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【人と向き合う】③境界を踏み越えて人の可能性を潰す人

この文章でのポイントは「越えてはいけない部分」というもの。
この前の②で、魂に寄り添うことができるかどうか、が こちらの言葉が相手に届くかどうかにかかわるということを書いた。


今まで いろいろな場で、生徒とか部下とか、「自分のチームにいる人」が参っていくことが多い人を見てきた。それまで順調だった人が調子を崩したり、仕事に出てこられなくなったりする。これは、心を守るために、そっと奥に引っ込んでいる魂のところまで ぐいぐいと入って行ってしまったパターンではないかと思っている。

その人がリーダーであることで、チームが疲弊していく。元気なのはリーダーだけ。でも、リードしてないからリーダーじゃない、「リーダー的」な人。

1 「リーダー的」な人の共通点がある(いつもそうとは限らないが)


① リーダーの自己主張が、強い
 ビジョンを明確に言葉で語ることや、それに基づいた行動はとても大切なのだけれど、そういうことではなく、なんかこう、自分の存在を示すことに注意が向いている感じ。自分の強さが強く出すぎている。

② 優しくない
 厳しいのがだめなのではない。共感能力が異常なぐらい欠けている。できない人の気持ちがわからない感じ。

③ 競争させるのが好きすぎる
 競い合う、切磋琢磨するのは大事。でも、一対一の戦いをしかけてるのかというくらいになると、チームのビジョンや人を育てる目標からはどんどんかけ離れていく。結果至上主義といおうか。できる人への異常すぎる評価。できない人への冷たさ。そう。人を切り捨てる。

4 リーダーの不安感が異常に強い
 自己主張の激しさは、実は不安感の裏返しだ。だから、優しくなれないし、競争させて、自分の不安を他者に肩代わりさせる。自分の代わりに、他の「できない」人に不安感を背負わせる。

2 安心感を育めるかどうか


要は、安心感をどれだけ育てていけるか。チームで何かをしていくときに、このことは思っているより ずっと大事なことなのだ。小さなミスを早くに発見して、大きなミスが防げるのも、安心感がメンバーの中にあるからこそできること。

安心感がどう育まれるか。これは私の勝手な考えだと思うが、相手にぐいぐい入り込まれないことだと思う。あるいは尊重してもらっているという実感でもいいかもしれない。

3 相手の領域を踏みにじる→相手を参らせる

はじめに「越えてはいけない部分」ということを書いた。
私が苦手なタイプのうち、とりあえず二つを示す。
自分の考えをぐいぐい主張して、私の考えも変えさせようとする人。
それと、私のやっていることを「あなたがそれでいいならいいんじゃない」とだけいう人。
前者が「越えてはいけない部分」を越えて入ってきているのはわかると思う。相手の内面を操作しようとしているから。
後者は、一見相手のことを尊重しているように見えるし、事実そう受け取ってもらえる状況もある。ただし、そこに「私ならそうはしないけどね」という、遠回しな否定を紛れ込ませている場合もあるのだ。こうすることで、相手を不安にさせて、自分を優位な立場に置くやりかたをする人が時にいる。結局相手を不安にさせて、相手の領域をぐちゃっとかき回したりするので、これも結局は越えてはいけない部分を踏み越えてしまっているのだ。

安心感など育めるはずもない。
これまでの学生生活やアルバイト先、職場、などなどいろいろな場所でこういうパターンを何度も目にしてきた。

4 あなたには、相談したくないわって思われていないか

自分の不安感から、相手の領域にぐいぐい踏み込んで、不安領土を拡大していく人。しかも質の悪いことに、本人はそういうことをしている自覚が、ほぼない。なぜ、こんなにチームの人が調子を崩すんだろう、って 本気で思っている。


周りは思っている。「だって、あなたといるとなんだか苦しいんだもの」
リスクがどんどん水面下に沈んでいって 蓄積してしまうのだ。それが表面に出てきたときには、ずいぶん大きな氷山ができあがってしまっている。


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