地震を震災にしないために(1)
(写真は2011年の近所のもの)
8月8日19時15分に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。
解除されたとしても、今後とも注意を怠ることはできません。
私もM0.0(エムゼロゼロ)と名乗っているからには、いつも地震のことは頭の隅に置いています。
緊急でまとめ切れてはいないとは思いますが、この機会に常々気になっている注意すべきことをお伝えしておきたいと思います。
もちろん私は防災の専門家ではありませんし、誤解している点も多々あるかとは思いますが、沈黙しているよりは良い、と考えて投稿することにしました。
必要以上に騒ぎ立てることは良くありませんが、
よりよく対処できる方法を考えてみる機会にはなると思います。
できれば杞憂に終わって欲しい気持ちです。
今回もかなりの長文になってしまいました。
一本の記事にしようと思っていたのですが、
1万字を超えたのでいくつかに分割することにしました。
適当に読み飛ばして頂ければと思います。
・身近な品から
一般に防災グッズとして取り上げられている品物以外のものです。
費用も手間もかからず、簡単にできることが重要だと考えています。
現在の防災グッズを揃えるのに、どれだけの費用と手間がかかることか…。
注目されると、すぐに買占め・品薄が起きるようです。
本当に防災の観点から考えられているのかと疑問に思ってしまいます。
広く皆に行き渡るというのも、安心感を含めて防災の一つだと思います。
・キーホルダ型LED懐中電灯
電気店で購入すること。価格は1000円前後からあります。
購入は疑問点が何でも聞ける店舗であることが重要です。
私が使っているのは、電池蓋とスイッチが共用になっている単純な造りのものです。
購入時に店員さんに「スイッチってどれ?」と聞いた位のものです。
ですから故障しやすいボタンはありません。
充電式ではなく、単4乾電池1本のものが軽量で維持が簡単です。
私が所持使用しているものは電池なしで18g、込みで29.5g。
ボタン電池のものは電池の種類も多く高価で、入手時に型番を覚えていないといけないので簡単ではありません。
キーホルダー型になっているので、常日頃持ち歩くことが苦になりません。
災害時だけでなく、あると便利な場面は多く、何かと役に立つと思います。
短所としては、電池の確認を時々しておかないと暗くて役に立たないことと、消し忘れて服の中から光が漏れていることがある、という位だと思います。
奥の電池抑えのコイルがつぶれてくると、接触が足りずに点灯が弱くなることがあります。この場合には先の細いラジオペンチで、コイルの先端を軽く引っ張ってやれば直ります。力を入れすぎると外れる恐れがあるので、そっとやるのがコツになります。
100円均一のものはいけません。
本体が安いだけで、ボタン電池使用で必要数も多く、スイッチも故障しやすいボタン式、後で費用がかかり面倒です。
使用方法の説明も、日本製ではなかったりと判り難いものが多いです。
・ガラスという厄介者
ガラスに関しての注意喚起は、直接の致命傷の原因にはならないために、放置されているような気がするのです。特に室内に割れたガラスが散乱した場合の処置は、非常に危険で厄介なものとなります。
子供のころは、窓ガラスなどに貼られた大きなステンドグラスのようなシールが不思議で仕方なかったのですが、成人して大分経ってから、あれは「ガラスが割れた時の、破片の飛散防止のため」だと気付きました。現在でも時々目にすることがあります。
これだけ災害の多い日本で、いつになってもガラスの心配から抜け出せないのはどういうことでしょうか?
防犯の観点から簡単に割れないようになっている、というのは判りますが、割れた場合の破片の形状をもう少し安全な形にできないものかと考えてしまいます。
・枕元にスリッパ
地震後の室内を素足で歩かないためのもの。
自宅内のガラスの破片等、散乱物に対応するためのものです。
スリッパに関しては、避難所で使うことしか語られていないようなのですが、現在のガラス製品を多用した住居内にあっては、ガラスの破片が散乱していては何もできません。
特に物持ちのよい、品物が数多くあるお宅では必需品と思われます。
洋間で寝起きされている方は普通にスリッパは使われていると思いますが、
和室中心の方には特に注意して頂きたいものです。
ガラス対策用なので、できれば爪先まで覆われるものが欲しい所です。数は安全を考えると粉砕物などに汚染されて交換する必要もありそうなので、可能であれば多めに用意しておきたいものです。
重量物を扱う工場などでは、足の上に鉄の塊などを落としても足を傷めることのないように、甲の部分の中に鉄板を入れて補強してある「安全靴」が使用されます。
安全靴であれば物を動かすときに蹴り込むこともでき、より動かし安くなると思います。
ただし今回の目的では、迅速な着脱が一番重要なので、厳密な「安全靴」ではなく「セーフティーシューズ」が良いと思います。
実際に重さや硬さを確認して、素足でも履きやすく違和感のないものが良いでしょう。家に一足あると心強いかと思います。
一家の大黒柱の方であれば、ゴム長かセーフティーシューズを枕元に用意しておく選択もあるかと思います。
子供さんにはゴム長、普段使いのものをよく洗って、置いておけば良いでしょう。
ガラスは部屋の間の引き戸、本棚、茶箪笥、飾り棚、照明器具など、思いのほか多くのものに使われていて、陶磁器や硬質プラスチックの破片のことなども併せて考えると準備をしておきたいものです。
・手袋
併せて手袋もいくつかあった方が良いと思います。
通常の軍手だけでは心許ないので、特に山に行かれる方などには私も 50 年愛用しているモンベル・ノーメックスグローブをお勧めします。
これは消防士の服を作る繊維で織られているので、摩擦や火に強いという特性があります。
燃えている薪も瞬間的に持てます。
指先の縫製がやや弱いので、指先を使ってゴリゴリするようなことには向きません。
手のひらを中心に使うようであれば問題はありません。
ゴミなども付着し難く、使い勝手は軍手とは雲泥の差があります。
使用していれば汚れてくるのは仕方ありませんが…。
極端な話、軍手は使い捨て覚悟なのです、一度きりの使用しか望めません。
また軍手の代用品や上級品として考えると、使い方を誤ります。
この状況でノーメックスを使うのはもったいない、というのが判ってくれば、効率良い使い分けをして長持ちさせる、ということができるようになってきます。
炊事用とありますが、意図的にぬらさない方が良いと思います。
サイズはSMLの3種があったと思います(現在Mは欠品?)。上はLのページです。
・ゴミサワデー
防災グッズの関係を見ていると、トイレ関係の困りごとが多く出ていたので一つ紹介しておきます。
コロナ時のトイレットペーパー不足の時にも思ったのですが、このスプレータイプのものはかなり強力で消臭には重宝すると思います。他の形式の物は残念ながら香料が NG です。
猫を飼っていた時に、使用済みの猫砂にスプレーして小袋に入れておくことで、ゴミ出しの日までまったく臭いが気になりませんでした。
雄猫の臭い付けも、確実に場所を確認してこれをスプレーすれば一発です。
道で犬のフンを踏んだ時にも、最初にこれをスプレーしてから楊枝などで細かい所まで掻き取ることで、複雑な靴底の運動靴でも簡単に復活してくれます。
ただ拭くだけ洗うだけでは落ちない臭いがすぐ取れますから、靴を捨てることはなくなります。
運動靴も高価ですから…。
トイレットペーパーを使えない場合に、代替としてペーパータオルを利用して、これをスプレーしビニール袋に密封しておく、ということも可能だと考えます。
量的に人間のものに適当かはわからないので、一度購入して確認してみることをお勧めします。
元々は生ゴミ臭を消すためのものなので、本来の用途はもちろん、他の用途にも転用できると思います。
今回はここまでになります。
次回は外出時のことを考えてみたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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