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Kobayashi mu
2022年12月20日 20:13
風に向かって、必死に、自転車を漕いでいる。正直、歩いた方がはやそうだけれど、降りるもんか、と意固地にもなっている。 日差しがあり、気温もさほど低くはないが、冷たい風が容赦なく、体温を奪っていく。鼻が冷たい。手先足先が、かじかんでくる。 時刻は16時。日は傾き、真横から照らされているように、眩しい。風をさえぎるものはなく、田んぼと畑が広がっている。 稲刈りの終わった田の刈り取った稲の根