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大学に行くのは無駄?今の時代における大学の役割とは?


3月中旬、そろそろ年度が変わる頃になりました。

ふと、1年前までは学生だったことを思い出したので、今の時代における大学の価値とは?というテーマで書いてみました。ご一読いただけると幸いです。



この記事を見ていただいたのは、

"これから大学に行こうか考えている高校生"

"現在、日々の生活にモヤモヤしている大学生"

"自分の大学生活を振り返って悔やんでいる社会人"

でしょうか。


近年、長いことホリエモンをはじめとした有名人が

「大学に行くのはお金と時間の無駄」

「奨学金借りてまでして大学に行く人は理解ができない」

と発言したことで多くの議論がネットでなされていましたね。


本noteでは、今の時代だからこそ大学が提供できる価値について書かせていただきました。(執筆者は都内私大、大学院を卒業)


先に結論から、私が考える今の時代だからこそ大学が提供できる価値とは、

偶然な出会いを最高に楽しめる環境



そもそも大学とは?

大学とは?

Wikipediaによると、

学術研究および教育における高等教育機関である。 日本の現在の学校教育制度では、高等学校もしくは中等教育学校卒業者、通常の課程による12年の特別教育を修了した者、またはこれと同等以上の学力を有する者を対象に専門的な高等教育を行うものとされている

とのことです。


専門的な高等教育を行う教育機関とでもまとめておきましょう。


この言葉の定義によると、なんだか日本の多くの大学は目的を果たしてなさそうですね。

THE世界大学ランキングという調査によると、世界36位に東京大学、京都大学が65位、それ以外のトップ100は全て海外の大学に席巻されています。


今の時代、インターネットを使えば、世界トップレベルのスタンフォード大学やMITの授業を受講することができます。また、MOOCやUdemyといったオンライン教材で世界中どこにいようと専門的な学びを得られることもできます。


これらのデータや情報を見る限り、多くの大学不要論を唱える人の主張には納得せざるを得なくなってきます。


しかし、ここで考えて欲しいのは大学で得られるものは専門的な高等教育だけなのでしょうか。


大学が提供できる価値とは?


私が考える今の時代だからこそ大学に行くべき理由は、

予期せぬ偶然性を最も体感できる環境だからです。


現代では、スマホ一つでどんな情報も一瞬で手に入り、むしろ情報過多な時代に突入しています。


Googleは世界の情報を整理しただけではなく、一人一人にカスタマイズされた情報提供まで行い始めました。


日々あなたが検索するワード、フォローする相手、よく見る記事など様々な変数からアルゴリズムがあなたに最適な情報を表示してくる。


あなたに最適な情報とは、あなたが最もネットに滞在することになる情報。


彼らは、どうやったらあなたが離脱せず、長くそこに居続けているかを考えています。情報提供の最適化はとても革命的なことで、検索コストなどを大幅に下げることで人々のストレスは軽減されました。


Googleは私たちに必要な情報・目的が明確な際に、

最短で必要なコンテンツにアクセスすることを提供してくれました。


逆にいうと、あなたが今まで知らなかった領域の情報は基本的に表示されることはない。

なぜなら、それはあなたをネットから離脱する可能性が高くなってしまうからです。


さあ、大学の話に戻りましょう。

インターネットは、個人の軸や目的が明確な際に最短距離で目的地に到達するための武器を提供してくれるでしょう。

言い換えると、学びたいことが明確な人にとってはとてもパワフルな右腕となるでしょう。無駄な情報をシャットダウンし、学びたいことをどこにいようとも学べる。


しかし、誰しもが学びたいことが明確でしょうか。

高校を卒業する頃に知っている学問の領域はどれだけあるのでしょうか。

判断するために必要な情報の深度はあるのでしょうか。


大学のキャンパスには、

各専門領域の教授、別々の専門を持っている学生が入り混じっています。

時として、考えが全く違う人に出会ったり、自分の知らない専門に情熱を持っている人を知る。

そんな、日々目まぐるしくインタラクティブなコミュニケーションを多様な人とできるのは大学という環境だからなのではないのでしょうか。


確かに、大学は高度な専門教育を受ける場としては、インターネットによって価値を失いつつある。

しかし、それ以上に大学が提供できる価値は大いにある。


偶然な出会いを最高に楽しめる環境が大学


最後に、

大学が不要かどうかは一人一人の目的によります。正直、私の友人でも大学に行った意味がなかったという方も多くいます。

大学という環境をどう捉えて、活用していくかで大きく4~6年後の自分は大きく変わってくると思います。


あなたにとって大学とは?

何のために大学に行くのか?

大学の価値とは何でしょうか?

ぜひ一度考えてみてください。


次回は大学の価値を最大限に生かす方法をご紹介します!

それでは!





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