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運動やスポーツへの関わり方『する・みる・支える・知る』

 運動やスポーツへの関わり方として、すぐに思い浮かぶのは自らが「すること」だろう。大会に参加したりするレベルではなくても、ジョギングやストレッチ体操なども含めれば、多くの人たちが定期的に運動やスポーツをしているに違いない。
 次に思い浮かぶのは、「みること」ではないだろうか。プロ選手の試合から家族が出場する身近な大会まで、そしてテレビのスポーツニュースなども合わせれば、毎日のように何らかのかたちで運動やスポーツを見ているのではないかと思う。
 けれども、「すること」と「みること」が運動やスポーツへの関わり方のすべてではない。近年はこの2つに加えて「支えること」と「知ること」も重視されているのだ。
 たとえば、「小学校学習指導要領解説・体育編」の中には、体育科の目標として次のような記述がある。

小学校においては、運動やスポーツは特性に応じた楽しさや喜びがあることと体力の向上につながっていることに着目するとともに、「すること」だけでなく「みること」、「支えること」、「知ること」など、自己の適性等に応じて、運動やスポーツとの多様な関わり方について考えることを意図している。

「小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説・体育編」平成 29 年 7 月(文部科学省)

 この「する」「みる」「支える」「知る」は、それぞれがバラバラにあるわけではなく、相互に密接な関連をしていると言える。
 たとえばサッカーの場合だと、試合を「みる」側だったサポーターが、「自分でもサッカーをやってみたい」と考え、仲間と一緒にフットサルのチームを結成して「する」側になることもあるだろう。一方、現役を引退した選手が、母校で後輩たちのコーチとして「支える」立場になったりもする。

 ・・・私が「運動やスポーツには様々な関わり方がある」ということを初めて実感したのは、今から16年前の2007年に、ボランティアとして第1回の東京マラソンに参加したときのことだったと思う。

 この大会には、「する」「みる」「支える」「知る」のすべてがあった。

「する」:トップ・アスリート、市民ランナー、障害がある人など、約3万人が出場した。
「みる」:沿道を約200万人の観衆が埋め尽くした。
「支える」:1万人を超えるボランティアが大会に関わった。
「知る」:その日、夜7時の「NHKニュース」では、この大会のことがトップで報じられた。

 ・・・今年の東京マラソンは、3月5日(日)に開催される。
 すでにランナーやボランティアのエントリーは締め切られているので、「する」や「支える」という関わり方はできないが、何らかのかたちで参加をしたいと思っている。

「東京マラソン2023」のWebページ

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