2019年大喜利振り返り

2018年にやったことを規模を縮小して今年もやります。


まず今年参加した大会など順位付きの会と成績を列挙すると

・大喜利天下一武道会東京予選1 1回戦2位突破→2回戦3位敗退
・冬季杯 準決勝B敗退
・地獄大喜利~龍~ 予選突破→本選2回戦(1試合目)敗退
・答龍門 ベスト4
・EOT第4章(with ジョンソンともゆき「ぽまいら」) 予選後半8位→決勝ベスト8
・四季杯プレーオフ 敗者復活勝ち上がり→敗退
・大喜利順位杯 3位
・戦2019(with 虎猫・ぺるとも・ジョンソンともゆき「始めの一歩」) 優勝
・大喜利千景3on3(with 店長・タルタルソース「ココア」) 1回戦敗退→敗者復活2回戦敗退
・春季杯(with OGAKUZUZ「インテリペニバン条約」) 予選ブロック敗退
・喜利べロス EOT3位 T-OST3位(予選突破) 名人戦13位 → 優勝
・喜利べロス足喜利 2位
・1500 印象14位 加点12位
・夏季杯 優勝
・喜利べロス3 EOT8位 T-OST10位 名人戦0点19位 
・喜利べロス3足喜利 優勝
・EOT第5章 予選後半4位→決勝ベスト8
・大喜利秋季杯 17位
・秋のなんでもない大喜利会(天下一修行会形式) 車座1位タイ(おせわがかり) 決勝3位
・Free Style Oogiri Dungeon チャレンジ権獲得→1回戦敗退

です。多ぇ~(おぇ~)。別にメモしてたとかじゃないので自分のツイート見返して並べて結果調べるのに結構時間かかりました。天下一とかかなり昔のことだと思ってたけど今年のことなんですね。生大喜利始めたのが去年の4月なんで自分の大喜利歴の前半の出来事ではあるから体感としてかなり昔のことっていうのは間違ってないんだろうけど。

全体的に見た時の2018年と比べてかなり成績良くて成長を感じます。去年優勝したのは秋ごろやった鴨川形式ミニトーナメントの1回で、一方今年は大会では戦・喜利ベロス・夏季杯で優勝していて、2018年は小さい会とかミニコーナーとかで1位を取ったこともなかったので、単純に優勝回数がかなり増えてていい感じですね。優勝以外にもEOT4位→ベスト8とかそういう上の方に食い込めているのが増えていて、2018年はすごい調子いい時でも地獄大喜利と超加点の準決勝進出がいいところだったし、優勝に限らず上位食い込みという点でもいい感じですね。あと上位食い込みだけじゃなくて下位になることも減ってきていて、例えば去年だと秋季杯とかビリ3ぐらいだったり天下一修行会も3点だけだったり天下一練習会もカスカスだったりしたんですけど、今年は千景3on3で個人的にまあまあダメだったのと喜利ベロス3の名人戦ルールで0点だった以外はそんなに下位になっていなくて、体感的には調子悪くてもその会の間に何とか持ち直したりできていて、最低レベルの底上げという点でも成長を感じています。ランダム性もかなりあるしちゃんとした客観的な基準も存在しないし成長の方法論も定まっていないような競技なのに結果を見た時にこんなに全面的に成長してることあるんだ。

結果じゃなくて自分の感覚に基づいた振り返りをすると、短時間でお題を掘る能力・どういう感じの回答が今ウケやすいかを考えてそれに合った回答を作る能力・最低限の面白を回答の中にねじ込む能力が伸びたように感じていて、一方お題から離れた面白を持ってくる力と要素を掛け合わせる能力とかは去年と比べてそんなに変わっていないかなあと思います。伸びたように感じてる能力は自分でそういうのができるようになりたいと思ってやってたことで、あんま伸びてないと思っている能力は特にそういうことできるようになりたいと継続的に思ってはなかったことなので、意識してやることで能力が伸びるのか自分の努力は報われるはずだと思い込んで都合のいい振り返りをしているだけなのかはわかんないですが、とりあえず自分でできるようになりたいなと思ってやってきたものはある程度できるようになったと感じているので、気持ちの上ではいい感じです。

自分の大喜利の質の変遷を考えると、以前よりも場を見て回答することができるようになったというのに関連して、回答の種類をある程度意図的に使い分けられるようになったというのが一番大きいかなと思います。回答の種類って言ってもスーパーフィジカル回答とシックなオシャレ回答が使い分けられるようになったわけではなくて、あくまで自分で無理なく出せる範囲でアホなのに寄せたり世界観系に寄せたり何にも寄せなかったりの配球を考えられるようになったという感じです。戦の決勝で堀さんに勝つために今までと全然違う多答をしたことをきっかけに使い分けの感覚をある程度掴んだところがあって、やっぱり自分の大喜利の成長は基本的に大会とかで偶然うまくいった時にその感覚を掴むという形式をとっていると思います。

2018年は自分の大喜利に個性をつけるにはどうしようみたいなことをちょっと考えていたけれど、今の時点で思うのは無理して個性をつけようとしなくても自分が思いつくある程度深い回答には自分の癖みたいなのが絶対あるからそれをやり通すだけで良いかなって感じです。あからさまな2要素お題の機械的な処理とかじゃない限りお題を掘ったり他所から要素を持ってきたりする過程で自分の今までの積み重ねとか考え方とかが回答に入ってくるので、回答を作る過程で自分を通過さえさせれば特に個性とか意図的に考える必要はないと思っています。これは俺だけじゃなくて他の人についても言えることだとは思うけどそんなにちゃんと検証したわけじゃないので保証はできません。

生大喜利ランクみたいなものをつけるとして、2018年は「下位に淀んではいないし出だしとしてはかなり上々だけど実力として上の層には食い込めていない」というような状況だったんですけど、2019年はまあまあ上の層に食い込めたと思っています。上の層と言っても本当に上位の少人数の層を指しているのではなくて、大会で安定して上位にいたり何度も決勝に出たり大きくウケたりしている層のことを指していて、この層は人数が多いです。多分生大喜利の「ある程度面白くてウケを取れる人は辞めずに続ける」「最近人数が増えている」あたりの特徴がかみ合って最低限ある程度面白い人の人数はかなり多くて、2018年はその多い層に下からちょっとめり込めたっていう感じだったと思うんですけど、2019はその層の中間ぐらいに食い込めたかな&調子よければその層の上位ぐらいに来ることもあるかな、という自己評価です。大会の成績が良くなったというのもあるし、俺ランさんがやってた生大喜利アンケートをきっかけに何人かで生大喜利ランキング上位30人を書きだすみたいなことをやって、そこでの自己評価(20~30位)が他の何人かのランキングの結果と合致していて、ということは実際(大喜利会にアクティブに参加しているアマチュアの中で)30位前後ぐらいということなんじゃないかと思います。とりあえず今のところすごい良いのでは。

これまで成長した話とか強くなった話とかしかしてないんですけど、大喜利始めた直後とかは特に「強くなることとか勝つことより楽しむことが大事」というスタンスをかなり意識してやっていて、それは「せっかく大喜利は楽しいものなのに勝つこととか何かを残すことに気を取られ過ぎて楽しめなくなったらもったいない」という考えによるもので、じゃあ今どうかというと、「大喜利自体が楽しいという事実は絶対的にあるけれどそれとは別に大会は勝った方が楽しいし、大会じゃなくても自由自在に回答考えられた方が楽しい」という風に考えています。まあ勝てなくなったり成長できなくなったりした時のことはその時考えればいいでしょう。ヘラヘラ。勝ち負けつかない会はそれはそれで楽しいし勝ち負けつく会はそれはそれで楽しいし、俺はエンタメ大喜利も競技大喜利もどっちも楽しんでいきたい。

成長とかとちょっと近い話として「大喜利の回答の構造について考えすぎると他の人とか自分の回答の仕掛けがわかってしまって面白くなくなってしまうかもしれない」というようなことを危惧していたころがあったんですけど、この危惧はある程度正しかったなあと思っていて、例えば今自分は単純に2つのありきたりな要素を掛け合わせたところでそこまで面白いと思わないことが多くなっています。ただこれは別に大喜利の構造について積極的に考えなければ回避できることじゃなくて、何度も大喜利を見てたら自然にそうなってしまうものだと思うし、逆に構造について考えているからこそわかる他の人の回答の異質さとか意外なものを見た時の衝撃の大きさとかもあるので、少なくとも今のところはトータルで全然プラスだと思います。

ありがちな要素を使ったオーソドックスな大喜利の面白さをオーソドックスでありがちという理由で低めに見積もっていた時期もあったんですが、秋季杯の「味噌汁規制を求めるデモにありそうなこと」っていうお題に対する冬の鬼さんの「20円プラスすると豚汁のデモになる」っていう回答を見た時に衝撃を受けました。ありがちな要素を使っていようと面白い回答はしっかり面白いので、回答を見るときはフラットに見ることをちゃんと意識した方がいいし、自分が回答を考えるときにある要素をありがちだからという理由だけで捨てる必要もないな、という風に今は考えています。とはいっても単純な要素の大喜利よりももうちょっと深かったりズレたりしてるやつの方が自分でやってて面白いので自分がそういう回答を今後積極的にするようになるかは不明だけど。

あと去年との違いとして「自分より後から始めた人がたくさんいる」ということがあります。これは成長みたいなのを考えるとかなり大きなことで、人が成長していくのを見るのが好きな身としては後から始めた人たちが面白くなったり大会で活躍したりしているのを見るのは楽しいし、一競技者としては自分より後から始めた人が自分より活躍してたりすると普通に「なんだァこいつゥ」と思います。あんまり他人と比べるのも幸せ度が減る原因だと思うし、単純な生大喜利歴よりも今までどれだけ面白に繋がるようなことに触れてきたか/を考えてきたかの方が重要だと思うので歴を気にしすぎるのもいいことだとは思わないですが、せっかく「追うだけの立場→追いつつも追われる立場」という変化があったので、そこらへんも全部ひっくるめて楽しくやっていきたいと思っています。

上に列挙していないけれど思い出深いものとしては荒城の月と24時間大喜利フェスの新月というコーナーに参加したことがあって、そのどちらでもわりといい感じにできたのが良かったです。ライブは何となく苦手意識みたいなのがあるんですけど、荒城の月ではしっかりウケたし、新月はそんなにウケてないところからちゃんと回答を考えてデカいウケる回答を出せたしで、この調子でいろんな温度感の場で自由自在に大喜利ができるようになっていくと幸せ度が高まると考えています。あと新月では自分で出る以外にMCもやることになって、それについてもMCを全くやったことないわりにかなりそつなくできたと思うし、MCならではのウケの取り方みたいなのも2回ぐらい成功したのでいい感じでした。競技としての大喜利も楽しいけどやっぱりエンタメもできてナンボだと思うので来年はそっちの方向もある程度重点的にやっていきたいです。


いくつか印象深い個別の会について振り返りしようかなと思いもしたんですけどそういうのはわりとすでにもう何らかの形で振り返ってるのでここではそのリンクを貼るなどで簡単に触れます。

・大喜利天下一武道会
キャスで振り返ってます。普通に今でも本選いけなかったの悔しいし次があったらしっかり上がりたいな。本選も見に行ったけどレベル高かったしあの時点で本選進出しててもあんまりできることなかったんだろうなとは思います。

・答龍門
noteで振り返ってます。答龍門はそれまでの自分の大喜利の中で一番調子いい時間が持続してて、これで結構感覚を掴んだ感覚があります。記事を見返してみるとお題に沿っているかの判定にかなりこだわっていてなんかむずがゆい感じがします。今の自分の考えとしては、個人的にお題に沿ってるかは結構こだわるけれど観客がどう判断するかの部分はケースバイケースで、かつ観客がどう判断するかは自分が回答を出したときのウケで判断or出す回答でコントロール可能な部分だからそこは自分がうまくやればいいや というようなことをなんとなく思っています。

・戦2019
noteで振り返ってます。このnoteを書いたあと別の大会で何度か優勝してるわけで、自分の力を示せた充足感という点では運要素が少なくて個人で勝ち切った他の大会の方が大きいけれど、優勝した嬉しさという点では戦が一番だな(たぶん今後別の個人戦の大会で優勝してもそうなんだろうな)と思っています。チーム戦は喜びが1人分だけじゃないし、始めの一歩は思い入れのある会だしで、そりゃ嬉しいに決まってるんだよな。今でも自分の大喜利史を思い返して一番嬉しいし、この嬉しさを書き始めるとたくさん書けてしまうのでここらへんでやめておきます。次の戦はどうしようかな。

・大喜利夏季杯
noteで振り返ってます。 youtubeに動画も上がってるのでそれを見ることもできます。簡単に言うと答龍門と同じ感じで調子が良くてその調子を決勝まで(準決勝まで)保って勝ち切れた会で、自分の大喜利の実績として一番強そうなのはこの夏季杯優勝かなあと思います。32人タイマントーナメントという答龍門と同じ形式でちゃんと勝ち切れたのはリベンジ達成みたいになってていいですね。

・足喜利
足喜利は2回やって2位と1位なんですけど、この結果にはどういう感じの回答が今ウケやすいかを考えてそれに合った回答を作る能力が顕著に表れていると思います。足喜利について簡単に説明すると、審査員が3人いて回答に全員手を上げたらそのお題はセーフ、参加者の半数が生き残ったら残りはアウトで残基が1減り、最後まで生き残った人が勝ち というルールです。スピード感がある環境で審査員3人に手を上げさせるためには質の高い回答を出す以外にもその時ちょうどいい回答を出すという方法がたぶんあって、足喜利をやった2回はどっちも後者を意識していい感じになったので後者がいい感じにできてるってことなんだと思います。


生大喜利そのもの以外についての話をすると、ツイキャスがかなり流行っていて、それがかなり楽しいですね。もともと大喜利の人のツイキャスをかなり聞いてるほうではあったんですけど、シャープくんが台風の日に24時間ツイキャスをやったのが完全にターニングポイントになってツイキャスが盛り上がっていて、コメントしたりコラボに上がったりしてワイワイやったり普段はしない話をしたりするのがかなり楽しい。普段一緒に大喜利やってる人たちってお笑いが好きだったり場を面白くしようという気持ちがあったりするので大喜利以外でもおもしろいことができるはずで、今まではそれが発揮される場が大喜利会の後の打ち上げぐらいしかなかったんですけど、その場が増えたのは良いですね。

大喜利会に来る人に同年代が増えたことやツイキャスがある程度きっかけになったのもあって今までより大喜利外での交流が増えていて、この前シャープくんの家でぺるともベランダシャープくんハシリドコロというメンバーでM-1グランプリを見る会を行ったのだけれど、M-1もすごい楽しく見れたしそれ以外の時間もすごい楽しかったしで良かった。ゲラゲラ笑ったり笑わせたりするのは大喜利に限らず幸せ度が高いので今後もかなりやっていきたい。

とは言いつつも俺は大喜利以外では繋がらなかったであろう大喜利のみによって繋がっている関係みたいなのもかなり大事に思っていて、そういう関係が発生することこそが大喜利などエンタメ系趣味のいいところだと考えているので、大喜利関係なくわちゃわちゃやるだけみたいな楽しみもしっかり享受しながらも大喜利会は大喜利会で今まで通りかなり楽しくやっていきたい。


2018年の振り返りは「2019年、ハシリドコロ覚醒編へ…。」という文章で締められてるんですけど、じゃあ実際ハシリドコロ覚醒編だったかというと、「第三の目開眼!」という感じではないにしろ成長はしていて、ハシリドコロのんびり修行編ぐらいの感じだったと思います。2020年のハシリドコロは果たしてどんな章に突入するのでしょうか、今から楽しみですね。


2020年、ハシリドコロ第三宇宙艦隊大戦争編へ…。


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