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狭い部屋(クローゼット)でも快適

吾輩はゲイである。
ゲイであることを周囲の人物に秘匿して生活することを「クローゼットに押し込まれている状態」に例え、そうした状態にあるゲイを「クローゼット」と呼称される。
吾輩はこの説明で言えばクローゼットに属する。
が、別に押し込まれているワケではない。
いやいや、そもそも吾輩は普通の部屋に住んでいる。
人の住居をクローゼットに見間違うだけでなくのたまうなんて、どんなやんごとなき家柄のお方だよ。
失礼なヤツだな。

他人よりも自分に目を向ける

やんごとない方々がどんな豪邸に住んでいるのか気にならないでもないが、やんごとない方々の豪邸よりも吾輩は狭くとも過ごしやすい自宅を気に入っている。
掃除しやすいし、人が生きるのにそんなに広さは必要ないんじゃないだろうか?
上には上がいると言われるように、上を見ればキリがない。
勿論、上を目指して努力することは大事なことだが、それと同じくらい現状を満足して現状に感謝するのは大事なことだと思う。
吾輩は同性愛者として、異性愛者を羨むことはしない。
出来ないことなんていくらでもある。
吾輩は女子校に入学はできないし、今となっては医者になれる可能性もほとんど無い。
ニュースキャスターにもなれないし、アイドルにだってなれない。
スーパーヒーローや新世界の神にもなれないだろう。
できないことなんていくらでもある。
なれないものだっていくらでもある。
それは吾輩の生き方が辿り着いた結果がほとんどだ。
そんなことをリストにして狭いクローゼットのような部屋にひとつひとつ恨みがましく貼り付けていけばそりゃ不自由な生活になっていくだろう。
吾輩は上手く描けたイラストを飾り、ゲームや本を本棚に並べてスキなものやステキなもので部屋を飾っていきたい。

参考
法務省:http://www.moj.go.jp/JINKEN/LGBT/index.html
weddingpark:https://www.weddingpark.net/magazine/97/

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