戦2019で優勝した話

大喜利団体対抗戦である戦2019(いくさ2019)で優勝しました。(大会のルール
いや~優勝ってするんですね、てっきりしないかと

生大喜利に足を踏み入れたのは2018年の4月に行われた始めの一歩という会に参加したのが最初でした。その主催である虎猫さん、経験者という立場で参加していたぺるともさん、自分と同じく初めて生大喜利に参加したジョンソンともゆきさん、この3人と一緒に始めの一歩の代表としてチームを組み、戦に出場しました。結果として予選の「い」ブロックを1位で抜け、準決勝を勝ち上がり、決勝も勝って、優勝しました。優勝だ―やったーという単純な喜びの気持ちももちろんあるんですが、やったーでは表しきれない気持ちがいくつもあり、それを発露していきます。

予選「い」ブロック
 予選は絶対突破したいなと事前に思っていたし、抜けれるだろうとも思っていた。自分が調子いいかとかは事前にはわからないけど、もし自分が最悪でも他のメンバーが何とかしてくれるだろうという信頼というラベルを貼った無責任があった。特にぺるともさんの存在は大きくて、俺はぺるともさんのことを一番面白いと思っているので、ほとんどの大会で強すぎる敵として立ちはだかってくるぺるともさんがチームにいるのは心強かったし、ぺるともと対戦しなきゃいけないのかよと思っている同じブロックの他のチームの気持ちを想像してはあらお気の毒にオホホォというキモオタマダムの気分でいた。実際そのぺるともは2問出て2問とも面白くてうち1問で得点を獲得し、さすがだった。さすがなのよぺるともは。いつも面白くて。いつも通り強すぎたせいでいつも通り敵かと思った。味方だった。ぺるともと同じチームで出場することには悪魔アイルーを使うような高揚感があった。
 昨今のジョンともさんといえば「正統派・安定感・画像お題」という共通認識があって、実際今回も画像お題に対して安定して回答をしてガッツリ票を集めて得点していて、本当にすごいなと思った。生大喜利始めて1年たって何度もいろんな会に参加して初心者っていうのはもう違うと思うけど、同じ時期に始めたから自分より経験があるわけじゃない人が、自分じゃできないことをできるようになっているっていうのがすごい良くて、喜ばしいことでもあるし刺激にもなる。始めの一歩という会で一斉に生大喜利を始めることのいいところはたぶんこれで、いろんなバックグラウンドがありはすれどほとんど生大喜利に関する能力のパラメータがない人たちが同時に成長しながらそれぞれの方向に個性を晶出させていく、その様子を見ることも楽しいし、当事者としてはもっと楽しい。本当にいい会で大喜利を始めていいチームで戦に出場できたと思っている。
 自分の大喜利としては、一問一答で回答を決めあぐねて練り切れていない回答を出してまあまあウケたけど得点にはつながらずお題が流れるというのをやった。この時は調子悪くもよくもないという感覚だった。その後下剋上チャンス入れて残り3問という状況で親番が回ってきて、文章の50を選択して回答者席に座った。後から考えればこの状況で得点できるか他のチームに得点されるかで結果が大きく変わる局面ではあったけど、余計なことを考えず大喜利頑張るぞという気持ちで臨めた。「ラーメンの食レポの正直すぎるコメント」みたいなわりと得意な系統のお題が出て、「思ったより長いな」とか「これおいしいな お金払います」とかを調子よく答えていたらウケて得点もできて、普段通りに大喜利できたのが良かったし、親番での得点はデカいしその得点を以て予選抜けが確定する、というかなりいい仕事ができた。他の人が良いパフォーマンスをしていたのに自分がいいところなくてそのせいでチームが負けてしまう、という2択^3の1/8の状況の場合のみ俺はチーム戦で大きく凹んでしまうんだけど、それを回避できてホッとしたし、本選進出できて嬉しかった。チーム戦だと自分の活躍をかなり喜んでくれる人がいて良い。

準決勝
 準決勝は今まで経験したことのない勝ち抜き戦で、先鋒次鋒副将大将の順番を決める必要があった。まあ普通に考えたら「ジョンとも→ハシリドコロ→ぺるとも→虎猫」が順当で、ぺるともさんは一個前でも一個後ろでもいいのかな~とか思っていたけど、「ハシリドコロさん大将お願いします」と言われて、出順は「虎猫→ジョンとも→ぺるとも→ハシリドコロ」ということになっていた。ちょっと大将とかおいおい俺が大将かよ、と思わなくもないけど、虎猫さんとジョンともさんが何人か削るだろうし削り切れなくてもそのあと出てくるぺるともさんが複数人抜いて俺が出るまでもなく勝てるでしょ、という予想というラベルを貼った楽観視があった。もしぺるともさんが負けたとしてもその時は多分相手も大将が出てるだろうし、一人ぐらいなら予選の時みたいにうまくハマればいけそうだし、んじゃまあ大将でいっか、と気軽にOKした。それで実際壇上に上がって準決勝が始まって、そしたらチームの命運を完全に背負って戦わないといけない立場になるかもしれないということに想像以上に緊張しはじめて、これこの状態で自分に回ってきたらやばいやばいと焦ってウロウロしてたりしたけど、結果としては虎猫さんが1回勝ち、ジョンともさんが1回勝ち、ぺるともさんが2回勝って始めの一歩が勝利した。俺が舞台袖に隠れてやべえやべえ思って歩き回ったり太い配管を眺めたりして心がアワアワしている時間(アワアワアワー)を過ごしていたら決勝進出していた。大将を出さずに勝ったということはチームとしては余裕のある勝利ということになるし、みんなすげーと思った。よくやるよほんと。おもしろいんですようちのチームみんな。丸儲け。チーム戦最高。

決勝
決勝は北摂大喜利会との対戦だった。先鋒の虎猫さんが2人抜きしてチームとしてはかなり好調な出だしだったと思う。虎猫さんはやっぱりすごくて、予選で得点できずにかなり凹んでいたけど、準決勝で1回勝ち、決勝で調子を上げて2人抜きした時にはこのままいくんじゃないかと思うぐらいだった。特に次鋒のダンジョンのTさん戦が記憶に強く残っている。虎猫さんの大喜利が滑稽な光景や人物に直接繋がっていることはあまりなくて、それ故に笑いが取りにくいのだろうと感じることもあるのだけれど、決勝の虎猫さんはそんなこと関係なく、むしろ虎猫さんの大喜利を貫いているからこその、見る人をちょっと感動させるような良さがあった。「はじめ」と書かれたトンネルの回答、ホワイトボードに描くのを見ていた時には何をしようとしているのか全然わからなかったけど、ホワイトボードを返すときには後ろの3人でめちゃくちゃ笑っていた。凄かった。虎猫さんもすごいのよほんと。すごいチームに所属してしまったなこりゃ。トホホ。時系列がグニャっとなる話をするけれど、優勝が決まった時にすごい喜んでいる虎猫さんを見て、虎猫さんを優勝まで連れていけたことがすごい嬉しかったし、こんなに大喜利に対して真剣な人とチームを組めたこと、そもそも始めの一歩で大喜利を始められたのはとても幸福なことだったんだと思った。思ったというかその時はウオーーーとしか思ってなくて、あとから振り返って言語化するとこういう表現になる。ウオーーーと思った。
 時系列を戻して、虎猫さんvs堀さんの話になる。この対戦の虎猫さんも前述の通りにすごかったんだけど、堀さんが凄すぎた。敵チームなのに心を奪われてしまった。ここまで始めの一歩チームのメンバーの話しかしていないけど、どうしても堀さんの話がしたいので今から堀さんの話をします。
 タイガーバームガーデンの堀さんは「モモス」や「うんこ青い炎」という名前でネット大喜利をしている。どちらの名前でも少し浮いているようなちょっと変な回答をたくさんしているので目立つ。短文の回答が主流でウケやすい大喜利プラスでも平気で長い回答をするし、うんこだとかちんちんだとかをずっと使い続けているし。自分はそんな堀さんのネット大喜利の回答が好きで、今一番好きなネット大喜利の人といえば堀さんで、面白いと思うものがたとえウケにくく評価されにくい形式をしたものだとしてもそれを貫き通している姿勢を、参考にしているし尊敬している。参考にしているというか姿勢をパクっているといっても過言ではない。堀さんと明確にコミュニケーションをとったのは2018年の夏に開催された大喜利東海杯の時で、その時に半喜利の回答をとても褒めてくださったのを覚えている。それまで自分はネット大喜利の回答で個性を出そうとしていなくて、半喜利で初めて試験的に異質なことをして中位の順位を獲得し、少人数には評価されてもそこまででもないのか面白いと思うんだけどな、と思っていたところでありえんほど褒めてくださってとても嬉しかった。堀さんはもともと得点を入れてくれていた方なので堀さんが褒めてくれたところで評価してくれる人が増えたわけではないのだが、こんなに良いと思ってくれる人がいるなら少人数にしか評価されないとしてもガンガンやっていこう、と思った。その後も自分はネットでちょいちょい長文回答したりしていて、話は最近に移り、生命の輝きさんと神聖な大木さんのキャスを聞いたり、塩味さんが引き起こした一騒動、その流れで今まで自分のことを評価してるなんて思ってもいなかった人たちからなんか褒められたことを経て、俺も自分の思う面白いことをネット大喜利の回答の中に積極的に入れていこうという気持ちが以前よりさらに強くなり、堀さんへのリスペクトも増していった。ネタボケライフとか、金子杯とか、大喜利プラス世代別対抗戦とか、深夜にプラスやるのとか、そういうのが連続していたところで今回の戦があり、その決勝で、堀さんがうちのチームメンバーを3タテした。始めの一歩チームの先鋒で4タテするかもしれないという勢いだった虎猫さんを副将の立場で迎え撃ち、良質な回答を続ける虎猫さんを、モモスやうんこ青い炎の名前で見たような大喜利でぶっ倒していた。得意な画像お題でかなり面白い回答を出したジョンともさんも同様に倒していた。内輪お題+突っ込み好機という特殊なお題で、回答とツッコミの両方でぺるともさんをぶっ倒していた。優勝が見えてきていた自分のチームが窮地に追い込まれているというのに、今まで生大喜利で見た堀さんの中で一番ノっている堀さんが凄すぎて、会場の空気を堀さんが掌握しているのに魅せられて、ちょっと観客になっていた。堀さんのネット大喜利の積み重ねが、こんな言い方をしたら積み重ねを軽視しすぎているかもしれないけれど、その積み重ねが、生大喜利の大会で、しかもここ一番の重要な場面で結実していて、完全に心を打たれた。対戦相手の自分ですらそうなんだから堀さんをもっとよく知る人や北摂のチームメンバーにとっては感動やら称賛やら尊敬やらで感情がヤバかったと思う。堀さん凄すぎた。予選でも1問1答に2回出て2回とも得点しているし、戦2019のMVPだと思う。あと大喜利だけじゃなくて人柄も温和だし仲良くしてくれるし褒めてくれるしでその点もすごい好き。すごすこ。大喜利ずっと続けてください。
 堀さんが3人抜きして、始めの一歩チームにとっては不利な状況になり、自分の出番が回ってきてしまった。準決勝の時は内心慌ててたけど、決勝では経時的な腹の括れと事象が生じてしまったことによる腹の括れと堀さんがゾーンに入っているのを見て誘発された腹の括れの合算でかなり腹が括れていた。不利な状況で自分が出るのは予想外だったけど、チームメンバーがいることを考えたら簡単に負けられないし、勝つために大喜利をしようと思った。今までは勝つための大喜利をしたことはあんまりなくて、特に最近では「お題を軽視せずお題に対して深く取り組んで自分がある程度満足できる回答を作り上げたうえでその面白さを見ている人に伝える」ということを目標にしていたので、これはかなりの方向転換でかなり新しいことだった。ネットの感じを出している堀さんと戦うことを考えると、勝つためには二つの方法があると判断した。1つ目は自分も堀さんと同様にネットでやるような中~長文の回答を練り上げてそのクオリティで上回ること、2つ目は軽快な回答の連続で笑いの物量で押し切ることだった。席に座って、お題が出た。「令和になることを知らないバカ「○○○」」という内容だった。お題を見た瞬間、1つ目の作戦は無理だから2つ目でいこうと決定し、その方向で回答していった。
 自分が普段大喜利の大会を振り返る時には「どういう方向で思考を巡らせて発想に至りどういう風に回答を作ってどのように回答したか」を説明しているのだけど、今回はそういうことができない。お題が出た瞬間からかなり集中していて、浮かんだ発想が回答になりひたすらにペンを走らせていた。普段は3分だったら3答か4答ぐらいがいいところだけど、今回は6答はしていたと思う。元号の変わり目を前にしたバカのことだけを念頭に置き、回答を続けて、最終的に堀さんに勝つことができた。堀さんの回答はあまり聞けていないので詳しいことはわからないけど、作戦通りにいったんじゃないかと思う。今思うとここで勝てて本当に良かった。その時どう感じたかは覚えていない。かなり集中していたことだけは覚えている。今回はお題のタイプや勝つことのみに重きを置いていたこともあって2つ目の作戦を選択したけれど、単純に堀さんと2人で大喜利するシチュエーションなら絶対に自分の色を存分に出した回答をぶつけ合いたいので、ぜひ機会があったら同じ土俵で戦いたい、ネットでやるのと同じように各々の面白を出し合いたい、そう思っている。かなり思っている。機会があれ。
 北摂の副将である堀さんを倒し、大将戦となった。北摂の大将はとうふ第三軌条さんで、準決勝でも大将をして、チームを決勝に導いていた。とうふさんはちゃんと面白い笑える回答を大量に出せる人で、今こうやって書いてみたらちゃんと面白い笑える回答を大量に出せるなんてことはめちゃくちゃ恐ろしいことなのだけど、北摂と対戦することになってからとうふさんと戦う可能性が一番高いと思っていたので、そんなとうふさんと戦うならどうすればいいかというのは一応事前に考えていた。回答の量で勝つのは普通に考えて無理だし、普通にやっていたら回答の質でも勝つのは難しいし、じっくりと回答を深く練り上げて回答の強度でとうふさんを上回ることを2回ぐらいやるか、もしくはお題の外にある概念をうまく引っ張ってきてちょっと変な面白ワールドを展開するか、の2通りだと思っていた。大将戦でとうふさんを前にしたときに明確にその2通りを思い出していたわけではないけれど、「違和感のあるゲーム機、どんなの?」という意味のお題を見て、お題の外から想像力で引っ張ってくるという方向に舵を切った。なぜその選択をしたかはわからない、おそらく堀さん戦からの流れみたいなものもあったと思う。堀さん戦もそうだけど、とくにとうふさん戦では自分が何かを選択した時の思考や理由をとにかく覚えていない。ゾーンってそういうものなんだと思う。とうふさん戦で出した回答は「普通にプレイしてたら気づかないんですけど、お米がくっつかない」「悪魔城ドラキュラのロゴが液晶の真ん中に大きく出ている」「マスコットキャラクターがEテレのカペリート」「坂の上に置いてある。上ってまでゲームしたいか?」「ピクトチャットでサンタがずっと待機している、おいプレゼントジジイ、商品に手出すな」「教師が気に入っている」のたぶん6答で、今見ても深くて強度がある回答とは言えないし、普段自分がやりたがって指向している大喜利と違うし、見ている人に着いてきてほしいという気も感じられない、こんなに道筋の見えない回答を3分間で6つも持ってきてるのは顧みてみて理解しがたいし、普段の自分を知っている人が見て感じたのとおそらく同じように、大舞台の決勝の大将戦で突然こんな風になるのは我ながらちょっとキショいと思う。だけどこのお題で自分が多答になったのもお題の外から概念を引っ張ってきたのもたぶん間違った判断ではなくて、極度に集中している状態で勝つために最善を判断した結果の選択で、ネット大喜利と生大喜利の違い、相手に対する優位点を作り出して会場の雰囲気を掴みにいって自分の方が面白いと思わせる、こういうのは今まであまり意識してこなかったしやろうとしてもできなかったことなのにそれを本番も本番の今までで一番重要な場面で勝手にやっていた、そういう不思議な時間だった。
 回答時間が終了し、審査員が一斉に札を上げた。赤い札と青い札の数はほぼ同じで、勝敗はどの審査員が選ばれるかに委ねられた。ルーレットが回り、5つの数字が表示され、赤が3枚、青が2枚掲げられていて、勝った。後ろでチームメンバーが喜んでいて、俺も叫んでいた。この瞬間まではどっちが面白いと思ったかという勝負にコイントスとかくじ引きとか運ゲー度が強い要素が関わってくることにはあんまり肯定的ではなかったし、最終的な結果がくじ引きによって直接決まるなら勝ったり負けたりしてもそれってどうよみたいに思っていた部分もあったけど、実際自分がその状況になってみたら全然くじ引きでもめちゃくちゃ嬉しかったな。今考えてみると札の数は北摂の方がちょっと多かった気もするけど、全然胸張って勝ったと思っている。いや~始めの一歩チームの大将として決勝で勝って優勝しました。いやはや。大会の直後は全然実感わかなくて、むしろ決勝での自分の大喜利が意味不明すぎてそっちの咀嚼にばかり時間かけてたんだけど、だんだん実感がわいてきている。戦の優勝、ヤバくないか?しかも決勝の負けたら終わる状況で出て行って2人抜きだし。すご。すごすぎて自分じゃない人かと思った。自分じゃない人だとは思ってません。嘘でした。
 さっき言ったみたいに虎猫さんが喜んでたのがめちゃくちゃ良かったし、あんなに喜んでるぺるともさんも見たことなくて嬉しかったし、ダイバーとかEOTに一緒に出て本選で一緒に負けたジョンともさんと一緒に優勝できたのも嬉しかったし、仲間がいると喜びが増えるって言われてるやつ、ホントです。
 始めの一歩っていう初心者向け大喜利会のチームで優勝できたのも大きなことだと思っていて、生大喜利始めて1年ちょっとでこういうことができるようになったんだぜというのを分かりやすく見せつけられる自己顕示欲的な意味でもそうだし、会としても同じ系列の会に参加した人や今後参加しようとする人にとってのいい刺激になるだろうし、良いですね。なんせ優勝なので。良いに決まっている。なんせね。

大会終わった後いろんな人に声かけてもらったし、褒められたし、打ち上げでも声かけてもらったし、褒められたし、優勝いいなー!優勝最高です。優勝しかない。優勝すると負け終わらないだけじゃなくて優勝もできるからすごい。戦を優勝したという実績はかなりすごいと思うしかなり自分にグッジョブと言っている。

打ち上げでは堀さんと隣の席に座って、二人で今日はゾーンに入れたねという話をしたり、讃え合ったり、ネット大喜利の話をしたりした。今回の堀さんの3タテがネット大喜利とつながっているのは勿論、自分の異常な多答もネット大喜利、特に大喜利プラスやプラスの人たちでやるbigiriから繋がっているものがあって、単純にその場だけの勝利ではなく、今まで楽しくやってきたこと、それを楽しくやってこれた理由でもあるネットの仲間たちとの交流による成長など、ネットの色々があってこその勝利だったと思う。その一方で、ネットのいろいろだけではなく、当たり前だけど始めの一歩という生大喜利での繋がりや、今までときどき考えていた生大喜利での回答の出し方や笑いの起こし方や勝ち方など、ネット大喜利には存在しない概念についての積み重ねがあってこその勝利でもあった。ネット大喜利と生大喜利は強く繋がっている部分もあればそうでない部分もあり、どっちの大喜利もいいなあと思ったしその気持ちはずっと連続していて2日後の今もまだ思っている。あとタイマンの大喜利がやっぱ好きで、回答が埋もれてしまうとか自分以外のところで何かが起こってしまうというのがあまりなく、自分と相手1人のことだけを考えて大喜利をすればいいというのがとても良いなと改めて感じた。その話も堀さんにした。やっぱある程度の長文回答が好きという話も堀さんにした。堀さんとずっと話してたな。

打ち上げのあと一部の人たちと観覧で来ていた坂本ジュリエッタと一緒にカラオケボックスに行って、徹夜して大喜利の話をしたり、大喜利プラスをやったりbigiriをやったりしていた。大喜利の大会に出た後徹夜してみんなでネット大喜利やってるの異様な光景だったけどかなり楽しかった。大喜利好きという軸があっていろんな話できるのはとても楽しい。集まった人たちの中で同じような大喜利をしている人は誰もいなくて、全員個性があって各々のアプローチで面白いものを目指していて、最高かよ、と思った。あとそこで堀さんが開催したゲロカップという7人規模のbigiriの大会で優勝した。2冠となった。

雑な箇条書き感想
・生大喜利2年目はとりあえず何かそれなりの規模の大会で優勝するという目標を立てていたらもう達成してしまった。とはいえまだまだ狙うぜ。
・お題を深く掘るっていう普段のやり方以外にも別のアプローチを持っていないとうまく戦えない場面があるから別のがあってもいいな、というのが最近新たに思っていた自分の大喜利の課題だったんだけど、決勝で謎の扉が勝手に開いて別のアプローチが1つ出来てしまった。とはいえあの場限りのもので今後簡単にできない可能性はあるけど。
・ハシリドコロを初見の人に対して強いところをみせられたのは良かった。普段交流のない関西の大喜利の人やネタの陣に出ていた人々、観覧に来ていた人々に面白いと思われられたのはやってやった感があるし、塩味さんとか坂本ジュリエッタとかネットでデカい口叩いたりブイブイ言わせている人たちに舐められない結果が出せたのはかなりうまいこといったなと思う。
・今回は意図的に他の人の回答を文字起こししていない。自分の決勝での戦い方は完全に生大喜利を指向してやったもので、文字起こしから得られる回答の良さと生大喜利の現場でのその回答の重要度はリンクしないと実感したので、ちょっと今回は意図しないイメージがつかないようにするためしっかり紹介しないことにした。もちろん他の人が文字起こしをすることを否定しているわけではないし、文字起こしして面白い回答は生大喜利でも評価されるべきだと思っているけれど、生大喜利における回答の良さには文字情報以外にも様々なものが効いてくるので、その場での感想と文章を読んでの感想に食い違いが生じないように試験的に具体的な回答はあげないでおいてみた。今後は全然あげていくかも。試験的なもの。
・大会の決勝とか優勝できるかもという場面では今までも勝ちたいと思って臨んでいたけど、今回はチーム戦だったし背負っているものの大きさや自分の重要度がかなり高いということで、今までよりさらに一段上の勝利欲と集中力で大喜利をしたと思う。普段からそこまで思い詰めて大喜利するのがいいことかはわからないけど、一度得た感覚としてかなり貴重なものだと思うし、その上でもとてもいい経験になった。戦を通して3つぐらいのパラメータが成長していると思う。
・決勝の時の自分の大喜利は普段自分が指向しているものとは違うけど、強いて誰かに例えるならちょっと鞘さんっぽくて、もう少し範囲を広げると鉛のような銀さんとかsomaさんとかもまあまあ似ている方向にいて、いろいろやって色々な人の大喜利へのアプローチが真似できるようになるもの楽しそうだなと思った。いろんなアプローチをしていきたい。

総括
戦優勝やったぜ。虎猫さんぺるともさんジョンソンともゆきさんありがとう。生大喜利の人たちもネット大喜利の人たちも今後もよろしくお願いします。今回の異常に集中していた自分を成長で超えるのは簡単じゃないと思うけど、気長に楽しくやっていくぜ できることが増えた方が楽しいぜ

大喜利、たのし~~~!!!

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