい?

物部 雲雀 : 上出来です。(クロマを縛る)

クロマ : ……ああ。我が神よ…

物部 雲雀 : 才能はあるからお前はもっと別のところで頑張った方がいいよ

クロマ : …ああ、そうか!そうだな!!

KP : クロマの指がパチン、と鳴らされる。瞬きの後、縛られていたはずのクロマは姿を消し、太いロープだけが残っていた。

クロマ : まださ。私は絶対諦めない。必ずいつか、ラーン=テゴス様の復活を。......またお迎えにあがります、我が神よ

KP : 美術館に声が響き渡り、彼の高笑いだけが耳に残った。

KP : 空間の向こうでは相変わらず炎が舐めるように部屋全体に広がっている。どうやら火の粉はこちら側に来ないようだったが、なんとなく暖かい気がした。

KP : しかし目の前の空間は徐々に閉じかけている。そのうちここは燃え盛るアパートとは断絶されるのだろう。

KP : 隣に立つ飛鳥はぼんやりと炎を見つめている。

行徳 飛鳥 : …すごい燃えてるな。火って綺麗だよな…って放火しといてこんな事言っちゃなんだけどさ

KP : その声はいつもよりも、甘く優しい。未だあなたへの愛は、洗脳は、解けていないらしかった。

物部 雲雀 : ……そうだな(飛鳥の目前で手を打ち鳴らす)

KP : あなたは彼の前で手を叩く。空間の向こう側で何かが小さく爆ぜる音を BGM にして、パンッと乾いた音が静かな美術館に響いた。

KP : あなたは彼の洗脳を解いた。もともとの関係が気に入っていたのかもしれないし、もしくはとびきり優しい彼はどうにも自分にはむず痒かったのかもしれない。それとも、傷つき続ける彼が見ていられなくて、か。

KP : 自己愛と他者愛のどちらにせよ、あのアパートで見た彼の愛は、誰かが言ったようにひどく暴力的過ぎたのは確かだったのだ。

行徳 飛鳥 : …あれ、俺…

物部 雲雀 : …ようやく元に戻ったか、気分はどうだ

行徳 飛鳥 : …え、雲雀?何してんだ…ってここ美術館か?

物部 雲雀 : ああ、そうみたいだ。俺も気づいたらここにいた

行徳 飛鳥 : はは、何だそれ。不思議すぎるだろ

物部 雲雀 : そうだな、どうも妙な事に巻き込まれたようだが。いずれにしてもこのままでは俺たちは不法侵入で捕まるだろう、早く逃げたほうがいい

行徳 飛鳥 : え、それは嫌だな…妹達に顔向けできなくなる…

物部 雲雀 : わかったなら早く逃げるぞ、足元に気をつけろ

行徳 飛鳥 : 了解、…って雲雀、何か疲れてないか?大丈夫か?

物部 雲雀 : この顔はデフォルトだから気にするな。………なあ飛鳥

行徳 飛鳥 : ん?どうした?あ、もしかしてどっか痛いのか?見せてみろ、怪我してるかも…

物部 雲雀 : 気にすんなって、…はぁ、話を聞け

物部 雲雀 : ………俺、腹減った

行徳 飛鳥 : お、本当か!珍しいな、何が食いたい?何でも作るぜ!

物部 雲雀 : …うん、お前はそれでいいよ。…そうだな、……揚げ出し豆腐

行徳 飛鳥 : お前好きだな、揚げ出し豆腐!ちゃんと肉も食えよ?栄養バランスも大事だからな?

物部 雲雀 : わかってる、そこはお前が考えてくれ。……ふふ…やってくれるでしょ、飛鳥?

行徳 飛鳥 : 当たり前だろ、栄養管理までが料理の基本だからな。デザートはフルーツにして…(ぶつぶつ)

物部 雲雀 : ……よし(小声)

KP : さて、その後あなたたちは無事電気が落ちたままの美術館から脱出し、日常へと戻ることになる。

KP : ニュースでは閉館期間の間に呪いの像が勝手に動いたとアナウンサーが報じていたが、犯人は見つかないらしい。盗まれたものはなく予定通り特別展は開催されるようだ。

KP : 呪いの人形が動いたというのもあり、特別展は大きな注目を集めているらしかった。 その展示物の中に本物の神が紛れ込んでいるなんてことは、きっとあなたたちぐらいしか知らない。


KP : エンド A-1「ハッピーノーマル・インザファイヤ」 両生還


生還報酬:正気度回復 1d10
KPC の洗脳を解いた:正気度回復 1d3
【バカでもわかる ラーン=テゴスさま】を読んだ:神話技能+1d3
宝石を破壊した:PC のみ CON+1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?