大喜利夏季杯2019感想

優勝しました。かなり嬉しいな。3日たった今でも自分が優勝したことと四季杯への出場権を獲得したことを思い出してはンフフってなっている。

登龍門の時とか戦の時みたいに言いたいこととか振り返りたいことがメチャクチャたくさんあるというわけでもないけど、かといって感想反省ツイートを連投するとTLをかなりうめちゃうぐらいの分量はあるだろうし、どうしようかな~と思っているうちにどんどん時間がたって感情が経時的に蒸発していっていて、これはちょっともったいないなと思っていたところ、よく考えたら別にnoteでまとめるときに文字数の下限なんてないじゃんと気づき、今までの感想みたいに10000字以上ちゃんとした文章を書かなきゃいけないみたいなことはないわけだし、ちょっくらここに適当に羅列していこうと思って箇条書きでいきます。大会全体とか他の人のことじゃなくてかなり自分の話が中心になっている。

・夏季杯のルール結構得意っぽい。夏季杯は32人の2分×2問のタイマントーナメントという基本的にシンプルなルールなんだけど、各対戦の1問目は前の対戦の2問目と同じお題というルールがあって、つまり観客として前の対戦を見ている間に自分が次何を出すか考えることができる。これが結構しっくり来ていて、去年の夏季杯も初戦1問目の考えていた回答を出してかなりウケることで実力実績不相応にキルヒホッフさんに勝利することができたし、他の人の回答を聞きながら落ち着いて考える時間がちょっとあるという状況があると自分は面白い回答を思いついたり形を整えたりしやすいのだろうという感じ。2年連続たまたま夏季杯の日に調子よかっただけという可能性もあるけど。この普通よりちょっとだけ長めの時間みたいなのは自分がいいパフォーマンスできている辻喜利とも共通する性質で、持っている物や知っている道筋を使って反射的に回答するでも、いろんなところを好きなようにほじくり返しながらじっくり1週間考えるみたいなのでもなく、ちょっとの時間でお題を掘り進められる速度とその結果として堀った深さがそのまま結果につながりやすいというように自分は感じていて、他の人と比べるとそういうのが得意なんだろうなっていう感じ。

・自分の調子の良さは答龍門の時とだいたい同じ感じで、あの時よりも何が面白いかの線引きがうまくいっている感覚だった。答龍門もタイマントーナメントだし、タイマントーナメントが得意なのかもしれない。あの時はイケイケのぐーがおさんに止められてしまったけど、夏季杯にはぐーがおさんがいなかったので(ぐーがおさんは今いないので)、答龍門の時できるはずだったけどあとちょっとでできなかったことを違うトーナメントでうまく再現できたということになるのかも。でも対戦相手にU-3の制限がない分もっとすごいか。やったー!戦2019の時は普段やってる大喜利と全然違うことをして優勝したけど、夏季杯は「調子のいいハシリドコロ」が最後まで維持できたという感じ。これが俺の大喜利じゃい。

・去年の秋の鴨川形式ミニトーナメントみたいな少人数の会で初めて優勝して、それを受けて2年目の目標はある程度の人数がいる会で優勝することだったんだけど、戦で優勝できてとりあえず達成してかなり嬉しくて、でも戦はチーム戦だから自分の目標としては個人でも勝ちたいなと思っていたら喜利べロスで優勝してかなり嬉しくて、でもこれって強い人がたくさん参加してるわけじゃないからもっと普段成績残してる人がたくさん参加している会で優勝するのが次の目標だなと思っていたら今回夏季杯で優勝できて、なんだこれうまくいきすぎでは?と思っている。2年目の目標を2回も更新した上に4カ月以内に達成できてしまっている。次の目標を更新するかどうかだけど、夏季杯優勝は本当にかなりすごいと自分で思っているので、もう今年は目標達成ということでいいと思う。別に今後の大会で気合い入れないわけじゃないけど、夏季杯優勝はそれだけでエース級に誇れる。あでも四季杯ではいい成績残したいな。

・去年は夏季杯と秋季杯と冬季杯に参加したけれど、夏季杯は2回戦負け、秋季杯は全然ダメ、冬季杯はまあまあいいとこまでいったけど負けてしまった、という結果だった。四季杯はプレーオフに参加したけどめちゃくちゃ仕上がってるかなり良いsomaさんに負けて出場できなかった。その四季杯がかなりすごくて、春季夏季秋季冬季の上位3人と刺客3人とプレーオフ1人が参加したわけだったけど、今まで見た大喜利の大会の中で一番レベルが高くて、見てて楽しかったしすごかったしめちゃくちゃ羨ましかった。当然1回戦から各季節杯の決勝レベルなわけで、そりゃすごいに決まってるわけだけど、それでもやっぱ目の前で見てかなりすごかった。そんな四季杯に、俺が、出れる????やったーーーー!!!!!!! 今年の四季杯出場権確定メンバーは今のところ 鞘・宇多川どどど・パラドクス・ハシリドコロ・ぺるとも・俺のランボルギーニ というラインナップで、他の5つに混ざってハシリドコロの名前があるのかなりすごい。やったー!!!!!

・大喜利の強さっていうのは安定感とかなり近いものだと思っている。もちろん大きい1発を出せることは大事で、中を繰り返すより上を出すほうが盛り上がるし印象に残るというのはそうなんだろうけど、少なくとも自分にとっては上回答というのはわりと確率的に出るものであって、生大喜利始めた初期の段階からたま~に出せていた。巻き起こしうる笑いの上限みたいなのはもうある程度やったら(少なくとも自分は)そんなに変わらなさそうという体感があり、それが確率的に出るものだとするとじゃあ上が出ないときにどうするかというのが問題になってきて、もちろんその確率を上げるという成長アプローチもあるわけだけど、自分はそれよりも下を中にしたり中の下を中の上にしたりというのがいいなと思っている。大きい回答が出せるか出せないかは大事だけど、それが3%で出るか6%で出るかはやってる側としても見てる側としてもあんまり大きな違いだとは感じなくて、じゃあそれよりも大きくない回答のクオリティを底上げした方が見てても面白くやってても気持ちよくできるな、と思うし、大きいのを狙って出すよりも中の上を出せるようにする方が現実的だし、そういう人の方が大会とか連続して何回も勝負するシチュエーションで勝ち続けやすいはず。
 んで自分は実際どうかというと、もちろん調子のムラはあるけれど、答龍門にしろ喜利べロスにしろ夏季杯にしろ、いい成績を残せたときはだいたい回を通して中の上をたくさん出せていたと思う。特に喜利べロスは1つのお題でめちゃくちゃデカいのを出して圧倒したり予選段階で1位になったりすることなく、安定して上位にい続けることで優勝できた。さっきの話をちょっと無碍にするみたいだけど、安定して中の上を出し続けられるときは精神的な余裕からか調子の良さからか上の回答もいつもより少し多めに出せるという体感もあって、この2つのタイマントーナメントではちゃんとデカいのも出せてた。まあトーナメントだと1回負けたら終わりなので相手にデカいのを出されたら自分もデカいのを出さないといけないみたいな運要素が強くなってくるけど、リーグ戦とか予選の総得点が大事になってくるみたいな形式だと、時々大きいのを出すのは前提とした上でやっぱり安定して面白いことが強さだなあと思う。

・夏季杯の具体的な話をしていくにあたって、意外と自分がどんなお題をやったか覚えていないしどのお題が誰との対戦の時だったかちゃんと覚えていないという問題点がある。いつか動画がアップされると思うからその時に確認すればいいことではあると思うけど、やっぱり直後じゃないとモチベもなくなっちゃうし、ぼんやりと書いていこうと思うけどあんまり読んでて意味ないかもしれない。どのお題が誰との対戦かはっきりわかったら書き足すと思います。

・1回戦はvsOGAKUZUZさんで、春季杯でタッグを組んだ相手との対戦だった。春季杯はタッグで予選をやった後準決勝でタッグが戦って勝った方だけ決勝に行けるという人でなしルールの大会なのだけど、自分のペアはそもそも予選で敗退したせいでタッグタイマンが行われず、それが夏季杯の1回戦で実現した形になった。1問目の「リンダリンダ1番「ドブネズミみたいに美しくなりたい」みたいなリンダリンダの8番の歌詞」みたいなお題で、「北海道みたいに4トゲになりたい」とか「昔のことみたいにいろんな人にいろいろ言われたい」といったウケるかウケないか不安定そうな感じの回答でちゃんとウケることができていたので、これ調子いいかも、と思った。2問目はたしか「腹ペコ小学校の算数の問題文」っていうお題で、まあまあの回答をいくつか出したと思う。たぶん1問目のリードがあって勝つことができた。

・2回戦は1回戦でアオリーカさんとかなり盛り上がる勝負をした蛇口捻流さんが対戦相手だった。1問目はなんだったか忘れたけどお互いに結構ウケて互角の戦いだったと思う。2問目が「茶道家を怒らせてください」っていうお題で、お互い大きなウケがなかったところで「せっかくお茶入れたのに全部飲んじゃって。こんなの何もしてないのと一緒だよ」っていう最後の回答がウケて、勝つことができた。夏季杯の2問目で大きくウケたのこのお題ぐらいだったかもしれない。

・3回戦はFANさんが対戦相手で、お題を両方忘れてしまったけど最後の投票ではめちゃくちゃ勝った記憶がある。お題を両方忘れたらどうしようもないよ。FANさんには去年の秋ぐらいの地獄大喜利で負けているので、その雪辱を晴らせたという形になるのか。蛇口捻流を倒した後にFANさんが出てくるというデッサンビームセットはかなり絶望的なんだけどそこを突破できて良かった。この勝利で自分がかなり良い状態だとわかったので四季杯がある程度現実的になってきたなと思った。

・4回戦、つまり準決勝はジャスミンさんが相手で、これもお題を両方忘れてしまったけど最後の投票ではめちゃくちゃ勝った記憶がある。ジャスミンさんはネタツイ界隈と呼ばれている人で生大喜利の経験は全然多くないのに面白くてベスト4まで来ていてかなりすごく、1回戦のデリトマさん戦はかなりレベル高かったし3回戦でパラドクスさん倒したということもあって勢いが凄かった。そんな新進気鋭の人に対してちょうど1年のキャリア差をもってねじ伏せて「お前にはまだ決勝は早いよ」的なことができたのには意地悪な達成感みたいなのがある。あと店長さんのツイキャスとかで雑な会話しかしてなかったから実際に会った時にもめちゃくちゃ雑に話しかけてるんだけど、ジャスミンさんがちょっとがめんどくさそうにし始めてもしばらくの間話しかけるのをやめないことがあって、これ俺ひょっとして嫌われてないかな。

・決勝戦はvsぺるともさんだった。自分と逆側の山ではぺるともさん痙攣さんおせわがかりさんロングスローをする人さんがかなり仕上がってて、特におせわがかりさんの回答の強度が凄かった。決勝の2分2問はそれまでのルールと異なり完全に新しいお題が2つ出るというのはわかっていて、自分は客席で考えられる1問目の出来が良くて勝ち上がってきていたので、それまでの試合で2問目でもかなり強度のある面白回答を出していたおせわがかりさんが決勝に上がってきたら勝てなさそうと思っていたが、おせわがかりさんは準決勝で僅差でぺるともさんに負けてしまい、ぺるともさんと対戦することになった。いやぺるともさんかい。おせわがかりさんじゃなくてぺるともさんだったらオッケーいけるいけるとは全然ならない。この人強すぎる。ただこの時点で四季杯への出場権獲得が確定していたことと、自分もぺるともさんも1問目の調子がよくて勝ち上がってる感じだったし決勝特有のルールも別にそんなに悪い方向に働かないだろうというのと、あとかなり冴えてる状態で大喜利できていた自覚があったのとで、全然変に気負うことなく大喜利できた。この試合もお題を思い出せないけど、試合全体のウケ量的には準決とか3回戦の方が大きかったと思うけど、そんなめちゃくちゃ外すことはなくそれなりにウケて、結果として16-18という僅差でぺるともさんに勝つことができた。マジ?やったー優勝だ!!やってる間の体感的にも投票人数をパッと見た感じでも全然勝ったって確信持てる感じじゃなかったので勝利の喜びの波がドカっと一気に来たわけじゃなかったけど、じわじわと嬉しさは続いていて、今もじわじわと嬉しい。終わった後打ち上げいけなかったのであんまり他の人とその日のことについて話せてないけど、ぺるともさんが今年入って準優勝ばっかりしてるという話を聞いて、参加しただいたいの大会で準優勝していて、優勝できないって文脈の話だったはずだけどそもそも決勝まで負けてない大会が多すぎておかしいよこの人と思ってしまった。すごいことよ。だからこそぺるともに決勝で勝つのもすごいことで、うへへやったったぜと思っている。うへへへ。

・こんなにお題を覚えていないこと今までになくて、うまく集中してお題を短時間で打ち返すことに専念できていたからか、優勝と四季杯出場権獲得の喜びでおバカさんになっちゃったからか、理由はわからないけどまあ動画もあるし改善点がほとんど思いつかないぐらいに良いパフォーマンスが発揮できていたと思うしいいかな、と思っている。

・こうして見ると対戦相手が OGAKUZUZ→蛇口捻流→FAN→ジャスミン→ぺるとも って、この5人に連続で勝ったらクリアっていう企画のルール見たらまあ無理でしょって思うし、我ながらよく勝ったなと思う。あと去年の自分の夏季杯を思い出してみるとジャスミンがここに入ってきてるのやっぱめちゃくちゃすごいな。

・お題忘れたせいで具体的な回答の話がほとんどできていなかったけど1個しておきたいのがあって、「すごい時間をかけて商品が出てくる専門店、"ゆっくりステーキ"について教えてください」みたいなお題に対して「ステーキ注文したら思ったより早く来て、「意外と早く来るんだな~」とか思って食べたんですけど、会計の時に金額を見たら「5円2銭」って書いてあって、あっこれすごい昔の人の注文横取りしちゃった!」っていう回答をして、かなりウケたし自分でも気に入っている。これは1問目のお題だからこの回答は客席で考えて持って行ったやつなんだけど、お題で与えられた世界に対する想像力も回答するときの話の筋とか持ってき方も面白要素も全部うまいことかみ合っていて、客席で思いついたときはしめしめこれあとは言い方気を付けるだけだなと思ったし、実際言い方うまくできたし、答龍門1回戦の滑舌が悪いアイドルのお題の爆ウケ回答と同じかそれを上回る感触で答えられてかなり良かった。こういう全部うまくいってる上質な感じの回答は警備員さんがよくやってるイメージがある。自分が回答を考えるときには別に誰に似せてやるとか考えてないけど後から振り返ると誰かの感じに似てるなみたいに発覚するのは面白くて、こうやっていろんな人の自分になかった良さみたいなのを偶発的な経験とともに体で理解していくのはステップアップ感がすごい強くてかなり楽しい。

・1回戦の振り返りでちょっと触れたけど、調子いい時はだいたいウケるかウケないか不安定そうな回答でちゃんとウケることができる、というのがある。深さがあったりうまいこと言えてたりする回答は自分で客観視しやすいから出す前にある程度ウケが予想できるけど、語感とかちょっとした部分で笑わせたいような回答の場合は自分が面白いと思えることと場が面白いと思うことがどれだけマッチしているかみたいなのが大事で、そこがうまくマッチしていると思いついた面白そうなことが全部ウケて強いっていうのがあって、今回は1回戦に限らず他の試合の他のお題でもうまくマッチしていたと思う。

・画像お題はいまだにうまいアプローチが自分の中で確立されていなくてふわふわとした感じでやっているんだけど、今回は画像お題がなかったのも自分にとって都合が良かった。とはいっても調子のいい状態で画像お題に臨めていたら何か掴めていた可能性もあるしわからないけど。

・これは毎回言ってる気がするけど、自分と同じか後から始めた人が色々成長していくのを見られるのはかなり刺激になっていて、今回ヤバかったおせわがかりさんも、もともと強かったのもあるけどバカバカしい方向の回答をよく出すようになってから急速に強くなっているのを感じるし、今回いなかった他の人たちとか最近見てない人もガンガン成長とか変化を続けてくれよな、と思ってる。若い人間が経験を積んで成長していくのを見るのが好きなの、ジジババが孫を見るときのやつじゃん。自分に成長意欲があるからジジババとはまあ違う部分もあるけど、自分はなんもしてないのに勝手に育っていくのを見るのはノーリスクハイリターンって感じでとても良い。

・みたいなこと言ったけど別に成長とか変化をしてなくても確率的に良い回答が出せてメチャウケできるのというのは大喜利のエンタメとしての素晴らしい性質だと思う。別に成長とか変化とかなくてもお題がいろいろ変われば出てくる答えもいろいろ変わるし、面白がポコポコ軽快に生み出されるのは楽しいね。

まとめ
やったー! お題思い出したり言いたいことできたりしたら追記するかも。

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